Midwinter Seminar

日本臨床免疫学会

参加者の声

  • 運営委員と講師・参加者一覧
  • 参加者の声
  • 参加者アンケート結果
長崎大学大学院 医歯薬総合研究科 展開医療科学(第一内科)リウマチ病態制御学専攻 古賀 智裕
科学的思考の基礎を習得

事前の準備段階ではチューターの指導によるプレゼンテーションのやり方とグループの方々とのディスカッションによる科学的思考の基礎を習得できました。

当日はこれまで経験した学会や研究会とは違い、受けた質問の量と飲んだお酒の量が格段に多かったです。おかげさまでディスカッションの内容、YIメンバーとの親密度とが深まり得られることは多かったです。

フェイスブックも活用して今後ともみなさんと交流を深めたいと思います。

ページの先頭へ戻る
名古屋市立大学大学院 医学研究科腫瘍・免疫内科学講座 前田 伸治
MWSの発表を前に、想定外の大苦戦

学会などで、他大学の研究発表を聴いても、あまりよくわからない。また自分が発表しても、大した反応もなく、静かに口頭発表ワークショップが過ぎていく。実際、いろんな学会でみられる光景で、自分もついそれに流されていました。
MWSでの発表を前にしたスライド作りは、それこそ最初に作ったスライド20枚すべてを入れ替えるという、想定外の大苦戦。自分の作ったスライドは、決して第三者にわかりやすいものではなかったためです。チューターとのやり取りは、(まだ直接お会いしたこともない大先生との緊張の電話Discussionで)、妥協がいっさい許されない雰囲気に満ち溢れていました。
「あなたが分かりやすい発表をする。それを聴いた聴衆も、そして発表したあなたも、沖縄に行って確実に得るものがあった。そうなるように持っていくのが私のDutyなんだ!」
発表当日、気さくな服装で、とんでもなくお偉い先生(DF)や現在の日本の(いや世界の)リウマチ学を支えているチューターの方々の目と鼻の先で、自分のやってきたことをプレゼンする。学会とは明らかに違う。通常は素通りされる発表だろうが、私たちYIの発表を聴いて、内容のみならず発表のやりようにも鋭い指導が入る。
こんな会って、他にあります?全くの他大学の院生や研究生であるYIに、ここまで熱く御指導いただけるとは。

基礎研究に求めるものが、世の中の普遍的な真実であり、その新奇性と再現性であるなら、臨床研究にはいったい何が求められるのか。臨床研究しているYIのほとんどが、疑問に思っています。基礎研究の後を追っていてもだめ。臨床研究は、基礎研究とベクトルが違う方向を向いていてよく、何より患者さまが求めるものでなくてはならない。しかしそれこそ、一臨床研究者には、夢の話。自分一人でそんな大きな仕事は到底できないし、どうしようもない程の暗闇を手探りで歩き続けることが求められる。
だからこそ、自分の研究を理解してもらう技術、質問や助言で支えあう技術、そして何よりも暗闇で手探りなのは自分だけではない、という仲間・同士が必要なのだな、と実感しました。

たった、4日間のMWSでしたが、それらのすべて、スタートラインに立って常闇の一筋を歩き続けるために不可欠なすべての機会を与えていただいた。「自分が研究したって役に立たないな・・・」そう思って、ちょうど自分が、陽の光の当たる道だけを歩こうか、と思っていた頃です。臨床医として世の中で働かせていただくこと、すでに12年がたち、果たして自分が将来社会に何が貢献できるのか、そのための下積み生活も残り少なく限界を感じていた頃のMWSです。
もうひと踏ん張り、もう少しだけでも研究の道を歩き、同時に暗闇を目指す仲間や後世を支えられるよう、もっともっと研鑽しなくては、と思わせてくれたMWSでした。

ページの先頭へ戻る
東京大学 腎臓内分泌内科 清水 英樹
同世代の仲間から得た多くの刺激

2010年10月大学院生活終了し臨床と研究に明けくれたある日、出身高校の先輩よりmidwinter seminar(MWS)を聞かされ、応募を勧められました。
セミナー開催直前に、東京大学から杏林大学への異動が決まっていましたが、先輩の熱意に動かされ、臨床免疫学を学習する貴重な時間と思い、思い切って応募しました。ループス腎炎モデルマウスを使うものの、Drug Delivery System(DDS)を主体とした内容であり、免疫学からややかけ離れた内容ではと不安に思っていました。しかし、11月には採択の通知が届き、同時にこの日より、MWSが始まったのでした。

プレゼンテーションの準備を図り、チューターとの面談を繰り返す中では、新しい視点やプレゼンテーション技法(スライド・スピーチ方法など)についても、細やかなご指導をいただき、学ぶことの多い毎日でした。

2011年1月にはスライドも完成し、今度はチーム内でのメールディスカッションも開始されました。毎日毎日チーム内での白熱した議論が繰りかえされ、同世代の活動的な人々に刺激をうけ、日々あらたな学習の機会を得ていました。

そして、2月9日セミナーが開始となったのです。懇親会からのスタートも、初対面の人というよりは昨日までのメールディスカッションをしており、昔からの仲間のように感じました。そして、この24人の仲間による発表・議論が始まったのです。それまでの学会研究会とは違い、仲間同士の積極的で白熱した議論が繰り返されたのでした。議論は発表時間内にとどまらず、泡盛片手に毎晩の夜のディスカッションにも続きました。同世代の仲間の状況を聞くにおよび、大変刺激をうける4日間でした。そのためか、みぞれ交じりの東京に帰って、拍子抜けしたのを覚えています。

セミナー終了1か月がたって、ここ数か月を振り返るに、私自身にとって貴重な毎日であり、数知れず得られたものが多かったように思います。次の参加ができないことは残念なのですが、同じような考えの次の仲間にもぜひ参加をと思います。

最後になりますが、こんな素晴らしいセミナーであったのは、チューター・DFの諸先生方に加え、事務局ならびに共催いただいた製薬会社などの多大な関係者の綿密な計画と御辛抱によるものであったからだったと思いました。将来の臨床免疫学の発展を切に願い、本セミナーが開催されたとはいえ、感謝の気持ちを言い表しきれないものです。厚く御礼申し上げます。

ページの先頭へ戻る
慶應義塾大学 医学部消化器内科 三上 洋平
交流で得られた知己は、大切な財産

Mid Winter Seminar 2011に参加させていただき、私の臨床免疫学は変わりました。

研究室ではマウスの研究をメインにやっていましたが、実際にIBDの臨床に携わるうちに、どうすれば自分の取り組んでいる研究が実際の臨床に寄与できるのかを考えるようになっていきました。さらに、高山先生がIBD患者とマウスでは腸管のNK細胞の働きが全く異なるというImmunityに引用されているほどの重要な知見を昨年MWSで報告され、IBDの分野に於いてもマウスでの知見が必ずしもHumanにそのまま応用できるわけではないと云うことを益々強く感じるようになる中で、私はMWSを迎えました。

そしてMWSでは、同世代の先生方がすばらしいHuman basic researchを発表されているのを目の当たりにする事になりました。医者であるからこそ可能である発想、マテリアル、アプローチの重要性を改めて感じました。素晴らしい研究をされている先生方と夜は酒を酌み交わし、そこで得られた知己は大切な財産だと感じています。

また、MWSは非常に贅沢な会だと感じました。普段多忙を極めていらっしゃるであろう、これだけ多くの超一流の先生方と4日間もの長きにわたりお付き合いいただけた事は代え難い経験となりました。そして、沖縄に行くまでの間、夜11時を過ぎようともいやな顔一つせずに何時間も論理的かつわかりやすい発表に向けてご指導下さったTutorの藤尾先生には感謝の気持ちで一杯です。

今までは、腸炎におけるメカニズムの解明に終始していましたが、MWSの経験をもとに今後はメカニズムの解明だけでなく、新規治療法・新規診断法など臨床応用と常にリンクした研究を特にHuman materialを用いて解明していきたいと思っています。

“もっと良い成果を来年MWSで発表する”という叶わない目標が、研究への情熱を改めて呼び起こしています。大学院生活も残すところあと1年ですが、1つでも多く臨床に何か還元できる様に努力していきますので、今後ともご指導のほどお願い申し上げます。

ページの先頭へ戻る
慶應義塾大学 医学部産婦人科学教室 / 慶應義塾大学 医学部先端医科学研究所
細胞情報部門 西尾 浩
セミナーを通して得られた今後の課題

今回、臨床免疫学会主催の沖縄midwinter seminarに参加させていただきました。

私は医学部卒業後、産婦人科医として6年間臨床業務に従事したのち、大学院に進学しました。なぜ研究をするのか、何の研究をやるのか十分に考えないまま、学生時代に実習でお世話になった河上裕先生のもとで腫瘍免疫学の研究を2009年よりスタートしました。実際に始めてみた研究は思いの外楽しく、ちょうど2年が経過しようとしたところで、河上先生からこのセミナーへの参加を勧められた次第です。

まず、セミナー参加にあたっては、たまたま同じグループに大学時代の部活の後輩である三上君がいたことと、チューターが東京大学の藤尾先生であったことが幸いし、3人で2度にわたる長時間のdiscussionが出来たことが非常に有益でした。三上君とは沖縄のホテルで部屋まで一緒になってしまいましたが、彼の研究に対するモチベーションは非常に高く、見習いたいと思います。

実際のセミナーでは、同世代の研究者が忙しい毎日の中で、時間を捻出し研究に取り組み、着実に成果を発表している事実を目の当たりにし、自分の普段の努力不足を痛感しました。この会では発表それ自体よりもむしろ、後半のdiscussionに時間を割いていますが、何となく聞き流すだけでは出てこない、本質的な質疑応答があるのが特徴です。せっかく参加するのですから、何か本質的な質問をと思いましたが、自分が普段たずさわっていない分野での質問を捻出するのは難しく、一緒に参加されていた河上先生からも「馬鹿な質問はだめで、いい質問を」と言われてしまい、寡黙になってしまったことは何より悔やまれます。今後の私の課題だと認識しています。

話は変わりますが、最終日の打ち上げの夜にがんセンター東病院の中面先生、信岡先生、三重大の村岡先生と腫瘍免疫学の若手のメンバーで規模は小さいけれども同じような会をやろうという話になり、実際に日程まできめて準備を進めていました。我々の研究室からも参加希望者が数名おり、いよいよというところで大震災がおき、停電などの影響でやむなく中止なってしまいました。何とも残念で仕方がありませんが、いつか必ず開催にこぎつけたいと考えています。

最後になりましたが、本セミナーへの参加を推薦して頂いた河上先生をはじめ、運営委員長の竹内先生、チューターの先生方、主催者の皆さま、若手研究者の先生方にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

ページの先頭へ戻る
熊本大学 医学部皮膚科 梶原 一亨
「ものの考え方」を変えるきっかけとなったMWS

以前参加された先輩に薦められ、今回Midwinter Seminar (MWS)に参加させていただくご縁をいただきました。MWSへの参加を始めとして、大学院進学、研究テーマとしての強皮症など、皮膚科入局以降は流れに身を任せている状態でした。また研究生活2年弱の小生にとって、15分の討論を乗りきれるのか?細胞外マトリックスを主体とする研究であり免疫学に関しては何にも知らないのに参加しても良いのか?などと、どちらかといえば、negativeな気持ちでMWSに参加しました。しかし、先生方の「君達の臨床免疫学はMWSで変わる」の言葉どおり、私の研究生活における「ものの考え方」は変わりました。

感銘を受けたことのひとつが私の発表した演題に対しての質問内容です。発展的かつ論理的な質問内容にハッとさせられると同時に、この時期は発表内容の論文のre-reviseの時期でありreviewerと同様の質問が多数あったことは、このセミナー参加者のレベルの高さを実感させられる、また自分のテーマに関してなすべきことが明確になりました。加えて、同年代のYIとの語らいも思い出深いことのひとつです。私自身は流れに身を任せている研究生活の一方で、参加している先生方が熱く自分の研究に取り組んでおられることがわかり、留学前の参加者のYIも多く、高いmotivationは大変刺激になりました。夕食後は毎晩皆とお酒を通して、多分野の若手研究者と語らうことで、自分の研究への取り組む気持ちがactivateされていきました。最初に思っていた後ろ向きの気持ちはどこへ行ったのかと思うくらい、参加して非常に楽しいセミナーになりました。

参加後、少しは様々な視点から論理的に物事を考える自分に気づきました。来年度からは主に臨床業務をしていくことになりますが、それと同時にこのMWSで得た「ものの考え方」を患者さんに還元していくと同時に、臨床での疑問点を研究にいかすよう努力していく所存です。最後に、御多忙中にも関わらず、御指導いただきましたTutor・DFの先生方およびMWSを運営していただきました関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ページの先頭へ戻る
慶應義塾大学 医学部皮膚科 吉田 和恵
常に考え、前に進むことの重要性を改めて実感

Midwinter seminar2011に参加させていただき、ありがとうございました。

上司から参加を勧められたとき、臨床免疫にたずさわる方々とのネットワークができるよ、という言葉と、開催地が大好きな沖縄、という事で即決しました。

参加してみると、期待以上にとても有意義かつ楽しい4日間でした。参加者の方々のレベルの高い発表と白熱するディスカッションに最初は圧倒されるばかりでしたが、分野やターゲットは違っても抱く疑問点や悩みは共通している点も多く、大変勉強になりました。議論の中で、常に考え続け、前に進む事の重要性を改めて感じました。また、ほとんどの方が臨床の第一線で働きながら大きな研究成果を出し、積極的に熱く議論されていることに大きな刺激を受けました。TutorやDFの先生方からの言葉からは、臨床免疫を担う若手を育てようと強い情熱が伝わってきて、感激しました。緊張した雰囲気の発表だけでなく、懇親会やフリータイムの美ら海水族館へのドライブなどではリラックスした雰囲気でお互いの研究に対するアイデアや研究への熱い思いを語り合う事ができたのもとてもよい思い出です。

最後になりましたが、この素晴らしいセミナーを運営されている皆様に感謝申し上げます。今後もこのセミナーが発展することを願っています。

ページの先頭へ戻る
東京大学 医学部アレルギー・リウマチ内科 原田 広顕
きめ細かな指導で、よい発表のトレーニングに

私はこのmidwinter seminarで、マウスのエラスターゼ肺気腫モデルにおける炎症機転の解析をテーマにした研究結果の発表を行いました。研究としてはまだ完成途上であり課題も多く、発表前はこの内容で十分か不安に感じることも正直ありましたが、実際に発表してみた感想は、やはりやってみてよかったというものでした。そしてこのmidwinter seminarに参加することで、発表以外にも多くのものを得ることができたと感じています。

私の参加したmidwinter seminarにおいては、発表と質疑応答が15分ずつで設定されていました。質疑応答の時間配分が、他の通常の学会と比較して非常に長く、発表する際は緊張を強いられるものでしたが、質問する側も、必ずしも専門分野でない内容を理解して質問しなければならない状況でした。そこで発表する側に対しては、様々な形で発表の仕方に関する指導がなされましたが、それはseminarに参加する前のtutorとのディスカッションという形でもあり、またseminarの間も実に細部に至るまできめ細かな指導がなされました。これらは自分にとって非常によい発表のトレーニングとなりました。またいただいた質問の中には、今後の研究に役立つヒントになるようなものもあり、それも非常によかった点として挙げられます。一方で、質問する側になると、そう簡単に質問が浮かぶものではなく、普段以上に発表を集中して聞く必要がありました。1日通して集中力を持続させるのは正直かなりきつく、いい質問もあまり出来なかったかも知れませんが(力不足で申し訳ないです)、seminarの最初から最後まで、いい緊張感を味わい続けることができたと思っています。

また、このseminarでは沖縄に3泊4日滞在するわけですが、この間は普段の日常生活から全く切り離された時間であり、これは私にとってある意味いいリフレッシュにもなりました。ただ普段の休暇と違うのは、ただ遊びに行っているわけではないので、周囲に対してそれ程うしろめたさを感じることはない反面、より時間を大事にしようと思えることでしょうか。そして自由時間の間も含めて、研究や臨床に関する話題を中心した空間の中に身を置くことになるので、そのような周りから受けた刺激が、私にとってはさらに研究を続けていくモチベーションとなったと感じています。また当然のことではありますが、研究が臨床にどのように応用されるべきであるかという観点がこのseminarでは強調されており、最近はややもすると動物実験の結果だけにとらわれがちであった私にとって、この意識を植え付けられたことは非常に大きかったです。このseminarに参加した経験が、これからの自分の仕事に何らかの影響を与えてくれるのは間違いないように思います。

Midwinter seminarは、実に特徴の多いユニークな企画であると思います。このような企画に参加する機会を与えてくださり、数多くのご指導をいただいたdiscussion facilitatorならびにtutorの先生方、お互い熱い議論を交わしたyoung investigatorの先生方、そしてseminarの準備から運営に当たり、私たちをサポートして下さった多くのスタッフの方々に感謝申し上げます。

ページの先頭へ戻る
国立がん研究センター東病院 臨床開発センターがん治療開発部 機能再生室 信岡 大輔
研究に対するモチベーションを充電

私は上司に勧められて参加を決めましたが、参加する前は、正直「ちょっと面倒くさいなぁ」と思っていました。外科医の私はMidwinter Seminar後には研究を終了して臨床に戻ることが決まっていたので、研究に対するモチベーションが下がっていたのだと思います。「自分は臨床医だし、研究者の会に参加しても今さら触発されることはないでしょ」くらいに考えていました。

しかし、3日間のセミナーを通し、得るものはいっぱいありました。

まず、プレゼンテーションの方法を学びました。Tutor (TU)、Discussion Facilitator (DF)を含め、参加者の大半は膠原病・自己免疫疾患の研究者ですので、私の腫瘍免疫の研究内容を十分に理解してもらうためには、スライド作りを含めて上手に発表する必要がありました。「どうすればみんなが興味をもってくれるか?」、を考えて発表に臨み、セミナー中にもこの点についての指導が随所にあり、さらに他の人の発表を聞きながら、自分を鍛えることができたと思います。

次に、高名な指導者からの直接指導は、貴重な体験だったと思います。私は膠原病の学会などには行ったことがないので知らない先生が多かったのですが、超名門大学の教授とか、学会の理事とか、このセミナーがなければ直接お話しする機会のない先生方に自分の発表を聞いていただくことは、このセミナーの醍醐味の一つと思いました。われわれの発表の合間にはDF talkの中で研究遍歴が紹介され、「臨床の問題は研究で解決する!」とのトップリーダーからの熱いメッセージが心に響きました。さすがに迫力がありました。

最も有益だったのは、同世代の研究者と3日間寝食を共にし、大いに刺激を受けたことでした。研究と臨床を両方頑張っている同世代がこんなにもたくさんいることに驚き、今後の研究に対するモチベーションが充電されました。今回友達になった仲間とは、今後も付き合っていきたいと思っています。

逆に残念だったことは、腫瘍免疫からの参加者が24人中私を含めて3人だけだったことでした。私の不勉強のせいではありますが、同じ免疫学とはいえ、膠原病・自己免疫疾患の研究の発表は難しく、熱い議論に加われずに寂しい思いをしました。腫瘍免疫からも参加者が増えれば、もっと楽しいはずだと思いました。

冒頭に書きました通り、私はもうすぐ今の研究を終了し臨床に戻ります。今後は外科医として活躍できるよう頑張っていきますが、今回の経験を生かして、研究にも励んでいきたいと思います。

ページの先頭へ戻る
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 疾患制御医学専攻臨床免疫学 近藤 裕也
今後の研究の方向性を決める上で、重要な事柄に気付く

MWSへの参加を申し込むにあたり、この研究会が日本臨床免疫学会主催であるということに気が付きました。正直なところ「臨床免疫学」のイメージがはっきりしないままに、以前参加された先生方の勧めもあって、参加するに至りました。

私の研究内容は、自己免疫性関節炎のモデルマウスにおけるT-betという転写因子の役割についてであったのですが、tutorの先生との事前のdiscussionでは自分の研究がヒトにおいてどのような意義を持っているかという点について多くの時間を費やしました。この時点では、マウスでの研究を続けてきた私にとっては、研究結果をすぐにヒトに応用するのは難しいだろうという感覚しかありませんでした。

しかしMWSに参加し、他のYIの先生方の素晴らしい研究発表やDFの先生方のお話をお聞きし、自分の考え方の誤りに気付かされました。つまり私たち臨床家は、ヒトの疾患の病態解明や治療応用を常に念頭において研究を進めるべきだということです。「臨床免疫学」という言葉の重さに気付くことができたことは、今後の私の研究の方向性を決める上で非常に重要な意味を持つことになるだろうと思います。

さらに私の研究自体についても多くの先生から今後の参考となるような貴重なアドバイスをいただくこともできましたし、同年代の研究者を知り合い、毎晩酒を飲みながら多くのことを語り合えたのは、非常に有意義なことでした。私はMWS期間中に32歳の誕生日を迎えましたが、忘れられない誕生日なったのは間違いありません。

沖縄という地でこのような貴重な経験ができたことに大変感謝しております。これもすべて熱心に指導してくださった中面先生をはじめとするtutor、DFの先生方と会の運営をして頂いたスタッフの方々のおかげであったと思います。本当にありがとうございました。そしてYIの先生方とは今後いろいろな機会でお会いすることができるのを楽しみにしております。今後ともよろしくお願いいたします。

ページの先頭へ戻る
京都大学再生医科学研究所 生体機能調節学分野 / 京都大学 臨床免疫学講座 秋月 修治
研究方針を広い視野で考えるきっかけに

この度は臨床免疫学会ミッドウィンターセミナーに参加するご機会をいただきまして、改めてありがとうございました。実行委員の先生方の熱意と多大なご努力を尽くしていただきました本会は、私を含め、若い研究者にとって大変意義のある時間となりました。私自身、研究生活を始めて3年足らずに過ぎないこともありますが、自身の研究について広く皆様方から意見や提案を頂ける貴重な機会となり、今後の研究方針を広い視野で考えることが出来るよいきっかけになったと考えております。

私自身は自己免疫を専門としており、腫瘍免疫や感染免疫にあまり馴染みがなかったのですが、他の先生方のこれらのご発表を拝聴いたしますと、一見関連のない他の研究領域の中に自身のテーマに関するヒントが埋もれているのではないかと考えられるようになり、あらためて領域横断的な臨床免疫学会のすばらしさを感ずるようになりました。また、分子標的薬が免疫治療の主流となる中で、臨床免疫でも病態理解を含めて理詰めが要求される時代になりつつあると考えます。このような背景の中で基礎免疫と臨床免疫の双方の理解がますます不可欠になると考えますが、新たに研究を目指す先生方にも是非ともこのような会に積極的に参加いただき、広い世界を感じながら研究生活に挑んでいただきたいと思います。

重ねがさねにはなりますが、私のチューターでありました国立がんセンター中面哲也先生を始めまして、実行委員の先生方には深く御礼申し上げるとともに、皆様方の今後のますますのご発展をお祈り申し上げます。

ページの先頭へ戻る
九州大学大学院 歯学府 口腔顎顔面病態学講座 顎顔面腫瘍制御学分野 田中 昭彦
異なった分野との議論は今後の大きな糧に

セミナーが実際に始まる前は、15分の発表はともかく討論を乗りきれるほど自分に知識があるか?こんな何にも知らない私でも参加しても良いのか?そしてセミナーだけでなく食事やフリータイムもみなさんとご一緒するということなど正直不安なことばかりでした。しかし、セミナーのプログラムが進むにつれ、それらの不安はどこかへ行ってしまいました。このことは「過去の参加者の声」に多く記載されていたことですが、実際に経験するまでは半信半疑でした。

今回のセミナーでは研究への意欲にかなり刺激を受けたのはもちろんですが、異なった分野、異なった施設の方々と交流を持てたことが何より収穫だったと思います。このセミナーは沖縄というすばらしい環境、通常の勉強会や学会とは異なる形式でのディスカッション、そしてセミナーが終わってもお酒を酌み交わしながら研究についての議論は続きました。同年代の先生方とのたくさんの議論は、今後の大きな糧となりました。今後もこの繋がり大切にしたいと思っています。

最後になりましたが、DF、TUの先生方をはじめこの会の開催に携わったスタッフの皆さんに感謝いたします。本当にありがとうございました。

ページの先頭へ戻る
北海道大学 第二内科 加藤 将
MWSで得られたもの

私はMWSで3つのものを得ました。「友人」、「モチベーション」、「アイディア」です。

まず「友人」について。4日間という短い間でしたが、発表を聞き、議論をし、食事をし、飲んで語らい、風呂に入り(ホテルではありますが無料の大浴場がありました!)、としているうちに多くの友人ができました。これは自分にとって宝です。今後も学会など機会のある度に積極的に会って交流を深めていきたいです。

次に「モチベーション」について。モチベーションは仕事を成し遂げる上で最も重要な因子ですが、自分の力のみで維持することは困難です。医師が大学院生として研究を行う際は孤独になりやすく、モチベーションが低下してしまうケースが多いように思います。私にとってYoung Investigator やTutor との議論、語らいはモチベーションを大変高めてくれるものでした。大学院修了後も研究を続ける覚悟ができました。

最後に「アイディア」について。これは決して他の参加者から与えてもらったのではなく、他のYoung Investigator の素晴らしい発表を聞き、未熟ながらも必死に議論に参加し、他の参加者と飲んで語らっているうちに、自然とわいてきました。また私は膠原病を専攻していますが、腸管免疫、皮膚免疫、腫瘍免疫など他の分野の研究者と議論したことも良かったのだと思います。MWSは残念ながら1度しか参加できませんので、今後は臨床免疫学会の場で分野を超えた議論を続けていきたいです。

最後に北国から参加をお考えの方へ。絶対に「お得!」です。参加費は交通費を含めて一律ですよ。

ページの先頭へ戻る
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所免疫研究部 千原 典夫
これからも相談できる友人、先輩を多く得られた

MWS2011に参加してとてもよかったです。

先輩達から「参加するといいよ」とは言われていましたが、“多分野の若手研究者が集まって議論する”。しかも“沖縄で”というコンセプトに惹かれて参加しました。ひとつの領域で研究を行っていると、どうしても頭でっかちになってしまい、閉塞感に苛まれてしまいます。自分とは違う領域の考え方や研究手法は新しいアイデアを生むことに繋がります。参加してまず目に飛び込んできたのは、同年代で研究に取り組んでいる人たちが皆いきいきと自信を持ってご自身の研究内容を発表されている姿でした。自分と同じような境遇でおそらく色々悩みながら研究を行っている同志がいっぱいいることを実感しました。そこには、私がそうであったようにチューターの先生との事前打ち合わせがあり、練り直しの繰り返しがあったのかもしれませんが、相当まとまった話を皆わかりやすくお話しされていて、「すごいなぁ」の一言でした。同志の存在がまたその発表が私自身の研究に対するモチベーションをぐっと引き上げてくれました。15分の発表の後の15分の質疑応答の時間は発表内容を深く掘り下げるよい時間となりました。最初はDF (discussion facilitator)やチューターの先生は質問しないで下さいというアナウンスの下、自然と我々が質問しないといけない環境が与えられます。これもよかった。質問は内容をよく聞いていないとできません。また質問しないといけないと思うと真剣に話を聞きます。自分の領域でないことから先入観を持たず話を聞けたこともあるかもしれませんが、素直な質問が生まれます。その後、DFやチューターの先生が質問者に加わり、有意義な質問を加えると、研究内容のポイントがどこか、弱い点がどこかなど浮き彫りになり、文字通り勉強になりました。すぐにポイントをついた質問が出来るようになるわけはありませんが、どういうことに気をつけながら発表を聞けばよいのか、目標とする理解度はどこなのかがかいま見えるということは、今後の糧になりました。

南国沖縄は冬場とはいえ晴れていれば半袖で過ごせる環境です。この開放感あふれる環境は討論の後も皆で酒を酌み交わしたり、レクリエーションに行ったりと親交を深めるのに十分でした。これからもいろいろ相談できる友人、先輩を多く得ました。このような機会を与えて下さった臨床免疫学に関わる多くの先輩方に深く感謝いたします。言葉を尽くしても、この会のよさは参加しないと分からないと思います。私も後輩に「参加するとよいよ」と言うことにします。

ページの先頭へ戻る
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 発生発達病態学分野 中谷 夏織
和気あいあいと、楽しく充実した時間

Midwinter seminar―始めはどういったものなのか全く分からず、今まで参加した先生に感想を聞いて回りました。
「すごく楽しかったよ」「面白いよ」「勉強になるよ」等々。
研究を始めて日が浅い自分にはまだ分不相応ではないかと思うところもありましたが、それを聞いて、せっかくの機会をいただいたのだから、と思いきって参加することにしました。

準備が始まってからはあっという間でした。
最初にプレゼン資料を作成してTutorの先生にみていただくところから、とても丁寧に御指導をいただくことができました。Tutorの先生との電話でのdiscussionを経て、グループの先生方ともメールでのdiscussionがあったのですが、ここでも初めて出会った先生方とコメントをやりとりするという貴重な経験がありました。Tutorの先生が見守ってくださる中、かなり盛り上がっていたのではないかと思います。
実際のセミナーでは、朝から夕までのスケジュールで体力的にちょっときついかな、と思いましたが、オープンにdiscussionする環境があり、普段の学会や研究会に参加しているのとはかなり違う感覚がありました。なかなか理解が追いつけないところも正直ありましたが、違う分野の先生方の話を聞くというのはとても新鮮で、いろいろと勉強になりまた刺激になることが多かったように思います。さらにDFの先生方の今までの研究の話などもとても興味深いものがありました。
また一方では、夜皆さんと食事をしたり、フリータイムには美ら海水族館に行ったりという、こちらも充実した時間を過ごすことができました。分野は違っても同じ研究をやっているものの同志という共通項があったからでしょうか、和気あいあいといろんな話をしていたように思います。

こうして振り返ってみますと今回のMidwinter seminarでは、たくさんのいい先生方に出会うことができたおかげで楽しく充実した時を過ごすことができました。そのような機会をくださったDFの先生方、Tutorの先生方、スタッフの方々、そしてYIの先生方にこの場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございました。

これからの参加を考えている先生方には是非お勧めしたいと思います。

ページの先頭へ戻る
東京大学医学部付属病院 皮膚科 宮垣 朝光
分野の異なる先生方と話ができた貴重な経験

MWSが終わり、1ヶ月が過ぎようとしています。まだ1ヶ月なのですが、東北大震災もあったせいかひどく昔のことのように懐かしく思われます。しかし、あの3泊4日はセピア色の風景となりつつも、多くの人と繋がり、議論ができた充実した時間として心の中に残っています。

他にも同形式のセミナーに参加したことがありましたが、今回特に好ましかった点は、セミナーの前にグループでディスカッションができたことでした。さらに、幸運なことに私たちのグループは全員東京在住であり、直接会ってディスカッションをすることができたため、スムーズにセミナーに参加することができました。確かに日常診療の合間に、前もってディスカッションをすることは難しいことなのかもしれませんが、継続していただきたいシステムだと思いました。

また、分野の異なる先生方(基礎的な研究を中心にされている方はもちろんのこと、臨床的にも異なる分野の先生方)とお話をすることができたのは非常に貴重な経験であったと思っています。研究分野も極めて多岐にわたっており、正直背景の時点で戸惑ってしまうようなこともありましたが、皆様が熱意を持って研究をされていることが伝わり、それを感じることができたことは僥倖でした。さらに、同じことを立証するにしてもいろいろな手法がある、ということは知ってはおりましたが、それを実感することができたような気がします。どうしても長い間一つの研究施設にいると、多かれ少なかれ、意識的にせよ無意識的にせよ、考え方の方向性が偏ってしまうという印象を持っています。それ自体は必ずしも悪いことではないのですが、今回のセミナーで幅広い考え方に触れることができ、ハッと目の前が開けたような感覚を覚えました。

最後になりますが、今回、皆様から臨床業務、研究に向かい合うための真摯さという「種」をいただいたような気がします。その「種」からどのような「花」を咲かせるかは私次第ですが、「大輪の花」が咲くように、これからもサイエンスに邁進していきたいと思います。また、このセミナーが今後も続いていくことを願っています。
ありがとうございました。

ページの先頭へ戻る
慶應義塾大学 医学部呼吸器内科 宮田 純
MWSで得られた一番大きなものは、幅広い価値観

今MWS2011を振り返ってみると、あっという間の出来事であったのに、その後の色々な場面で、「MWS2011では…」と回想する(もしくは口に出る)日々が続いていて、本当に有意義な時間を過ごすことが出来たと感じています。

今最初は、臨床に追われる日々の中で沖縄でのセミナーと聞いて、少しリラックスできるかなと思っていました。実際にはチューターの先生とのミーティング、自己紹介文・抄録・スライド作成とやることが盛り沢山で、月日が経つのがとても短く感じられました。気付くと、沖縄の海の近くで、初めて会う先生に囲まれて、密室の中で発表をするという環境にいましたが、不思議なもので、それまでの病棟での日々を忘れて、非常に集中して他の先生、チューターの先生方の発表を聞きこんでいました。

MWS2011で得られた一番大きなものは、幅広い価値観だと思っています。他科の先生方や他職種の方の話を聞き、その研究の姿勢に触れたことで、自分が今までどれだけ狭い世界の中で過ごしてきたかを身を持って感じることが出来ました。臨床に応用するという目標を決して見失わないように研究を進め、議論を進めていくことの重要性が伝わってきました。

今後MWSに参加される先生方に伝えたいことは、セミナー自体が楽しい思い出になるということです。夜お酒を飲み、おいしいものを食べ、フリータイムには観光した楽しさとセミナーの有意義さが融合して、忘れられない思い出になったと思っています。

最後に、MWS2011に参加するきっかけを与えてくれた亀田先生、チューターの森尾先生、同グループの宮垣先生、富田先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。今後MWS2011に参加したから今があると胸を張って言えるように、努力を続けていきたいと思います。

ページの先頭へ戻る
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 免疫研究部 冨田 敦子
今後の研究を進める上で、長く支えあえる仲間と出会えた

MWSは準備期間から始まっていると言われますが、本当にその通りで、12月、1月のチューターの先生や同じグループの先生方とのやりとりが、私の考え方や研究への取り組みを変えてくださいました。

私達のグループは、チューターの先生も含めて半径15km以内在住ということもあって、MWS前に集まってディスカッションをするという機会を設けていただきました。同じグループの他の先生方が緻密な実験をやっていて、スライドが分かりやすくかつ美しくまとまっていることに衝撃を受けたと同時に、知識の豊富さに圧倒されました。また、これまでは分からないことを分からないと言えず、ディスカッションに積極的に参加できないでいましたが、他の先生方がどんどん質問している姿勢に影響され、考え方が変わりました。理解するために質問し、発表者は自分の研究を正しくより深く分かってもらうために答える、というディスカッションの意味を初めて理解できたような気がします。普段学会などでほとんど質問しない私が、MWSでいくつか質問できたのは、この時の経験があったからと感謝しています。

沖縄では、他グループの発表、ディスカッション、DFの先生からのコメントにも大いに刺激を受けました。またそれ以上に、同年代の研究仲間が増えたのが大きな収穫でした。セミナー後もFacebookでメンバー同士連絡を取りあったり交流が続いており、今後臨床や研究をしていく上で長く支えあえると心強く思っています。

最後に、このセミナーを企画運営してくださった方々に感謝いたします。特にチューターの森尾先生には、お忙しい中お時間を割いてご指導いただきありがとうございました。この素晴らしい企画がずっと続くことを願っています。

ページの先頭へ戻る
琉球大学大学院 医学研究科 感染病態制御学講座・分子感染症分野
感染症・呼吸器・消化器内科学講座 仲村 究
プレゼンテーションの大事さを、身をもって学ぶことができた

今回自分は大学院時代に行っていた病原真菌のcomponentについての研究内容を発表させていただきました。研究を行っていた際には、対象としている真菌のどういった部分が宿主細胞に認識されるのか、という部分に強く興味を持っていました。その研究を通じて、病原真菌中の活性部分を見つける事が出来たことは大変貴重な事であったと考えていますが、日常の臨床業務を行いながらそれ以上に自分の研究を発展させる事が出来ない事を感じていました。

今回MWSに参加させていただいた事で、他の殆ど同世代のYIの方々がどのように日常の臨床から生じてくる疑問点をそれぞれの研究へと発展させているか、その様子を垣間見る事が出来ました。大変大きな刺激を受けたように感じています。

研究の出発点および到達点がclinical orientedであった方が、実際に臨床医として研究の意義や成果により興味を持てる、という事を改めて実感しました。

MWSの他の大きな特徴として、普段は直接ご指導を受ける事がないような他大学のTutorやDFの先生方よりプレゼンや質問の行い方まで、参加者全員が教育、指導を受けられるようなセミナーは他にはないのではないかと思います。多分野にまたがった参加者の中でプレゼンテーションを効果的に行う事の大事さ、また質問の大事さ、について身をもって学ぶことが出来ました。

あっという間にMWSは終わり、次はもっとよいプレゼンテーションを行えるような研究を行いたい、という気持ちを日々感じています。昼、夜と楽しい時間を過ごさせていただき大変有難うございました。同じ医局の後輩達が継続して参加してゆける事を心より願っています。

ページの先頭へ戻る
産業医科大学 第一内科学講座 岩田 慈
広い観点で臨床免疫学のおもしろさを学ぶことができた

この度Midwinter Seminar (MWS) 2011に参加させていただき、本当にたくさんのことを得ることができました。前MWSに参加した同教室の先生からも、会の素晴らしさを聞いていましたが、直接身をもって体験したいと期待に胸を膨らませ臨みました。

会に参加する前に、チューターである亀田先生に丁寧な御指導をいただき、聴衆に合わせた分かりやすいPresentationの方法を学ぶことができました。また同じグループの方からの鋭い質問により、それだけでも自分の行ってきた実験内容を見直すには十分な機会でした。

学会では自分に関連した分野だけを聴いていましたが、実際MWSがはじまり、みなさんのPresentationが洗練されていたこともあり、非常に興味深く他分野の発表を聴くことができ、広い観点からの臨床免疫学のおもしろさを学ぶことができました。

また学問における知識と同時に、同じような志をもつ方々と、毎晩飲みながら、熱く語れたことも大変貴重な経験でした。今までも、他の教室の方と触れ合う機会はありましたが、このMWSでその交流範囲は一段と広がりました。

今回、私は大学院を卒業し、同教室で、臨床・研究を続ける予定ですが、今後も仲良くなった方と末長く交流し、学びながら今後の仕事を発展させたいと考えています。

最後に、ご指導いただきました亀田先生をはじめ、MWSの運営にご尽力くださった全ての方々に心より感謝申し上げます。それから次回の臨床免疫学会のMWS同窓会で皆様にお会いできることを楽しみにしています。

ページの先頭へ戻る
三重大学大学院 医学系研究科 がんワクチン治療学 村岡 大輔
MWSへの道のりは、想像より険しく、そして楽しいもの

今回、MWS2011に参加したのは、私が所属している日本癌免疫学会の先生の勧めからでした。その頃の私はMWSの存在を知らず、参加することに抵抗があったのですが、調べてみると過去の参加者の感想文を見つけこれは勉強になると思い、参加を決めました。その感想文の中で最も興味を引かれたのが、「本当にプレゼンの勉強になった」という内容が多かった事です。実際に参加が決まりMWSへの道のりは想像より険しく、しかし楽しいものでした。チューターの先生とのメールのやり取りでのスライド作成、同じグループの方とのpre MWS、今思うと、この過程があるからこそ、MWSが本当に良い思い出として残っているのだと強く感じています。

実際の沖縄でのセミナーは、セミナーだけでなく食事なども皆さんと一緒に過ごすことができ、本当に良い思い出です。次々と飛び出す研究の話や今後の研究者としての展望や希望の話など、置かれているシュチュエーションが近い者の集まりだからこそ花が咲く話に盛り上りました。

今後は、今後の研究生活にこのセミナーの経験を活かし、さらに精進していきたいと考えております。最後になりますが、セミナー開催に際しご尽力くださいましたTutor、DFの先生方、そして共に勉強をさせていただいたYIの皆様、本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。

ページの先頭へ戻る
山梨大学 医学部皮膚科 小川 陽一
深いディスカッションこそが一番の勉強法

免疫は普遍的で面白い;参加者は臨床における専門も、研究の分野も異なるヘテロな集団であるため研究対象としている疾患も様々であり、アプローチの方法も様々でした。しかし、ほとんどの発表は理解できました。それは、様々な疾患に免疫が普遍的に関わっているからだと思われます。免疫が様々な疾患に関わっているのは当然といえば当然ですが、その関わり方を様々な側面から観察できたことは非常におもしろかったです。

Discussionは重要;僕は普段、全く質問をしない人間でした。しかし、MWSではTutor,DFの先生方がdiscussionに参加しないためYIでdiscussionを行わなくてはなりません。「質問をする」という意志をもって発表を聞いていると不思議と質問がでてきます。そして、「質問をする」という意志をもって聞いていないいつもの学会発表や教室でのリサーチカンファは実際には「聞いていない」んだということを自覚させられました。僕の上司は酔うといつも言います。「免疫の勉強は1人でpaperを読んでもだめだ。一番効率的で有効的なのは、同僚や、学会時には他大学の友人と酒を飲みながらdiscussionすることだ」と。この意味においてMWSは夜の部も充実して、いていろいろな議題について深くdiscussionできました。

ページの先頭へ戻る
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学 岩井 秀之
狭い視野を広げ、さらに発表法も学べるよい機会

綿密に組まれたスケジュールのもと、多くの異なった分野からの参加者の発表の聴講、交流がおこなえました。他分野の研究者との交流は、狭い視野を広げ、さまざまな考え方、方法、さらに発表法を学ぶよい機会となりました。また、会場も沖縄のリゾートホテルで、midwinterなのに、暖かで快適な環境のもと、研修とともに、食事、懇親会も楽しむことができました。もちろん、公式スケジュール外での飲み会や、フリータイムでの小旅行においても、それぞれの個人、大学や科の実情や課題等々、色々話することができました。

ページの先頭へ戻る
岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科学 松本 佳則
同世代の仲間と交流し、研究内容を知り合えたことに感謝

感謝していることは、岡山という地域上、自分の同世代の研究者と交流をする機会がほとんどなかった私が、全国の他領域の同世代研究者と密に交流を持ち、お互いの研究内容を知り合えたことです。自分の領域の研究をされている方はおられませんでしたが、その分免疫学のすそ野の広さを実感でき、もっと広い視野で自分の研究領域を見つめ直す良い機会となりました。同世代の研究者が自分の全く知らない手技や知識を持っており、自分に足りないものがよくわかりました。今後自分がもっとがんばるべきことが見えてきた感じです。

残念なこととしては、このような素晴らしいセミナーが、意外と認知されていないということです。自分が中四国地方で初の参加者というのは本当に驚きです。私はもちろん岡山大学の後輩達に来年以降の参加をぜひ勧めますが、セミナーの存在が広まれば、必ず参加者は増えると確信できる内容なので、いかに周知させていくかというのが、今後の関係の先生方やセミナー参加者の考えるべき課題ではないかと思います。

ページの先頭へ戻る