Midwinter Seminar

日本臨床免疫学会

参加者の声

Midwinter Seminar 2018 参加者の声

第12回目の開催となったMidwinter Seminar。
事前選考を潜り抜けた20名の参加者により、4日間に渡って活発な討議が繰り広げられました。

MWS写真

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  • 運営委員と講師・参加者一覧
  • 参加者の声
Young Investigators
Return Commentators

Young Investigators 17名

慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 太田 裕一朗
非日常での充実した経験

この度はMWSに参加させていただき大変ありがとうございました。参加する前は、自分の研究が通用するのかという不安と、大学院修了も近く研究だけでなく臨床や教育なども手一杯な中4日も沖縄に行っていてよいのだろうかという焦りで、正直気が重かったところがありました。しかし、実際に参加してみると、日常の喧騒から遠く離れた冬の沖縄という非日常の中で、これ以上なく刺激的な4日間を過ごさせていただき、参加して本当に良かったなと思っています。

MWSでは、同じような境遇にいるYoung Investigator同士のアツいディスカッションを通じて、非常に多くのものを得ることができます。大学内のカンファレンスや学会会場などでは、教授を初めとした偉い先生方の前で恥ずかしい質問をしたらどうしよう、と思いながら疑問を疑問のままで終わらせてしまうことも多いと思います。一方、MWSでは若手同士ですので伸び伸びと質問し合う雰囲気があり、質疑応答を通じて自分の中の「臨床免疫」が大きく成長したような気がしています。

TutorやSenior commentatorの先生方と非常に近い距離で交流させていただけるのもMWSの大きな魅力です。多くの先生方から有り難いお言葉を頂きましたが、個人的にはtutorの山崎先生の「迷った時は目を瞑って一歩ずつ前に進めばいい」という言葉に感銘を受けました。沖縄に行く前は色々悩みながら日々の生活を送っていましたが、何かがすっと晴れたような気がしました。

このような貴重な経験をさせていただきました関係者の皆さま、および非常に丁寧にご指導いただきましたtutorの中本先生に感謝申し上げます。来年以降、後輩が参加を迷っていたらぜひMWSを勧めたいと思います。

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広島大学大学院医歯薬保健学総合研究院 小児科学 今中 雄介
多様性に富んだ刺激的な4日間

以前参加した同僚や上司より、とても勉強になるセミナーがあると勧められたことをきっかけにMWSに応募し、参加することができました。もともと腫瘍免疫学の分野に非常に興味を持っていたことや、免疫不全に関連した研究を行っていることから、得るものは非常に大きいだろうと期待を寄せMWSに臨みました。MWSを終えた率直な感想は、その期待を裏切らず、とても多様性に富み、自分を成長させるものであったということです。

事前のtutorとの打ち合わせでは、研究内容に対するdiscussionは言うまでもなく、人に分かってもらうためのスライドの作成法、プレゼンテーションの仕方など、一つの発表の中で様々なことを学ぶことができました。小児科医ということもあり、今までは他科の先生方と議論する機会が少なかったのですが、MWSでは、様々な分野の話題に触れることができ、様々な視点からの考え方を学ぶことができました。

MWSが終わりしばらくはMWSロスになってしまう程、中身が濃い4日間でありました。このような機会を準備してくださった事務局の方々、ご指導いただいたtutorを始めセミナー委員の方々、また熱く議論し、夜遅くまで飲み明かしたYIの方々、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。

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大阪大学微生物病研究所 自然免疫学 金丸 央
MWS 2018 に参加して

この度はMWS 2018に参加する機会を与えていただき、誠にありがとうございました。本セミナーへの応募は、2017年の秋に熊本大学皮膚科の福島先生に本セミナーに応募してみないかと声をかけていただいたことが最初のきっかけです。参加が決まった時は、本セミナーを楽しみにしている一方で、全く会ったこともない先生たちとうまくディスカッションできるか不安の方が大きくなったことを覚えています。しかしその後参加当日まで、慶應義塾大学リウマチ膠原病内科の山岡チューターに複数回にわたりskypeでご指導いただき、当日までに大変練られたプレゼンテーションに仕上げることができました。

発表は2日目の午前中に終わり、多くの同年代の先生方や、Senior Commentator、Return Commentatorの先生方にもご質問やご意見を多くいただきました。これまで、15分程度の発表をしたことはありましたが、その後のディスカッション15分とフリートーク10分という長時間のディスカッションの経験は全くありませんでしたので、最初は大変緊張しましたが、大変有意義な時間を得ることができ、とても貴重な経験となりました。多くの異なった分野の先生方から、これまで全く思いつかなかった質問や意見も多くいただき、今後の研究方針を計画していく上で大変参考になりました。

本セミナーで同年代の先生方と知り合うことができ、その研究内容に大変刺激を受けたことはもちろんですが、Senior CommentatorやReturn Commentatorの先生方のこれまでの経験や留学体験を伺うことができたことも大変参考になりました。特に、私は大学院を卒業後近い将来に海外留学したいと考えていたことから、留学先の具体的なお話を伺うことができたことは大変刺激になりました。

また、本セミナーに参加して特に素晴らしいと思った点が本セミナーのチューター制度です。発表までにチューターの先生が発表をチェックして改善点を指摘することで内容にさらに磨きをかけ、発表当日にはより充実した状態で臨むことができました。チューターの先生同士も大変仲が良く、和やかな雰囲気でディスカッションに臨むことができ、この点は他の学会や勉強会等では経験できない、MWSに特徴的な点であると思いました。

最後になりましたが、本セミナーへの参加を支えて下さった多くの方々に心より感謝申し上げます。今回の経験を貴重な財産としてこれからの研究生活に役立てていきたいと思います。皆様本当にありがとうございました。

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九州大学病院 眼科 山口 宗男
原点回帰

沖縄の一歩外に出たらリゾート、そのような空間で非常に濃い4日間を過ごすことができました。ありがとうございました。MWSは当科の教授から勧められて参加するに至ったのですが、かなりレベルの高い会であると聞いていたこと、過去の眼科の参加者が数人であったことから、結構不安でした。実際に参加してみると、やはり分野が多岐にわたり、一つ一つの研究もかなりレベルの高いものでした。しかし、当然のことながら研究を臨床に還元するという点は分野が異なっていても共通しており、それを非常に意識付けさせられる会でした。今回最先端の研究が集まる一方で、再度原点に戻ることができたと感じました。もちろん自分の研究の発表においても、様々な視点から色々な質問をいただき、とても参考になりました。なかなか他の学会、研究会では経験できないことだと思います。

チューターの山岡先生にはお忙しい中、他分野の研究をされている先生に、いかにわかりやすく伝えるスライドの作り方、プレゼンの仕方等御指導頂き誠にありがとうございました。また、同室の金丸先生をはじめ、意識高く研究を行っている同世代を目の当たりにすることで刺激にもなりましたし、自分がまだまだ甘いことが痛感させられました。

現在研究室の日常に戻ってはいますが、MWSで聞いたこと、経験したことを研究室に反映させています。早速ヒトの多様性であったり、マウスとヒトの違いであったりを後輩に説教しています。後輩にも来年度以降のMWS参加を勧めたいと思っているところです。最後にお忙しい中、MWSを運営・準備して頂きました先生方、またスポンサーの企業の皆様、事務局の方々ありがとうございました。

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千葉大学大学院医学研究院 アレルギー・臨床免疫学 影山 貴弘
豊かなテロワール

今回、沖縄万座にてMWS2018に参加させて頂きました。参加前のチュータリングを受けていく過程で、自分の研究の目的やメッセージがより明確になっていくことを感じました。実際にMWS2018が始まると、YI、RC、SCのプレゼンテーションはとても刺激的でした。何よりディスカッションの時間がしっかり設けられており、活発な議論、鋭い質疑、そしてそれを促す土壌があることが本セミナーの特色の一つであると感じました。単にディスカッションの時間を長くすることだけであのような場を作り出すことは出来ないと思います。そういった土壌は、今回で12回という歴史や、冬の沖縄という非日常感が作り出した、大きな一つの魅力であると感じました。そして、本セミナーでは、多様性、人への意識をもつことの重要性が繰り返し強調され、臨床医が研究を行うことの意義が明確に提示されていました。また、ここで出会った参加者は皆楽しそうに、そして充実した表情で過ごしていたことが印象的でした。私自身も、帰りの飛行機で満たされた気持ちで一杯でした。リサーチマインドを持つ臨床医は、参加すれば必ず得られるものがあるセミナーだと思います。最後に、本セミナーの企画・運営に携わった先生方、事務局の方に心より感謝を申し上げます。

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国立精神・神経医療研究センター神経研究所 免疫研究部 竹脇 大貴
MWSに参加して

「真冬の沖縄で君の臨床免疫学は変わる」ちょっと大げさだなーと参加する前には思っておりましたが、全然そんな事はありませんでした。

私は現在卒後6年目の神経内科医で、本年度より基礎研究を始めさせて頂いているという状況で参加させて頂きましたが、諸先輩方がおっしゃる通り、大変実りの多いものとなりました。

発表の内容はもちろんの事、臨床免疫という共通言語で繋がった異分野の同年代の方達と切磋琢磨できた事、これから自分が目指して行きたいと思える道が見えた事は自分にとって大きな財産となりました。

「試験管の向こうに患者さんの顔を思い浮かべて実験する」おそらく本来そのつもりで学生時代に医学研究に興味を持ったはずですが、知らず知らずのうちに視野が狭くなっていた自分に気付かされました。

「僕達は進むべき道を知っている」という上坂先生の言葉が身に沁みます。実臨床を経験する事で得られるひらめきや、患者さんの言葉を大切にし、unmet medical needsに答える事ができるphysicisan scientistを目指して今後も一歩ずつ前進して行きたいと感じております。

発表に際してご指導を頂きましたチューターの保田先生をはじめ、会の運営に関わっておられる多くの先生方、スポンサーの方々に深謝致します。この度は誠にありがとうございました。今後ともご指導、ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。

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京都大学医学研究科 臨床免疫学 白柏 魅怜
-多様性を求めて-

今まで存在は知っておりましたが、自分が参加できるレベルではない、と思っておりました。そんな中、第1回YIとして参加された村上先生から、研究のみならず色々な人のバックグラウンドに触れたり共感できるいい機会だよとお声かけ頂き、勇気を振り絞って応募してみることにしました。

参加するに当たって目標を2つ決めました。

1つ目は、専門科以外の人にもいかにわかりやすく説明するか、ということでした。MWSは臨床免疫という共通点で繋がっているものなので、バックグラウンドは様々です。当初はデータ量に比重をおいて説明が少なめのプレゼンを作っておりましたが、チューターの保田先生から背景が伝わりにくいということをご指摘いただきました。事前のグループ内でのディスカッションや週1回の保田先生のご指導を頂くことでスライドの修正を重ねました。当日は多くの助言や鋭い質問を頂き今後の課題を得ることはできましたが、自分の中ではもう少しうまく説明できたのではという思いも残り今後研鑽できたらと思っています。

もう1つは色々な背景の人の考え方を知って、研究者としてだけでなく人間としての交流もはかれたら、ということでした。研究者の前に医師である自分は、色々な背景の人と関わって日々生きているところがあります。そのため、できる限り自分一人では経験できない人生を誰かを通して経験してみたいと思っていました。本当に多様な方々と寝食を共にして色々なお話を聞けて自分の中に蓄積されたと思います。それでももっと自分から積極的に動ければよかったと後になって思うところです。この会に参加しなければ出会うことはなかった交友関係も増え、今後も励ましあっていきたいです。

これから参加してみようかと思われる方は、参加するまで不安でいっぱいだったとしても始まってみたらプラスの感情で満たされると思います。

最後になりましたが、多くの準備をくださったSC、tutor、RCの先生方、協賛会社の皆様、運営会社の皆様、参加する機会を与えてくださった当科スタッフに心より御礼申し上げます。

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北海道大学大学院医学院 免疫・代謝内科学教室 中村 浩之
臨床免疫学に触れて MWS2018

いまこうして日常の業務に追われていると、全国の若手研究者が集まって互いの研究について熱く議論したあの沖縄の4日間がとても懐かしく感じられます。非日常的な真冬の沖縄で、日常の業務からすっかり開放されて、仲間たちと過ごしたかけがえのない4日間。MWSは全国の専門分野の違う同世代の研究者が集まって、臨床免疫学という共通の土俵にあがって互いの研究を研磨する場です。日常の診療業務に追われていると、自分の研究している意味、意義が分からなくなるときがときどきあります。基礎研究に専念している同級生が次々に研究成果を挙げている一方、自分は診療業務に忙しく研究できる時間もままならない状況で研究を行う大義名分さえ見失いそうになることもあります。臨床医が基礎研究を行う意味は何なのか、その問いにMWSは率直な答えを与えてくれたように思います。臨床免疫学とは患者さんに直結した免疫学です。研究の種はいつも実臨床上の疑問、アンメットニーズから産まれ、研究はそれをより直接的に解決するために行われます。遺伝子改変マウスを用いた免疫学が台頭し、基礎研究者によって免疫反応に関わる様々な分子の役割は多く解明されましたが、実臨床へ応用するには大きな隔たりが存在します。臨床的な視点は臨床医のみがもつことができ、医学研究の実際性は臨床医のみが判断することができます。それが臨床医の研究を行う意味だと、MWSは実に直接的に教えてくれました。MWSを通じて自分の研究する意義を再確認し、自分の研究の強みを知ることができました。また同時に全国の同世代研究者と触れ合い、多くの刺激を得るとともに自分の弱点についても素直に見つめることができました。MWSで得られたことをいかして大きく飛躍したいと夢見ていますが、再び日常の業務に追われ、なかなかうまく進まないことにもどかしく感じています。しかし、その日常診療業務こそが、臨床医研究の出発点であり最終還元地点なのだと気づかされたことで、毎日が幾分楽しくも感じられるようになりました。貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

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京都大学 発達小児科学 本田 吉孝
またとない経験を、沖縄で

最初に、本セミナー開催のためご尽力くださった方々に御礼申し上げます。

今回のセミナーは、普段こもっている研究室から離れ、はるばる沖縄という(私にとっては)夢のような非日常の環境に身を置き、様々な方々との交流を通して、色々な意味で自分を見つめなおす良い機会になりました。

まず、様々な分野で活躍しておられる方々と知り合い、その研究内容を知ることが出来たという事、そして、意外と難しいと痛感したのが、異分野の方に自分の研究内容を簡潔かつ明瞭にプレゼンするためにいかに工夫が必要か、ということでした。この点は、普段属している狭い世界にとどまっていてはなかなか気づくことが出来なかったと思います。

また、ディスカッションの内容は本当に熱く、忌憚なく本質的かつ建設的な議論がなされていると感じました。最終的に「患者さんへ還元できる研究」にするにはどうすればよいか?という、ともすれば目先の実験に気を取られて見失いがちな、我々の原点に立ち戻ることができたように思います。

願わくは、10年・20年後に「あの時の沖縄での経験がなければ今の自分はなかったよね」といえるよう、今回のセミナーで得たモチベーションを維持して研究を続けていきたいと思いますし、来年以降もMWSが開催され、多くの方々が同じような貴重な経験をされることをお祈りしております。

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福井大学医学部附属病院 皮膚科学講座 宇都宮 慧
とても刺激的であったMWS

2018年2月21日から24日に開催された日本臨床免疫学会winter seminar 2018に参加させていただきました。沖縄のANAインターコンチネンタル万座リゾートという素晴らしいロケーションで非常に密度の濃い4日間を過ごさせていただきました。沖縄でのセミナーが開催される前からチューターの中野先生からスカイプやメールによって的確で懇切丁寧なご指導をいただきました。医局内のラボミーティングや同一の診療科がメインに参加する学会ではあまりご指摘をいただけないことや臨床との繋がりを意識したスライドの作成などをご指摘いただき大変勉強になりました。

セミナーが始まると臨床免疫のトップを走っておられるSC、TU、RC、YIの先生方の研究内容を拝聴し、発表内容はもちろんですが、発表後のdiscussionでのやりとりの奥深さに大変驚きました。私の現在取り組んでいる研究内容はどうしてもマウス中心の検討になってしまい、今後実臨床にどう活かしていくかという観点がおろそかになっていたことを強く自覚しました。将来は臨床家として、臨床家にしかできないような実臨床に役立つ研究に取り組んでいこうと気持ちを新たに決意致しました。

セミナーは沖縄という遠く離れた地での開催とあって病棟のことは忘れ、セミナーに集中して取り組むことができました。ホテルの雰囲気もとてもよく、非日常的な地での開催は、私にとって非常に有意義なものでした。

食事会や飲み会では普段お話しできないような大変ご高名なSC, TU, RC, YIの先生方と交流や議論を交わす機会があり、誠に光栄であるとともに、貴重な経験をさせていただきました。また、非常に有意義なご意見をいただき、今後の研究に対する活力をいただきました。フリータイムではYIの先生方とダイビングをしたり、食事に行ったりと親睦を深めることができ、心身ともにリフレッシュできました。

このセミナーに参加させていただき、多くの刺激を受けました。今後、さらに研究に邁進していきたいと強く感じるとともにMidwinter seminarに参加できたことは今後の人生においてとても大きな意味を持つものだと感じました。

お忙しい中、時間を割いてこのような貴重な機会を与えてくださり、誠にありがとうございました。

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慶應義塾大学医学部 微生物学・免疫学 酒井 亮太
真冬の沖縄で、ベットサイド免疫学を熱くディスカッションする

この魅力あふれる企画は一体誰が思いついたのでしょうか、と感謝したいほど、素晴らしい体験でした。真冬という、ともすると学会もなく、職場や家にこもりがちな季節に、膠原病内科や皮膚科、小児科、神経内科、病理、歯科など、異分野ながらも「臨床免疫」という同じ志、同じつながりを持った仲間と熱いディスカッションができる機会はこれまでなく、一度体験するとやみつきになる面白さがあります。普段の忙しい生活から離れて、遠く南国の、気候の良い沖縄という環境も良かったのかもしれません。自分の研究は結果が出始めたばかりでまだ途中の段階でしたが、出身医局OBからの勧めを受け、応募したかいがありました。鳴り止まない質問の嵐とチューターやシニアコメンテーターの方々の深く、鋭いご指摘を受けて、今後の研究姿勢、将来の自分の方向性について貴重なご意見を頂けたと思います。ラボのセミナーでも学会や研究会でもこのような本質を突く、熱いディスカッションをしたいと思います。実はそれがこのセミナーに参加したYI(Young investigator)の果たすべき役割なのかもしれません。松本先生や亀田先生の優しいお心遣いのおかげで、沖縄というリゾート地で無事ゴルフデビューも果たせました。講演での松本先生のお話を心に留め、自分も頑張りたいと思います。

まだ行かれたことのない方、一歩踏み出せない方、研究が進んでいない方、大丈夫です。こういったセミナーで刺激を受けて、いろんな方とお話して、研究が進むこともあります。是非一度参加することをオススメします。

最後に、飲み会の席までも熱く話し合ってくれたYIの方々、スライドをしっかり見て頂きましたチューターの中野先生、企画・運営してくださった熱い志をもった先生方、夜遅くまで私達の面倒を見てくださった事務局の門さん(でも、睡眠不足は美容の敵ですよ)、この場をお借りして感謝申し上げます。

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京都大学大学院医学研究科 皮膚科学 平野 智子
「ありがとうございました」

4日間をふり返り,この素晴らしい教育の場が長年続いていることに,改めて感銘を受けています.支えてこられた皆様の情熱にあふれ,それが参加者に伝播して共鳴し,きっと翌年2月の沖縄でも繰り返される,そんな会でした.

初日は,「多様性の大切さ」という免疫学ぴったりのテーマで始まりました.バックグラウンドに関わらず,今日ここにいる全員が歓迎されていると感じられて,YIの緊張が解けた最初のきっかけでした.

洗練された渾身のプレゼンテーション,噂どおりの活発な討論,教育的なコメント,全員が集中したキリッと快い空気.誇張ではなく,1分に1つは何かを学ぶくらい濃密で贅沢な時間で,それに気づいたら幸せすぎて,途中でときどきニヤけてしまいました.

数年にわたって毎日毎日同じテーマに向き合っていると,いま進んでいる小路が地図上のどこに位置し,どこへ向かおうとしているのか,どうしても見えにくくなりがちです.テーマと少し距離をとって色んな角度から見てみる,テーマの先を見渡してみる,身近に眠っているテーマに目を向ける.チュータリングの頃から徐々にゆさぶられ,数日間でも試験管を完全に置き,普段とは異なる多彩な刺激を受けることで,じっくりと研究を俯瞰することができました.

さて結構ヘビーな2日目を過ぎ,少し慣れが出てきた3日目の朝.SCのK先生が「やっぱりギアチェンジします」と宣言された瞬間,ぽかぽか陽気に包まれたそのホテル一室だけ気温が数度下がり,会場の心拍が数パーセント上昇した,ような気がします.この日発表だった私は,迎えた質疑の局面,頭の中では学会モードで回答を考えていた一方,胸の中では「先生方からすれば“よその子”である自分が,こんなに熱いエネルギーで教えを受けている.なんて稀有な場所だろう」と思い,心の内でまた少しニヤけそうになりました.それほど有難い時間でした.

その午後,ここまで綿密にご指導くださったチューターの先生にはまだまだ面倒を見ていただき,夜,今年で卒業される別のチューターの先生方の言葉にはどれも愛が満ちていて,冒頭の思いに至りました.懇親会の席では,三線の音色が響くなか,沢山の方々からまた心温かい励ましの言葉を頂戴しました.

次の世代を惜しみなく育てることができるオトナに自分もなりたいと思います.

そして,施設や科を越えて出会えたYIの皆さんの存在は,本当に刺激的でした.語りたりず,4日目のお別れが名残惜しかったですね.またきっとお会いしましょう.

最後に,運営にご尽力くださった先生方・関係者の皆様,沖縄で出会った皆様,参加をすすめてくださった教室の先生方に,この場を借りて心より御礼申し上げます.

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長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 リウマチ膠原病内科学分野(第一内科) 清水 俊匡
MWS2018を通しての日々

MWSに関しては以前参加された医局の先輩方から話を伺う中で興味が湧き、今回MWS2018に参加させていただく機会をいただきました。

熱いディスカッションが繰り広げられる会と聞いており、自分もディスカッションに加わっていけるか緊張感を持っていましたが、他のYIの方々のわかりやすく洗練された発表を聞いていく中で自ずと質問したいという意欲が湧いてきました。多分野の研究発表に触れることができ、色々なストラテジーで組まれた研究内容は非常に刺激的でした。

MWSはディスカッションの長さが一番魅力的だったと感じています。普段の学会ではディスカッションの時間が短いこともあり、あまり質疑を受けずに発表が終わってしまうこともありましたが、自分の発表でもたくさんの建設的な意見をいただくことができ、非常に有意義でした。また疑問に思ったことを積極的に質疑することの大切さを改めて認識できたことも大きかったです。

4日間通して同年代のYIの方々と昼夜触れ合いディスカッションできたことは大きな財産となりました。島唄やシュノーケリングなど沖縄もしっかり満喫させていただきました。

会自体非常に熱い4日間でしたが、何より昨年12月より相手に伝わりやすいスライドの作製法、プレゼン法を細かくご指導いただいたチューターの福島先生、一緒にディスカッションできた同グループの平野さんに感謝いたします。なぜこの研究を行っているのかという意義を再認識させていただきました、本当にありがとうございました。3人でスカイプで話し合った日々が懐かしいです。

そして本セミナーを作り上げていただきましたSC・チューター・RCの先生方、YIの方々、運営事務局の方々に厚く御礼申し上げます。

多様性の大切さを忘れず、これからも精進してまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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産業医科大学 第一内科・第二病理学講座 名和田 彩
“Immunopathologist” 〜MWSで見つけた新たな目標〜

「臨床免疫」この言葉自体、ピンと来なかった私が、MWSに参加したきっかけは、第一内科の教授に勧められたことだった。知らない先生方と3泊4日の日程で研究の合宿をするという状態は想像出来ず、迷いが大きかったが、「せっかくの機会なので何事にもチャレンジしてみよう」という気持ちから参加を決意した。

実際に演題を採択していただき、Tutorの先生からSkype discussionの連絡が来た時には、会ったこともない先生とインターネット電話で話すなんて・・・と躊躇したが、Tutorの塚原先生は、不安な気持ちを吹き飛ばすように、大変優しく、わかりやすく自分のプレゼンテーションにアドバイスして下さった。研究発表については病理の学会経験しかなく、臨床の違う分野の先生方にもわかりやすくプレゼンするにはどうしたら良いか、という観点が自分には欠けていたことに気づいた。塚原先生のご指導のもと、わかりやすいシェーマを考え、スライドを整理する中で、格段に良いプレゼンテーションに仕上がって行くのを感じ、Tutoringの偉大さを痛感した。TutorとのSkype discussionが終わった後は、同じグループの中村さんと24時間以内にメールで質問に返答するグループディスカッションを行い、これはハードではあったが、Free talkも混ぜながら楽しむことが出来た。

そしていよいよ当日を迎えた。亀田先生のKeynote Adressの講義で、「臨床免疫とは、研究をしている向こう側に常に患者さんの顔が見えること、そして多様性が重要だ」という話を聞き、これは病理にもつながるまさに私の勉強したい分野だと思った。初日より早速、RC talk、Aグループのセッションが始まり、同世代の先生方が非常にレベルの高い研究内容を淀みなく15分でプレゼンテーションし、多数の質問にも即座に的確に回答するのを目の当たりにし、非常に刺激を受けた。私の研究は他のYIの先生方とは異なり、病理学的な研究で、動物実験や細胞培養、フローサイトメトリーなどの内容には疎かったため、他分野の発表を聞いて、勉強させていただくとともに、自分の今後の課題も見つかった。また同じ分野で研究する若い先生方と出会うことが出来た。

3日間のDiscussionで頭がパンクしそうな頃に唯一のFree time、ここでは他学のYIと一緒に6年ぶりに沖縄の海をダイビングし、サンゴ礁でクマノミや様々な魚たちと一緒に泳ぐことができた。短い時間だからこそメリハリを持って、冬の沖縄をより一層楽しむことが出来た。

出発前は、大学院を間も無く修了する時期で、病理診断などの業務に追われ、研究へのモチベーションはやや低下気味であった。しかし、MWSに参加することで、同じ臨床免疫を多方面から研究する仲間と出会い、熱くディスカッションし、やはり自分は臨床に即した免疫学、病理学が好きだ、という気持ちが強くなった。Gグループのテーマは”Vascular Immunopathology”であり、Tutorの塚原先生とともに病理学の分野から臨床免疫へアプローチを行う、Immunopathologistを目指して今後も努力していきたい。

最後に、Tutorの塚原先生をはじめ、MWSに関係していただいた諸先生方、事務局の門様にこの場を借りてお礼申し上げます。

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東京大学大学院医学系研究科 皮膚科学 中村 洸樹
Take-home messagesと一生ものの交流

臨床免疫学の奥深さとオリオンビールに酔い、連日交わす熱い議論とソーキそばで心地よい満腹感に浸る。そんな非日常的な4日間は、1ヶ月経った今も鮮明に思い出されるほど濃密なものでした。

MWSの魅力の1つとして、Senior commentatorやTutor、Return commentatorの貴重な講演を聴くことができる点が挙げられます。先輩方が知識や経験を惜しげもなく披露され、Young investigator達はそれを贅沢に学んでゆく。中でも、上阪理事長のされたお話は非常に示唆に富むものでした。今後は"Hypothesis-driven"な研究を志向したいと、何より常に"Patient-oriented"でありたいと、自分が医師であるという本質を忘れずに仕事をする大切さを再認識し、使命感を高めることができました。

さらに、掛け替えのない出会いと人脈、これもMWSへ参加することで得られた収穫です。長きに亘り指導してくださった塚原先生、同グループの名和田さん、同室の松原さん、多くの先生方。分野のみならず、学年や地域を超え、短くも凝縮された時間を共有して得られるものは計り知れないほどの価値があります。こういった"多様性"もキーワードの1つで、もともとアレルギーリウマチ内科と大いに迷って皮膚科の道に進んだ私は、専門医となった今、皮膚という断面からこれらの免疫疾患を診ていますが、その選択が正しかったことを再確認できました。

舞台が2月の沖縄であることも、MWSに華を添えています。夜空に煌めく群星と、優しく穏やかな波の音、そして最終日にやっと拝むことができた晴れ渡る青空は、宝石(あるいは海ぶどうかもしれません)のように美しい思い出として、決して忘れることはないでしょう。

最後に、事務局の門さん、協賛製薬企業の皆様を始め、MWSに携わった全ての方々に御礼申し上げます。

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鶴見大学大学院歯学研究科 口腔顎顔面外科学/
(独)国立病院機構相模原病院 臨床研究センター 臨床免疫学研究室 松原 陵太
Midwinter Seminar(2018)を通じて得られたかけがえのない財産

MWSに参加経験のある先生方から絶対に得るものができると聞き参加を致しました。

発表用のスライドを作成する段階で、沖縄にいく事前にチューターの先生と、同グループのYIの先生と本番二か月近く前から、綿密なスケジュール下でメールディスカッションやSkype会議をしました。その時点で、自分とは違う研究分野に対して、異なる視点からのアドバイス、スライドの見せ方など本番開始前からすでに多くの事を学ばせていただき、不安が徐々に楽しみに変わっていった実感を今でも覚えております。普段ご多忙であるTutorの先生とこんなに確りディスカッションできるのはこのセミナーの特色だと思います。

会場に着く前までは事前に配信される、全先生方の抄録に目を通し、他分野の研究をする先生方が一同に会する場であることを改めて認識しました。そこには難治性と知られている病態の解明や新規病名の発見など、どれも興味深い内容が連なり、同じYIでこんなにも多くの先生が素晴らしい研究をしている事を知り会場に着く前から刺激を受けました。

会場に着き、セミナーが開始されると早々に同じYIの先生間で活発なディスカッションが展開されました。その最終日まで途切れることのない、研究者としての純粋な疑問に対する熱心な応答のやりとりを目の当たりにして、いつの間にか自分もその空間に身を投じておりました。参加者唯一の歯科医師である自分は歯科の学会発表経験のみのため、自分の発表が受け入れられるかとても不安でしたが、終わってみると多くの先生に興味を持って頂けたり、発表が皮膚科領域でもあることから、皮膚科の先生から直々に臨床視点も交えたアドバイスを頂けたり、今後の自分の研究分野への自信に繋がりました。さらに、似た研究分野や参考となる手法をはじめ、異なる研究分野や質疑応答の観点からも多くの刺激を受けました。今回、自分の論文はアクセプトされましたが、それでもまだまだ気づかない点があること、次の研究に繋がる視野を持てたことが判明したことが大きな勉強となり、同時に基礎研究をどのように臨床に活かすべきかを常に考えるようになり、研究面だけでなく、臨床面でもモチベーションのアップにつながりました。

この4日間を通じて多くのYIのかけがえのない友人ができました(MWSを終えた今でも連絡をとり、各地方の学会に行く際の楽しみがまたひとつ出来ました。県をまたいで他分野の同世代近くの先生と知り合いができる事はそうそうない事と思われます)。そんな友人たちとフリータイムでは美ら海水族館や種類豊富な沖縄料理店や、沖縄そばでの食事からさらに絆を深める事ができました。こうした普段の日常業務を忘れ、発表に対する没頭や親睦を深めることができたのは沖縄という地の影響が大きいと思っております。この研究に対する湧き起こった情熱は今でも燻らずMWSから持ち帰っております。

最後になりますが、この度はMidwinter seminar(MWS) 2018に参加する機会を頂き誠に有難うございました。またご多忙の中、細部まで気にかけて下さったSCの先生方、tutorの先生方、事務局や主催者、製薬会社の方々にこのような貴重で有意義な機会を与えてくださったこと、心より感謝申し上げます。

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東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科 神谷 麻理
冬の沖縄で得たもの

『ためになるから』『仲間ができるから』と先輩方に背中を押され、MWS2018に応募させていただきました。冬の沖縄、まさに逃げも隠れもできない非日常の空間は、研究発表に、仲間とのコミュニケーションに集中して取り組むのに最適な環境で、濃密な4日間はかけがえのない経験となりました。

ディスカッションに重きをおいたプログラムであり、日頃は気後ればかりでしたが、YIどうしの議論が盛り上がったこと、質問することに慣れることができたことは大きな成果でした。また、SCを始めとする大先輩の先生方からの研究の本質や目的に関するコメントからは患者さんを治療するうえでのunmet needsの解決という目標を見失ってはならないこと、言い換えればそれこそが実際に患者さんを診させていただいている私達Physician Scientistにできる研究であることを、実感をもって再認識できました。

また、同世代の免疫学の研究者が一堂に会し、寝食をともにして語らい合う機会は非常に貴重でした。日頃の研究生活では辛く苦しく思えること、葛藤を感じることもありますが、YIの皆もそれぞれに大変な環境で悩みと戦っていること、それでも自分とは比べ物にならないほどの向上心やチャレンジ精神に満ちていることに気付き襟を正す機会を得ました。そして、研究者として大先輩の先生方からも研究のアドバイスをいただけたこと、勇気付けていただけたことも貴重な体験となりました。

MWS2018に参加させていただけたことを心より感謝申し上げます。チューターの労をおとりくださった岡田先生、YIの皆さん、参加されたすべての先生方に厚く御礼申し上げます。今後ともどうかよろしくお願いいたします。

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Return Commentators 3名

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科学 松本 佳則(MWS2011卒業生)
Midwinter Seminar(MWS)での充実した4日間を終えて

今回私は7年ぶりに、Return CommentatorとしてMWSに参加をさせて頂きました。今回の参加にあたって心がけたことは、これから留学等を考えておられる若いPhysician-scientistの先生方に対して刺激やモチベーションを少しでも伝えたいという点でした。私自身、留学直前の2011年にMWSに参加をさせて頂き、同年代の素晴らしい研究者を目の当たりにして、自分が勉強すべき点や目標が明確となり、MWS参加がその後の留学生活に多大な影響、モチベーションをもたらしました。今回参加された若い先生方のご発表はどれも素晴らしく、7年前よりも更にレベルが高くなっていたように感じましたし、適切なコメントやアドバイスをする立場でありながら、むしろ私の方が学ぶことが多かったと思います。今回の参加を通して、シニアやチューターの先生方だけでなく、多くの若い先生方と知り合い、連絡先が交換出来たことは本当に財産でした。岡山に戻ってから早速数名のYIの方から連絡を頂きましたし、別の講演会で偶然チューターの先生にもお会いしてMWSの思い出話が出来ました。私自身も研究を前に進めていくためのパワーをMWSから頂きました。臨床免疫学会等でメンバーと再会し、若い先生方の今後の研究や留学計画に少しでもお役に立てればと思っています。

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應義塾大学医学部 先端医科学研究所 細胞情報研究部門 谷口 智憲(MWS2007卒業生)
2018MWS

今回、RCとして久しぶりにMWSに参加させて頂きました。わたくしが、YIとして参加したのは、第一回でしたので、11年ぶりと言うことになります。MWSは、10年の時を経て、より洗練されたものになっていましたが、原型はすでに第一回の時に出来ていたんだなと感じました。すなわち、数多くの参加者の方が述べているように、このセミナーに参加すれば、志を同じくする様々な分野の研究者と切磋琢磨することが出来ます。今回は、異なる年代間でも、刺激しあえると言うことを再確認した4日間でした。また、少ししたら何らかの形でMWSに関われたらと思っています。ありがとうございました。

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熊本大学医学部附属病院 総合臨床研究部 研究シーズ探索センター 工藤 英郎(MWS2014卒業生)
多様性と繋がりの大切さ

4年前に参加したMWS2014で得られた経験は、今でも私の考え方や選択に影響を与え続けています。ともすれば若い頃は専門性を極めることに必死で、視野は狭くなりがち。上手くいかないと悩み、落ち込みがち。そんな時期に所属も研究領域も違うTutor、SCの先生に助言していただいたことは、迷う度に「方法は一つではないこと」を思い出させ、「何のために研究するのか」という原点に立ち返らせてくれます。

臨床医としても研究者としても幅を広げるため、当時のTutorに推薦者になってもらい新たな学会に入り、そこでのYIとの再会は今では楽しみの一つになっています。また、同期のYIの論文がトップジャーナルに載る度に、自分も負けてはいられないといい刺激を受けています。

ここ数年、私はPMDAで新薬の審査に携わり、その後は大学で臨床試験や先進医療に関わる仕事をしています。また、大学内の基礎研究の成果を実用化に結びつけるための橋渡しの役割を担う機会も増えてきました。その中で常々感じていることは「学術論文は手段であり、目的ではない」ということです。

おそらく、4年前の自分と同じように論文を産み出すために日々悪戦苦闘しているYIに、きっと今なら伝えられることがあると思い、RCとしての参加を決めました。私のメッセージが誰か一人でも心に届いてくれれば幸いです。

今回もMWS2014同様、素晴らしい研究発表と鋭い質問ばかりで大変勉強になるとともに大いに刺激を受けました。臨床免疫を合言葉に多様な専門性を持った研究者がディスカッションを繰り広げることで新しいアイデアが生まれたり、非常に面白い視点だと感心したり、あっという間に時が過ぎました。

二度目の参加を許していただいた主催者、事務局、スポンサーの皆様、誠にありがとうございました。そして新たに知り合えたYIとはフリータイムや飲み会を通じて親睦を深めることができました。4日間でこれだけの多くの人と交流できるMWSは本当に貴重で、今後もずっと続けてほしいと願うばかりです。

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