Midwinter Seminar

日本臨床免疫学会

参加者の声

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  • 参加者の声
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 皮膚病態学 吉崎 歩
15分の発表と15分の議論で得た新しい知識や考え方

朝起きて、机につき、同世代の若手研究者達とお互いの実験データについて真剣に厚く議論をし、夜は酒を酌み交わして熱く夢を語り合う。このような沖縄での4日間は、まさに夢のような生活でした。

思い起こせば半年前、Midwinter Seminarの参加要綱を見た私が一番に受けた印象は、「様々な専門を持つ研究者が一堂に会し、その中でさらに専門的な各々の研究テーマについて議論を行うのだから、その議論の内容はおのずと免疫学の根底に流れる本質に関するものとなるだろう。普段耳にすることのない専門外な研究内容も聴くことができるし、いろいろな意味で大変勉強になりそうだ。なんと魅力的な会であることか!」というものでした。そのまま教授に参加のお伺いを立て、所定の用紙を漏れなどがないよう丁寧に記載し、幸運なことに参加させて頂くことが出来ました。

沖縄へ向かう飛行機の中から見える海は広く、開放的な気持ちで陽気な那覇空港に降り立ち、その日はwelcome partyに参加し、和やかな雰囲気の中で初対面の方々に対する緊張感を緩ませながら初日を過ごしました。翌日より議論がはじまります。それまでの和やかな雰囲気はとたんに張り詰めたものとなります。15分という短い研究発表を聴く中で、演者の研究方法とstrategyの確からしさ、その研究が意味するであろう未だ知られていない免疫の機構、はては自分の分野でも当てはまるかなどに思いを巡らせ、それを更に深める為に、また15分かけて議論を行います。沖縄に来たことで開放的になった気持ちに任せて大胆に積極的に議論に参加し、新しい知識や考え方を身につけて嬉しい気分になったところで、夜はyoung investigator達とお酒を飲みつつ、語る。まるで、学びて時に~の格言を実践しているかのようでした。

同世代の研究者達が提示する膨大な実験データを目にする度に身が引き締まる思いがし、また、議論においては常に建設的でありながらも、ときに挑戦的な意見が飛び交い、これまで参加してきた学会と比較しても非常に大きな刺激を受けることが出来ました。総括的に提示されるチューターやオブザーバー(DF)の先生方からのコメントは素晴らしく的を射ていて、また厳しくも将来必ず役に立つことを確信させるものであり、私の免疫学に対する知識や考え方、ひいては免疫学に取り組む姿勢がより洗練されてゆくことを実感することが出来ました。これを読んでいて、まだ参加されていない方がおられましたら、是非とも参加されることをお勧め致します。私がそうであったように、参加後には、きっと参加する前には持っていなかった何かを得ているはずです。

最後になりましたが、Midwinter Seminarを運営されている全ての方々にお礼申し上げます。チューターの先生の綿密なご指導と分厚いシラバス、破格の会費で十分過ぎるほどの宿泊施設と食事(次回以降の参加者の皆様、この点にも大いにご期待下さい!!)、きっと運営陣の負担は多大なことと想像しております。もう二度とyoung investigatorとして参加することは叶わぬこの身ではありますが、後に続かれる方々の為にいつまでもこの会が続いて行くことを願いつつ、筆を置きます。

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金沢大学大学院医学系研究科血管発生発達病態学(小児科) 横山 忠史
臨床研究者としてやっていく覚悟が出来た

このたび第4回のMidwinter Seminar(MWS)に参加させて頂きました。

私は、今まで臨床の日々を過ごしており、サイトカインとかT細胞、B細胞とか、良く分かっていない状態でした。ただ漠然と、「IL-6って炎症の時に高値になるとか、B細胞が無くなると免疫不全になる。」といった知識しか持ち合わせず、研究をしているとはいっても、学位のテーマとしての認識しかなく、自分は臨床をする!!と決めつけていました。

そんな時に、教授や上司に勧められたままにMWSに参加させてもらいました。MWSでショックだったのは、自分より若い先生方、同年代の先生方がはるか向こうの世界に居て、すごい研究をされているという事実でした。そのため、MWSの感想は「良かった!!」という思いより、むしろ「ショックと挫折感」を感じた部分が多かったです。

MWSでは、個々の研究内容についてもディスカッションが盛り上がりましたが、それ以上に「考え方・哲学」みたいなものをディスカッションすることが私にとっては有用で、色々、MWS参加以前と考え方が変わった気がします。

例えば、
「研究」ってなんで必要なの?
今まで・・・別にしなくてもいいし、、、。臨床やりたいので。そもそも、今の自分の研究は役に立つの?
MWS後・・・臨床をするにしても科学的な考察方法は重要で、そういったのを間接的に研究という場で勉強している。また、臨床は、無数の研究データから得られたほんの一握りの知見を利用している。でも、無数の研究データが無かったら、臨床は出来ない。

日々のdutyが忙しいので、実験なんて無理。
今まで・・・duty多すぎ!!当直とか、一人医長とかしてきて、実験なんてできるかっ!!
MWS後・・・duty多いのは、他の大学の先生も一緒だった。忙しいっていうのは言い訳じゃない?一歩前に進んでみよう。歩きださないといつまでたってもゼロだけど、一歩進めばゆっくりでもなにか違ったものが見えてくるかも知れない。

と、少し思えるようになりました。
そして、「臨床研究者(基礎の研究ではなく、臨床家として研鑚を積み、臨床の中から疑問点や問題点を考え、これをラボで確かめる。そしてそれをまた臨床に生かしてゆく:bench to bed, bed to bench)としてやっていく覚悟」が出来た事。これが個人的には最大の収穫でした。

最後に、この会に参加する機会をくださった諸先生方に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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琉球大学医学部感染病態制御学講座(第一内科) 仲村 秀太
準備段階から白熱したメールディスカッション

上司の勧めでMWS2010に参加する機会を得ましたが、これまで臨床一本で学術面では臨床研究しか関わってこなかった自分にとってMWSは場違いではないかと非常に不安でした。ですが、準備段階からTutorの松本先生や同じグループのYIの先生方とメールディスカッションが白熱し当日は一体どんな盛り上がりになるのだろうと不安よりも子供のような“ワクワク感”が次第に高まっていきました。

MWS恒例の長い持ち時間(発表15分、質疑応答15分)中でこれからの研究発展に関する示唆をたくさん頂きとても充実したものでした。さらに同年代の他専門領域のYIのみなさんと交流をもてたことは大きな収穫でした。

MWSが終わって1週間経とうとしていますが、余韻にひたるどころか感動が増す一方で毎日のように同僚に話してまわっています。

最後になりましたが、御指導頂きました松本先生をはじめ、MWS運営に関わられた全ての皆様に感謝申し上げます。患者さんに還元できるような研究をこれからも頑張っていきたいと思います。

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東京大学医学部アレルギー・リウマチ内科 住友 秀次
積極的に発言し、成果を出す

2010年2月に開催された、Midwinter Seminarに参加させていただきました。とても有意義な経験でしたので、参加を考えておられる方には、是非お勧めしたいと思います。

セミナーでは、参加者は、自分の研究内容をプレゼンテーションします。また、質疑応答の時間に問題点を指摘してもらったり、悩んでいる点を相談したりします。

私のグループでは、準備の段階において、チューターの先生の下に集まって相談する機会がありました。その前後にも、よりよいプレゼンテーションになるよう綿密なご指導を受けました。チューターの先生には、お忙しい中多くの時間を割いていただき感謝しています。当日の発表や討論のみならず、こうした準備を通して、自分の実験や仮説について、客観的に考察することができました。

私が最も勉強になったのは、質問の仕方についてでした。今まで、知らない分野について質問をすることが恥ずかしかったのですが、それでは自分が進歩しないと思うようになりました。その場で自分の頭で理解し、自分の知識と照らし合わせながら、活発な議論を行うことの重要性を実感しました。そうした知的好奇心に満ちたやりとりができるためには、日ごろの勉強が必要であるとも感じました。自分と同世代の人たちが、積極的に発言し、また成果を出しているのを見て、とても刺激を受けました。

日常と隔絶したリゾート地において、研究のことだけを考えられる環境に自分の身を置くということは、大変贅沢な機会でした。また、日ごろ知りあうことのできない、さまざまな分野、さまざまな地域の先生方とお知りあいになれたことも、とても貴重な経験になりました。自分ももっと頑張らなければという思いを強くしました。

チューター・DF・運営委員の先生方はいうまでもなく、事務局の方、協賛の方をはじめとした、多くの方々の貴重な時間と労力が結集された、非常に教育的な機会だったと思います。私のようなものにとっては、勿体ないくらいでした。関わってくださった全ての方々に、厚く御礼を申し上げます。

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(株)林原生物化学研究所研究センター基礎細胞研究部門 虎谷 輝正
MWSの写真を見ると思い出す、先生方の熱気

私がMWS2010に参加したきっかけは、Tutorの辻先生にお誘い頂いたことでした。ホームページを調べてみると、参加者は皆さんM.D.として大学で研究をされている方ばかりで、企業の一研究員が参加してもよいものか、と随分悩みました。しかし、参加する機会を頂けること自体が幸運なことで、とにかく飛び込むべきだ、と思い直して参加を決めました。参加が決まってからは、担当Tutorの中面先生から研究内容、プレゼンについて様々な御指導を頂きました。御多忙な中“プレ合宿”として、中面先生、同じ発表グループのメンバー、中面研の方々と顔を会わせてディスカッションする機会まで作っていただき、とても良い準備をさせて頂きました。

いざセミナーが始まってみると、特に臨床現場を知らない私にとっては、どの発表も新鮮で、とても興味深い内容ばかりでした。ディスカッションも、積極的に発言される方がいてくださったおかげで緊張も取れ、臆すること無く質問することができました。また、年齢の近いYIの方々が、発表される素晴らしい内容に圧倒されるとともに、良い刺激を受けました。自分の発表は臨床にはまだ遠く、臨床免疫学としてふさわしくないのではないか、という不安がありましたが、色々な御質問、御指摘を頂いて、今後の研究方針を考える上で得るものが非常に多かったです。

夜は毎晩お酒を傾けながら、それぞれの研究や趣味、泡盛について熱いディスカッションを交わしたのも、良い思い出です。3日目にはレンタカーを借りて、知り合いになったYIの方々と美ら海水族館へ行き、憧れていたジンベイザメを見ることができました。沖縄という、普段の生活を忘れさせてくれる土地で4日間ともに過ごしたことで、単に学会に参加するだけではあり得ないようなつながりができたことは一番の財産になったと思います。

今回のMWSに参加して、自分の研究や、臨床研究について色々な発見があり、非常に有意義だったと思います。しかし、一番印象に残っているのは、YIやTutor、DFの先生方の、医学・研究に対する熱意です。今でも、MWSの写真を見ると、先生方の熱気を思い出し、モチベーションが沸いてきます。もしも、参加を迷っている方がいらっしゃったら、絶対に参加すべきだ、と確信を持って断言できます。非常に惹き付けられ、考えさせられる話を聞かせてくださったDFの先生方、熱い情熱を持って指導してくださったTutorの先生、あれだけの人数が参加する会を円滑に運営してくださった事務局の方々、そして共にセミナーに参加したYIの方々、本当にありがとうございました。また皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

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東京医科歯科大学眼科 山田 由季子
免疫という分野は奥が深く、面白い分野

MWSでは大変お世話になりました。

私は社会人大学院生という身分で、臨床にウエートが置かれたシフトで働いており、研究者として未熟な状態での参加でした。参加させていただく前から、ついていけないことを予想はしておりましたが、それはそれでいい経験と前向きに考え、当日を迎えました。

いろいろな方の発表を聞かせていただき、免疫と一言でいっても幅広いことを再認識するとともに、普段は眼科領域のことしか接しておりませんでしたので、とても新鮮なものを感じました。また、食事のときや夜の飲み会のときなどには、質疑応答のときには聞きづらかった、いろいろなことをかみ砕いてわかりやすく教えていただくことができ、とても有意義にすごすことができました。

朝が弱い私にとって、毎朝8時から始まるセミナーは修行めいたものがありましたが、このセミナーに参加させていただいたことにより、免疫という分野は奥が深く、面白い分野だなあと感じることができました。このMWSはYIを育てる場としての意味合いがつよいセミナーであり、YI同士がプレゼン、質疑応答をすることに重点がおかれています。眼科の私にとっては、ほとんどの発表が、普段あまり接しないトピックであったのと、もとからの知識不足があいまって、その時間内で理解することが難しかったです。学会の抄録集のように、あらかじめ、要旨のわかるものがいただけたらと思いました。また、チューターの先生方が普段されている研究についてもDFの先生方のショートトークのようなコーナーでうかがってみたかったと思います。

お忙しいところ、親身に御指導いただきましたチューターならびにDFの先生方、準備をしてくださいました方々、また、このセミナーを通じて知り合うことのできたYIの方々、本当にありがとうございました。

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九州大学医学研究院眼科学 長谷川 英一
自分の未熟さを痛感して、多くのことを吸収

私がMWSのことを知ったのは昨年のことでした。上司よりこういう若手研究者向けのセミナーがあるから参加してみないかとお誘いを受けました。先輩も以前参加してかなりいい経験になったと聞いていたのですが研究を始めたばかりでしたので知識もデータもなく参加することができませんでした。1年たち今回は参加することとなりましたがとても知識・データが増えたとはいえず参加にとても不安がありました。しかしセミナーを終えた今は参加して良かった、貴重な時間だったと思います。

普段は接する機会の少ない他分野の先生たちとディスカッションすることで自分の未熟さを痛感しましたが、いろんな知識・考え方・研究姿勢など多くのことを吸収出来て非常に有意義な時間でした。発表またセミナー外でも皆さんと多くの時間を共有でき(泡盛は危険です・・・)、一体感も生まれたと思います。

また参加してみてYIも大変ですが、それ以上にチューターの先生の大変さがよく分かりました。参加前のグループミーティングに始まり終了後のフォローまで本当に大変だと思います。森尾先生には優しく褒めて持ち上げながら御指導頂きなんとかやれました。誠に有難うございました。

最後になりますが参加を迷っている方がいれば是非参加してみてください。絶対後悔はしないと思いますよ。

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長崎大学大学院医歯薬総合研究科 リウマチ免疫病態制御学講座 岩本 直樹
同年代の研究者に圧倒

MWSに参加してよかったことは、チューターの先生から自分の研究内容について様々な意見を頂けたことと、同年代のYIの方々とdiscussionができたことです。今まで、今回の研究内容について、何度か学会で発表したことがありましたが、MWSでの発表は準備から全く違うものでありました。スライドの作り方から、プレゼンの方法にいたるまで、丁寧に指導していたただき今までの自分を反省させられました。

また、学会などでは質問も定型的なものが多く、時間的制約もあり、あまり、有意義な質問などはされてきませんでした。それは自分の研究内容のせいかもしれませんが、今回は様々な分野の高名な先生方から自分の発表内容について質問や、アドバイスを頂き、大変参考になりました。また、臨床を主にやってきた私にとっては、同年代の研究者たちに圧倒されるとともに大変刺激になりました。

なにより同年代の研究者たちと、共に過ごし、酒をのみながらお互いの研究のみならず、生活状況まで語り合えたのはこのような機会がないと不可能であったと思います。参加して数ヶ月が過ぎ、MWSの事はすでに良い思い出の一つとなりつつありますが、MWSでの経験は今後の研究に生かされると確信しております。

ただひとつ残念だったのはフリータイムの日に天候に恵まれず、プロ野球のキャンプを見に行ったはずなのに、気がついたら何故か、パイナップルパークにいたことです。

最後にこの場をお借りしてチューターの森尾先生をはじめ、このセミナーでお世話になった先生方に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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京都大学医学部皮膚科 江川 形平
学会で質問に立ったことのない人によい機会

これまでいくつか合宿形式のセミナーに参加してきましたが、MWSは人数が多くないことに加えて1人30分ずつ発表・ディスカッションの時間がとってあるため、全員の顔を覚えましたし、また仲良くもなれました。たった3日間のセミナーではありましたが、同窓生のように感じます。内容も主にスライドの作り方、発表、ディスカッションのスキルを伸ばすことに重点が置かれており、これまで学会で質問に立ったことのない人などにはとてもよい機会と感じました。逆に、どのようなスライド作りをすればディスカッションが盛り上がるかも学ぶことができました。チューターの先生方には、セミナー前からセミナー後まで親身にご指導いただき、なかなかこういったことを学べる機会はないのでとても勉強になりました。発表やディスカッションに少し自信もつきましたし、これからの研究生活にずいぶんとプラスになったと感じています。ぜひこれからもこのセミナーが続いていき、多くの若手研究者が参加できることを望みます。

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金沢大学大学院医学系研究科 血管新生・結合組織代謝学(皮膚科学) 斎藤 佑希
臨床免疫に対する再認識

今回、MWSに参加させて頂き、自分のなかで臨床免疫というものが臨床と基礎をつなぐ極めて重要な架け橋であることが再認識され、また、同世代の医師や技術者が、将来の医療のために(身を削りながら)日夜研究に励んでいることがわかり、励みになりました。

また、亀田先生をはじめTutorの先生方には、研究の方針からプレゼンテーションの方法まで幅広くご指導頂き、自分の未熟さを露見させられました。森で葉を探すことと森全体を見通すことの両者が同時にできてからが、本当の臨床免疫学の始まりではないかと考えさせられ、その奥深さを痛感しております。

DFの先生方におきましては、懐深くまた冷静にご教示頂きました。同時に、この大きな大きな山を乗り越えて行かなければ、我々や後輩の時代が羽ばたけないという、重い足枷を付けられた気がしました。

一言では表しにくいのですが、大変に勉強になりました。今後もこの経験を生かしつつ、臨床と研究に心血を注ぎたいと思います。

ありがとうございました。

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中外製薬 育薬研究部 橋詰 美里
臨床免疫の発展に貢献することが、MWSへの恩返し

MWS2010で私は今後の研究生活にとって重要な経験をしました。それは、自分の研究に関して面白いと言っていただくこと、研究の問題点をびしっと指摘していただくこと、そして多くの方と研究への想いを共有することです。MWS2010に参加して、その内容は想像していたものをはるかに上回るものでした。

MWS2010は、まずpre MWSから始まります。チューターの先生より、発表資料に関してのアドバイスをいただきました。私の研究は、まだどの学会でも発表したことのない荒削りの内容であったために、チューターの先生から研究のまとめ方までも電話やメールでご教授いただきました。また、メールでグループ内質疑応答が行われました。まだ顔を見ぬ方とのやりとりに最初は戸惑いがありましたが、グループのみなさんのわかりやすい資料は、読み込み易く興味をもって質問がいくつも浮かんできました。これもチューターの先生のご協力があったから、ぱっとみてわかる資料ができたのだろうと思います。Pre MWSで、よく考えて資料をつくる思考を教えていただきました。

いよいよ沖縄でのセミナー、その日が近付くにつれて緊張していたというのが実のところです。それは、セミナーだけでなく食事やフリータイムもみなさんとご一緒するということからです。でも、一瞬にして緊張は吹き飛びました。同世代のYI、チューター、DFの先生方は、専門は違いながらもみな研究という同類項をもっている者だったからです。みんなが共鳴しあう瞬間が多くありました。多くの方々と語り合えたこと、とても刺激になりました。

セミナーでは発表を聞いて学ぶだけでなく、前のめりの姿勢(興味をもつ、常に考える)になりました。みなさんそうでした。研究領域が異なるのに、何故能動的に聞こうとするのか、それは質問を強制されているからではありません。それは、みなさん研究への想いがあるからです。興味を示し、アドバイスしあう雰囲気が、MWSの成功のカギであろうと思います。研究に想いと夢をもった方々は、是非MWSに参加されるといいのではと思います。

私達がこのようにすばらしい誰もがうらやむセミナーに参加できましたのも、このセミナーを運営して下さっている全ての方々のお蔭と思い、感謝の気持ちで一杯です。私達ができる恩返しは、MWS2010の経験を最大限生かして、臨床免疫の発展に貢献することです。ここで得られた素晴らしい仲間とともに、これから研究を続けたいと思います。

皆様本当にありがとうございました。

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筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻臨床免疫学 井上 明日香
とても興味深い、他のYIの方の研究

以前MWSに参加していた先輩から“midwinter seminarはいろんな学会の中で一番面白いよ!”と聞いてはいたものの、正直15分の討論を乗りきれるほど自分に知識があるのか?こんな何にも知らない私で本当に参加しても良いのか?とかなり気負いを感じ、不安と焦りを感じながらMWSに参加しました。

セミナーのはじめに上阪先生より過去の参加者の感想が述べられました。そのなかでとても印象に残ったのは、「残念なことを挙げるとすれば、このセミナーにはもう参加できないこと」とありました。ホントかよ??!と半ば他人事のように思えたそのフレーズが、MWSを終えた今では本当にそう思える日々だったと思います。

というのも沖縄に着いて早々みんなが感じたことと思いますが普段じゃなかなか泊まれない高級リゾートホテルでの会議であること、また夜な夜な酒を交えて打ち解けた雰囲気の中で先生方と語り合えたこと、名だたる大御所の先生方と近くで研究やいろいろな話ができたこと、これは本当になかなかできない経験でありMWSの醍醐味であると思います。朝早くから夕方までセミナーというのにちょっと心配を覚えましたが、他のYIの先生方の研究が新鮮且つわかりやすく、どうしてその研究をしようと思ったのかといった研究背景も垣間見えてとても興味深く拝聴させていただいたので睡眠不足による睡魔と悪戦苦闘せずにすみました。

他機関のいろいろな人たちと出会い、同じ悩みを抱え、熱い研究魂を語り合い、同じ時間を共有できたのは本当にかえがいのない経験だと思います。悩んだときにはTU、YIの先生方がよき相談相手となり、MWSの経験がモチベーションを高め、研究を行っていくうえで私を支えてくれると思います。

最初に思っていた不安はどこへ行ったのかと思うくらい、こんなにも楽しいセミナーになるとは思いもしませんでした。これから参加される皆さんには、もっともっと素晴らしい人間関係を築けていってもらえたらと思います。

最後になりますが、DF、TUの先生方をはじめこの会に参加されたYIのみなさん、この会の開催に携わったスタッフの皆さんに感謝致します。本当にありがとうございました。

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産業医科大学 皮膚科 澤田 雄宇
同世代の若手研究者達と話ができたという刺激

以前より希望していたMidwinter seminarに参加することができ、とても貴重な経験をさせていただきました。セミナー中では、コリン性蕁麻疹について発表させていただき、今後さらに詰めることがまだまだ多いことがわかり、研究意欲に火がついているところです。参加者の中では研究に携わる期間が短かったのですが、これから研究をしていくなかで、今自分が置かれている環境がどれほど恵まれているのか、そして、皆に支えられて自分の好きな研究を行えているということ、さらに、自分がこれからどのように研究に取り組んでいったらよいのか、色々と課題を見つけることが出来ました。そして、何よりも同世代の若手研究者達と話ができたことが今後の大きな財産になりました。今後も、このセミナーの仲間達の活躍を刺激に研究を頑張っていきたいと思います。最後に、このセミナーを開催し、支えて下さった皆様方に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科学 溝口 史高
presentationの技術を手に入れる絶好のチャンス

臨床研修、専門研修、大学院での基礎研究生活を経て、様々な経験を積む中で医学に対する自らの考え方もその都度ずいぶんと変わってきたように思います。当初は臨床を学ぶことのみで手いっぱいの状態から、臨床免疫・基礎研究への関心が次第に深まり、現在はphysician scientistとして更なる成長を目指し臨床・研究を続けています。しかしその一方で、自らが行いたいこととなすべきこと、実際にできることのギャップを感じることも多くなり、研究に対する取り組みについて自ら納得できるだけの仕事ができているか、悩むこともしばしば出てくるようになってきました。

そのような中、MWS2010に参加をさせていただき、久しぶりに研究の世界にどっぷりつかり、同世代の研究者と議論し夢や悩みを語り合う時間を持つことができたことは、非常に有意義な経験でした。美しい海、沖縄料理においしいお酒、そこに同世代の研究者が集まれば盛り上がらないわけがありません。仲間といえる様々な領域の研究者と出会えたことは大きな収穫でした。MWSの期間を通し、皆の熱意にもまれる中、俺もやってやろう、という気持ちを改めて感じることができました。仲間からもらった刺激を、今後は自らが与える側になれるよう、取り組んでいきたいと思っています。

研究者にとって必要なものとして、アイデア・熱意・仲間が重要であるとしばしば言われます。さらに、アイデアや熱意を共有し、発展させるためにはpresentationの技術も重要です。MWSはその全てを手に入れる絶好のチャンスと思います。研究を始めたものの方向性を決めかねている方や、更なる次のステップを目指している方に、ぜひこのセミナーへの参加を勧めたいと思います。

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慶應義塾大学 消化器内科 高山 哲朗
研究を始めたころの気持ちに戻れた研究会

MWSについて当科の先輩方が毎年参加されていたことは知っておりましたが、具体的な話を聞いておらず、特に予備知識のない状況で准教授にご推薦いただき、このたび参加させていただくことになりました。ご推薦いただいた時期、研究分野における先輩方が相次いで留学されたためもあり、学会発表や小さな研究会での発表の機会が多く、有難い半面日常臨床業務と合わせて研究が思うように進まずやきもきとした状況でした。発表する研究会や学会が多すぎて若い医師の研究する時間が著しく減っているということが当科の研究室で問題にもなっていた時期でありました。何度となく身を切るネタに使わせていただきましたように私的な事情ではございますが、4月からの進路が定まっていなかったこともあり、「何故また私が参加しなくてはならないのだろう」というのが最初の正直な感想でした。文面には著わせませんが、その他の事情からもこのころには広げてきた研究テーマを終了させる方向に向かっておりました。

その後、参加された先生方のお話やtutorを以前されていた久松先生からお話を伺いまして段々と積極的に参加する気持ちになってまいりました。それでも初めてお会いする方と相部屋で3日間勉強漬けかと思いますと気が重くなっておりました。「たった2万円で沖縄旅行できる」という言葉にも、現在大学院生であり給料は週のパートのみの生活であり、MWSに参加することは月収が1/4減ってしまう、実質2万円ではないという後ろ向きの計算までしてしまっておりまして、やはり気は重い状態でした。

ところがやはり参加してみますと大変刺激的で充実した研究会でした。同年代の研究者の研究に対する熱意を感じこれまでの後ろ向きな考え方が大きく変わり、研究を始めたころの気持ちに戻り研究をやはり続けていきたいと思うようになりました。この一年は研究の成果を発表する機会が多く、学会から小さな研究会まで非常に多く参加してまいりましたが、これまでに参加したどの研究会よりも刺激的で研究へのモチベーションを掻き立てられる会でした。また、多くの方々と知り合うことができたことも非常に大きな財産であると感じています。

大学の人事の関係で、やはりこのたび関連病院への出向が決まりまして、しばらくは基礎研究をこれまでのように行うことは困難になるかと思っています。これまでにも臨床の場から得られることは非常に大きいと実感しており、基礎研究の視点を併せ持ってまずは臨床に精勤したいと考えております。幸い研究室の机自体は残していただけるとのことですので、可能な限り研究を続けていきたいと思っております。

今回、貴重な機会を与えてくださった運営の方々にこの場を借りまして御礼申し上げます。特にTutorの辻先生には発表の面、研究の今後の展開へのご意見、進路への悩み相談までと、大変お世話になりましたことをあらためて御礼申し上げます。

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東京医科歯科大学発生発達病態学(小児科) 磯田 健志
偏った視野を広げ、さまざまな手法、考え方を学ぶ

大学院生活2年目の冬、上司からMWSの話を伺いました。当初、まだまだ提示できる結果も少なく、時期尚早ではないかと躊躇しましたが、研究のさらなる発展には素晴らしい機会になると考え参加させていただくことになりました。

実際に本番は、緊張感のある引き締まった発表、15分間の熱い討論、Tutor、DFの先生からのコメントは普段考えつかない新たな視点の発見になり、MWSの醍醐味が凝集されていると感じました。DFの先生方の研究生活を通じてのご講演も大変刺激を受けました。他分野の研究者との交流は、偏った視野を広げるよい機会になり、さまざまな手法、考え方を教えていただきました。

また、発表に向けての準備は、Tutorの門野先生に大変お世話になりました。電話での発表確認、スライドの作製方法など細かく丁寧にご指導いただきました。一連の発表準備、本番での発表、討論をすることが、我流の発表形式を見直す貴重な機会になったと実感しております。

今後は研究生活をさらに充実したものにするべくMWSで学んだことを胸に刻んで精進してまいります。最後に、ともに時間を過ごしましたYIの皆様、ご指導いただきましたTutor、DFの先生方、MWSを支えていただきました皆様に感謝いたします。

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信州大学医学研究科感染防御学 山﨑 和子
素直に質問ができる雰囲気の中で学んだ発表方法

このMidwinter seminar 2010のことは、昨年の臨床免疫学会に初めて参加した際に受付のパンフレットで知りました。私は新生児医療、小児医療に従事し、小児専門の一般病院で働きながら研究をしており、基礎の知識や研究経験も不十分なので参加するかどうかかなり迷いました。しかし、こんな機会はないかもしれないと考え、思い切って参加しました。

セミナーでは、YIの皆さんの発表が素晴らしく、ディスカッションも積極的で他のYIの着眼点や質問に感心することが多くありました。そんな雰囲気だったため、私も素直に質問をすることができたと思います。

プレゼンテーションでは相手に理解してもらいたいという努力が足りず、自己中心的だったのでDFの小池先生、竹内先生よりご指摘を頂きました。このような貴重な指導を受けられてとても有り難かったです。MWSの後、発表する機会が何度かあったのですが、ご指導をもとに発表方法をかえたお陰でディスカッションが盛り上がりました。

チューターの先生には、いつもメールが深夜1時過ぎに送られてくるといった超多忙の中で丁寧に指導して頂きました。本当にありがとうございました。

このセミナーを通じて、異なる専門分野の臨床免疫を研究している仲間ができたこと、自分のあり方もみつめ直すことができたことなど多くのものを得ることができました。

私達がこのような素晴らしい時間を過ごすことができたのも、セミナーの企画、運営にご尽力頂いた皆様のお陰です。心より感謝申し上げます。

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北海道大学大学院医学研究科 第二内科 吉田 修也
得たものは、発表で失敗をする勇気

私が幸運にもこのミッドウインターセミナーに参加させていただいたのは、大学卒業後に6年間の臨床経験を積んだ後に、基礎の教室に留学させていただいて1年半が過ぎたときでした。
志は大きく「膠原病の病態解明や新しい治療法の探究を」と、基礎研究というまったく経験のない分野に足を踏み入れたものの、医療の現場とはまた違うこの世界の厳しさ、難しさ、また奥深さを日々ジワリジワリと感じており、折からの「魅力的データー欠乏症」も手伝って、将来に向けてどう歩いていけばいいのだろうと真剣に悩んでおりました。

そんな中今回のセミナーに参加して私は3つの大きな収穫を得ました。

一つ目は、連帯感です。

同世代のYIの先生方の発表はとても興味深く、面白い内容で、羨ましくなるようなものでしたが、例外なくみんな一杯一杯でした。
つまり、同世代の研究者は、一杯一杯になりながら、日々不安を抱きながらも、こんなにも情熱を持って研究を行っていることを知ることができたこと。
そんな連帯感は、情熱を絶やさずに研究を続けるための大きな励みとなりました。

二つ目は、失敗をする勇気です。

本会の前には約2カ月間にわたる入念な準備期間がありました。結構頑張って準備したつもりだったのですが、実際のプレゼンテーションは自分の納得のいくものとは程遠いものでした。
こんな時、通常の学会では、何とも言えない嫌なもやもや感が体中に残ったまま、会場を後にすることが多いと思うのですが、WMSでは少し違いました。
最初から教育的な意味で発表スタイルが考えられているため、自分の至らなかった点が発表直後の質問の時間に明らかとなり、今後の発表を考える上でのよい指針となりました。
また、他の先生方の発表においても、普段はためらってしまうような質問をどんどんぶつけることができる環境にあったため、自分の失敗や恥をかくことを恐れず率直に議論する素晴らしさを体得しました。

三つ目は、研究者としての自分の人生のビジョンを考えることができたことです。

WMSのYIのセッションの合間にはTU・DFの諸先生方の発表時間があり、研究分野に関する目の覚める発表・研究者としての生き様を伺う機会を得ました。
このような話は、なかなか伺えるものではなく、自分の将来の目標と照らし合わせていい追体験をすることができました。

最後になりますが、自分が今後研究生活を続けていくうえで、かけがえのない財産となるであろう貴重な経験をさせてくれたMWSの開催に関わったすべての方々にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

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国立病院機構相模原病院臨床研究センター診断治療研究室 熊谷 賢一
セミナー終了後も頂ける貴重なアドバイス

この度、日本臨床免疫学会主催のMidwinter seminar 2010に参加させていただきました。本セミナーの存在は同HPを見て知っておりまして、「真冬の沖縄で君の臨床免疫学は変わる」というフレーズに思わず魅せられまして、今まで我流で進めてきた研究を見つめなおすにも最適であると考え、思い切って応募しました。臨床系の学会やセミナーといえばpoliticalな要素だったり営利目的だったりのイメージが強い中で、本セミナーのような純粋に学問や若手教育を目的とするMWSは稀有な存在でありますし、沖縄という非日常的な空間の中で開催というのもまた素晴らしいと思いました。

今回の参加者24名の中で歯科医師は私のみで、さらにはこれまで口腔外科領域の学会でしか発表経験がなかったため、自身の研究の発表はどのようにみなさんに聞き入れて頂けるかと当初心配していたのですが、その心配もおかげさまで杞憂となりました。セミナー開始とともに、同世代のYIの方々の非常にレベルの高い発表と議論に大いに刺激を受け、私も多くの質問をしたりと積極的に取り組むことが出来ました。セミナー自体もかなりのタイトスケジュールなのですが、毎夜は専ら同世代のYI達と深夜まで「めんそーれ」の謎のかけ声のもとでの脱顆粒(飲み会)と、毎日睡眠時間3~4時間でしたがセミナー中も居眠りすることなく集中して取り組めることが出来ました。このような様々なバックグラウンドの異なる同年代のYIの方達と気兼ねなくお互いの研究の話や日頃の悩みなど語って交流を深めることが出来るのも本セミナーの大きな特徴かと思います。私のように本学会とは今まで接点がない先生、もしくは臨床の中でも母体が小さい領域の先生ほど、セミナー受講には勇気がいると思いますが、思い切って参加すればきっと得られるものは大きいと思います。セミナー終了後の現在でもtutorの先生方のラボを訪問させて頂き、研究手法や進め方に至るまで貴重なアドバイスを頂いております。私はこれから臨床系講座に所属する大学人として研究者の道を歩んでいくつもりですが、本セミナーで会得した「臨床に直結し、還元する研究」という臨床免疫学の概念およびその重要性を生かして、自身の研究に取り組んでいきたいと思っております。

最後になりましたが、我々YIに対して多忙な中で本セミナーを開催して下さったDFやtutorの先生方、事務局の皆様、製薬会社の皆様に感謝致します。そして、今後は歯科における臨床免疫学、いわば「Oral Medicine」の研究を進めていって、将来的に本学会やセミナー等にお役に立てることが出来る様に研鑽を積んで参りたいと思います。この度は誠にありがとうございました。

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国立がんセンター東病院 臨床開発センター 吉川 聡明
発表は、背景や目的を詳しく説明することが重要

Midwinter Seminar 2010に参加させていただいて、本当に多くのことを得ることができたと思います。研究内容はみんな異なるということで、聞いても全くわからないのではないかと不安でしたが、背景や目的を詳しく説明してもらえると初めてふれる分野でも理解ができました。この背景や目的を明確にわかりやすく説明するということは、私自身の発表にも重要なことで、そのあたりを中心に事前にスライド作りの段階でご指導いただきました。発表も質疑応答もYIで行うという形式がとても良かったと思います。私はこれまでに学会等では一度も質問をしたことがなかったのですが、最低1回は質問をしようと自分なりに目標を立てて行き、4回質問をすることができました。また、他の人がどういう質問をするかということも勉強になりましたし、質問をするためには発表をただ集中して聞くだけでは不十分で、説明を聞きながら自分でもっと考えないといけないし、知識も必要だと実感しました。自分を鍛えるためにこのYI中心の形式が良かったと思います。私は免疫学の研究者ですが、免疫学でもまだまだ知らないことがたくさんあることを痛感しましたし、臨床のことももっと知っていないと治療につながる研究にならないと感じました。

期間中にほとんどのYIの方とお話することができ、とてもたのしく過ごすことができました。MWSで多くの先生とお話ができたことは早くも先に結びついておりまして、MWS終了後に数名の先生方と直接お会いし、ご指導をいただくこともできました。今後もここで得られた多くのことを活かして研究をしていきたいと思います。ありがとうございました。

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慶應義塾大学医学部皮膚科 和田 直子
仲間という感覚で、率直に発言

この度はMidwinter Seminarに参加させて頂き、Tutorの先生をはじめ、携わられた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。非常に楽しかったです。

事前のディスカッションも当日も、上級の先生方は常に一歩引いて見ていて下さり、まるでYI同士だけで議論を進めているかのような瞬間もありました。仲間という感覚で、お互い未熟であっても、むしろ未熟であるからこそ率直に発言ができたことは、印象深くうれしい経験でした。しかも他科の先生方、医師以外の研究者の方と、臨床免疫という同じ場で対等に話をし、刺激を受け、たいへん貴重でした。さらには学問以外でも、飲み会その他を見事に仕切ってくれた1YIの方のお陰をもって皆さんと楽しく交流でき、このご縁を今後の研究、あるいは臨床でも、生かすことができたらと思います。

自分の中では臨床と研究のバランスは本当に難しく、未だ暗中模索ですが、研究に関わることができるのは、楽しい、と今素直に思います。なんとか折り合いを付け、お忙しい中労を執って下さった先生方の恩にも報いたいです。有り難うございました。

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東京大学医学部医学系研究科皮膚科学教室 川嶋 智彦
セミナー参加で得た、今後の研究生活へのエネルギー

臨床免疫学会midwinter seminarは自分自身にとって、今後の研究生活を送っていく上での、非常に大きな意義をもったイベントであったと思います。研究の楽しさや魅力にとりつかれ、疲れを忘れるくらい実験に打ち込むような高いポテンシャルをもつ同年代の研究者の方々にふれることができ、自分も負けてはいられないなと一念発起させられました。

3日ほどの短い時間でしたが、沖縄という、リゾート地に缶詰になってのいわゆる集中的なミニ学会でしたが、そのロケーションのよさなどにより旅行気分も味わえたので、楽しむことができました。また、内容は免疫学全般にわたるもので、自分の興味のある分野からいままで馴染みのなかった分野にかけて、前者に関しては、自分の知見をより深めることができたところもあり、後者に関しては、全てというわけにはいきませんが、なんとなくその全体像をつかむことができました。

周囲は大きな仕事をされているかたも多く、どんな風に研究生活を送られているのか聞くチャンスもあったのですが、週に数日はしっかり実験日としてあいていて、楽しく充実した実験生活を送られている方が多く、羨ましいと感じることが結構ありました。

私の所属する教室は、大学院生でも、外来・カンファ・当直などの研究以外の臨床のdutyが多く、weekdayでは1日くらいしかフリーな時間がないため、夜間~深夜・土日に実験計画を立ててどうにか自分の研究を進めている状態が大学院入学後3年間も続いています。おそらく残りの1年もその状況は変わらないと思います。そのような状況下での研究はなかなか進まないことも多く、まただれもいない実験室で一人で実験していることが多いので、初めの頃は研究に対して暗くつらいややnegativeなイメージを持っていました。最近はそんな中でもどうにか実験計画を立てて進めていけるようになっていたので、研究に対しても楽しみを覚えることができるようになってきていたのですが、そんななかで、今回、このセミナーに参加させていただくことができたわけです。プレゼンテーションの準備はうわさには聞いていたのですが、そのとおりにかなり大変でした。分野に関して専門外の人にどうやってストーリーの中心部を伝えるのか、どのようにスライドを作成するのが、一番impressiveなのかなど、非常に有意義な指導をチューターの先生から受けることができました。これは自分にとってはかなり勉強になったので今後に生かしていきたいと思っています。

最後になりますが、日常業務と並行して、プレゼンの準備をし、さらに3日ほどのセミナー参加のために大学を休むため、様々な負担は生じましたが、セミナーに参加して得られる今後の研究生活へ向けてのエネルギー・モチベーションを考えれば、それは安い代償であったと今では思います。このような有意義な機会を設定して提供していただいた、臨床免疫学会には大変感謝しております。ありがとうございました。

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九州大学大学院医学系学府 整形外科学 小山田 亜希子
知らない分野に触れ、貴重な時間を過ごす

今回、このMWSに参加したのは、同じ教室の先生からの勧めからでした。大学院では基礎の研究室で研究していたので、臨床免疫学、というのに、少し抵抗があったのですが、しっかり勉強してこい、といわれ参加することにしました。はっきりいって、どのようなセミナーか、全く前情報もなく参加を決めたので、自分の発表のためのスライド作りで、あんなに大変な思いをするとは、、、想像以上に参加するまでの道のりが長く感じられました。

私は、学会参加などでも、自分の関連した分野しか顔を出さないので、知らない分野のいろんな研究に触れることができて、貴重な時間を過ごすことができました。また、自分が大学院の時に行った実験系は、あまり臨床の問題から入った系ではなかったので、今後の研究を進める上で、いろいろ考えさせられました。

毎晩、参加したYIの人たちや、チューターをしたくださった先生たちとの飲み会での交流も楽しい時間でした。

今回、私は大学院を卒業して、同じ基礎の研究室で研究を続ける予定なのですが、このMWSでの経験をこれからの研究に生かしていければと思っています。

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産業医科大学 第一内科 前島 圭佑
臨床、研究に立ち向かうエネルギーを充填

MWS(Midwinter Seminar)、オススメです。この感想をご覧になられる方の大半が次回のMWSへの参加を考えている方だと思いますが、少しでも興味があれば迷わず参加することをお勧めします。

MWSまでの流れを紹介します。履歴書や抄録を提出し、合否が決まると同時に担当のチューターやグループのメンバーが通知されます。自己紹介の後、研究内容に関してグループ内で事前討論を繰り返し、本番に向けて発表スライドを練り上げていきます。さらに私のグループではチューターと直接電話で討議することができ、研究内容だけでなくスライドの作り方や発表方法にまで言及していただいたので、MWS前にも多くのことを学ぶことができました。そして当日、沖縄の綺麗な海やビーチに囲まれたゴージャスなホテルでみなさんと対面。初日は酒宴を通じてお互いの距離を縮め、翌日より順に発表が始まります。ここから濃厚な時があっという間に過ぎていきます。

ハードスケジュールではありましたが、振り返れば楽しい思い出ばかりです。研究を始めて1年半になりますが、私の知識では正直ついて行けない発表もありました。それでも、だからこそ、全ての発表でそれぞれ得るものがありました。またわずか数日の間に、全国の、様々な分野の、同世代の、情熱に溢れたYI(Young Investigator)と巡り会えたことは貴重な財産です。大分在住(大分大学第一内科所属)の私には本当にかけがえのないイベントになりました。さらに特筆すべきは、運営してくださるチューターの先生方の熱意です。如何にしてYIによりよい環境で楽しく学ばせるかを主眼に日々工夫をなさっていました。机を並べる角度等にまで気を遣っていただいた、と述べればその熱意のほどが伝わるでしょう。臨床、研究に立ち向かうエネルギーを充填させていただきました。そこで私は、地方の、まだ研究歴の浅いYIにこそ参加を呼びかけたいです。MWS参加希望者の競争率はまだそれほど高くないようですので今がチャンスです。すぐさま上司にご相談ください。

最後に、ご指導頂きました上阪先生をはじめ、MWSの運営にご尽力くださった全ての方々に心より感謝申し上げます。それから臨床免疫学会(2010年度は国際免疫学会)のMWS同窓会で皆様にお会いできるのを今から楽しみにしております。脱顆粒をご希望の方はどうぞご遠慮なくお申し出下さいませ(笑)

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