JSCI Newsletter Vol.2

一般社団法人 日本臨床免疫学会
≪会員の皆様へ≫

令和3年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
令和2年は激動の1年でした。COVID-19のために東京オリンピック・パラリンピックの開催が延期され、顕著な行動変容を強いられました。4月に「免疫療法を受けている方々へ」の緊急情報を発出しましたが、第48回日本臨床免疫学会総会やアニュアル・エビデンス・レビューはWEB開催となり、Midwinter seminar 2021も中止の予定です。
斯様な状況下においても、本学会は一般社団法人化しました。成熟した学会として国際化、教育、診療・研究支援、認定医制度の充実などの学会機能の強化とともに、臨床免疫学ならびに関連する分野の進歩発展に尽力致します。会員の皆様には、一層のご支援とともに御指導御鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

本学会は、比類なきほどの幅広い分野の会員が、学際的、横断的、重層的に「免疫」という共通言語を介した交流を通じて議論できる場です。また、生物学的製剤やJAK阻害薬などの台頭は難病治療に変革を齎したと同時に、実験室の研究を患者に確実にトランスレーションできることを実証しました。さらに、コロナ禍においても、診断、予防、治療の全てにおいて臨床免疫学は中心的に貢献できるはずです

いま、臨床免疫学が最高におもしろい！若い力を学際的に結集すれば、世界をリードできるはずです。さらにおもしろい学会にするために、何をすべきでしょうか。多くの若い先生が集まるためには何が必要でしょうか？皆様の英智を結集し、10年先の進歩を見据えて新たな潮流を実感できればと思います。

1.第49回日本臨床免疫学会総会のお知らせ

皆様　明けましておめでとうございます。第49回日本臨床免疫学会総会長を拝命いたしました、日本大学医学部の早川智です。

昨年はCOVID-19の世界的な大流行により、医学のみならず政治・経済も含めて社会が大きな変革を余儀なくされました。これは新興感染症が古典ギリシア語にいう「カイロス（Καιρός）」（時代の変わり目）になった例だと思います。ただ、過去にも同様の災厄となったペストやスペインインフルエンザを人類は医学・医療の進歩で乗り越えてきました。

現在、世の人々の医学への期待はかつてないほど高まっています。COVID-19はあらゆる診療科に関わりますが、この時期こそ免疫疾患に関わる横断的な専門家集団である当学会が英知を結集して新たな指針を明らかにするとともに、それ以外の多くの難病に対する免疫学知見を共有する場を提供したいと考えます。

さらに、今回は第36回日本生殖免疫学会との共同開催を予定しておりますので、いずれかの学会にご登録いただければ、全プログラムにご参加いただけます。

今後の流行状況により、オンライン開催やハイブリッド開催の可能性もありますが、現時点では10月28－30日に東京の京王プラザホテルで通常開催を予定しております。金木犀が香り、コスモスの開く新宿でお目にかかりましょう。
https://site2.convention.co.jp/49jsci/

（第49回総会　会長　早川　智）

2.2021年アニュアル・エビデンス・レビュー大阪：2021年3月7日（日）参加申込受付開始

2021年3月7日（日）AM開催の、アニュアル・エビデンス・レビュー（大阪）の参加申込受付を開始しました。学会HPからお申込みください。 ハイブリッド形式（会場参加またはweb参加）での開催となり、会場参加は定員に達し次第締切とします。

なお、COVID-19感染拡大状況により、完全web開催に変更する可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

AERに参加されますと、免疫療法認定医の研修認定単位3単位を取得できます。

ただし、AER2021の内容は、第48回総会会期中（10/17）に実施したAERと同じものです。両方受講されても6単位にはなりませんので、ご注意ください。

（認定医委員会　委員長　渥美達也）

3.免疫療法認定医資格・新規申請受付開始

2021年度・免疫療法認定医資格（認定期間：2021年9月1日～2024年8月31日の３年間）の新規申請を、2021年7月31日まで受付中です。

資格申請を希望する会員は、学会事務局（jsci-nintei@icongroup.co.jp）までご連絡ください。

申請に必要な資格と必要書類は、下記をご参照ください。
https://www.jsci73.net/information/certified_about.php

（認定医委員会　委員長　渥美達也）

4.ジャーナル発行状況のお知らせ

学会誌Immunological Medicine（略称ImmMed）は、2018年より完全オンライン化し、フリーアクセス英文ジャーナルとして、年4回（3月、6月、9月、12月末）発行されています。

先月、2020年Issue 4が発行されました。下記URLよりアクセスでき、論文全文のダウンロードが可能です。

また、2021年まで論文の掲載料を無料といたしました。皆様の積極的な論文投稿をお待ちしております。
https://www.tandfonline.com/toc/timm20/current

（編集委員会　委員長　渥美達也）

5.英語版ホームページの開設

当会ホームページの英語版を開設いたしました。海外の関連団体との交流、国際フォーラム開催等も視野に入れて、今後、コンテンツを増やしていきます。
https://www.jsci73.net/en/

（広報・教育・次世代育成委員会　委員長　森尾友宏）

6.事務局からのお知らせ

①2021年度の新代議員は、募集しないことになりました。
②年会費のお支払いに振込用紙は使えません。10月以降に振込用紙を使って年会費の振込をされた方は、事務局までご連絡ください。
jsci@icongroup.co.jp

（日本臨床免疫学会　事務局）