認定医制度 information

研修認定セミナー開催予定

アニュアルエビデンスレビュー2022(AER2022春)


ハイブリッドセミナー(会場参加およびweb参加)

 会 期
2022年3月12日(土)12:00-16:50
 会 場
京阪淀屋橋ビル 4F(AP大阪淀屋橋 南B)
大阪市中央区北浜3-2-25
 アクセス・
 周辺情報
アクセス・周辺情報 - 貸し会議室ならAP大阪淀屋橋 (tc-forum.co.jp)


AERに参加されますと、免疫療法認定医資格の研修認定単位3単位を取得できます。
ただし、「AER2022春」の内容は、第49回総会会期中(2021/10/30)に実施した「AER2021秋」と同じ内容のため、両方参加されても6単位にはなりませんので、ご注意ください。
会場参加の方は会場でお名前を確認いたします。web参加の方は、視聴ログが残ります。認定医資格申請、更新の際には、視聴日を申告していただき、事務局で確認いたします。



参加申込締切:2022年3月3日(木)17:00





プログラム


12:00 – 12:50 ランチョンセミナー(予定)



Annual Evidence Review: 1-4(免疫療法認定医制度 研修認定単位3単位付与)

座長:渥美 達也(北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室)

松本 功(筑波大学医学部医学系 膠原病・リウマチ・アレルギー内科)


 13:00-13:40
Annual Evidence Review 1
 テーマ
関節リウマチおよび膠原病のエビデンスレビュー
 講 師
森信 暁雄(京都大学大学院医学研究科 臨床免疫学)
 抄 録
  関節リウマチの分子標的療法は生物学的製剤からJAK阻害薬の臨床応用へと進み、その有効性は確立している。多くの薬剤が臨床現場で使用可能となり、治療体系が確立しつつある。本邦でも関節リウマチ治療ガイドライン2020が刊行されたところである。加えて薬物療法の安全性や患者報告アウトカムなどに関するエビデンスが集積しつつある。一方で新規薬剤の開発は以前よりは少なくなっている。分子標的療法は、他のリウマチ性疾患へと展開されている。脊椎関節炎では臨床試験による有用性のエビデンスが示され、新たに保険収載される薬剤も出ている。SLEでは、Belimumabに続く分子標的療法の臨床試験が進行中である。ANCA関連血管炎においても新たな分子標的薬の臨床試験が行われ、進展がみられている。本レビューでは、関節リウマチ、および膠原病、血管炎に免疫療法に関する近年の代表的なエビデンスを取り上げて解説する。本領域のメジャージャーナルに近年掲載された論文のエッセンスの紹介を基本とする予定である。


 13:40-14:20
Annual Evidence Review 2
 テーマ
免疫チェックポイント阻害薬によるがん免疫療法の光と影
 講 師
久保 輝文(札幌医科大学医学部 病理学第一講座)
 抄 録
 自己の免疫によるがんの排除は19世紀から現象として知られており、治療への応用が100年以上に渡って目指されてきた。2010年代に入り、免疫チェックポイント阻害薬の登場によって、がん免疫療法は革命的な進歩を遂げた。今や手術、放射線・化学療法とともに第四の標準治療としての地位を確立したといっても過言ではない。その一方で、自己免疫副作用の報告も増加の一途をたどっている。したがって、免疫チェックポイント阻害薬によるがん免疫療法の今後の課題は抗がん奏効率をいかにして上昇させるかということと、副作用に対する適切な診断と治療である、免疫システムはいわば諸刃の剣であり、がん免疫とアレルギー・自己免疫は表裏一体をなしている。本では免疫チェックポイント阻害薬ががんにどのようにして効果を示すのか、またその一方で引き起こされる免疫関連副作用について紹介する。


 14:30-15:10
Annual Evidence Review 3
 テーマ
炎症性腸疾患のエビデンスレビュー
 講 師
仲瀬 裕志(札幌医科大学医学部 消化器内科学講座)
 抄 録
 1950年以降、日本では炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease: IBD)の患者数が増加している。IBDの病態には、疾患感受性遺伝子の異常、環境因子、腸内細菌などさまざまな要因が関与していることが多くの基礎研究から明らかとなってきた。現在まで、IBDの免疫学的機序解明に基づき生物学的製剤(抗TNFα抗体製剤、抗IL-12/23p40抗体製剤、抗α4β7integrin抗体)や低分子量化合物(JAK阻害剤)を始めとする治療法の開発が促進され、その結果IBD治療にはパラダイムシフトが生じ、治療目標も大きく変化しつつある。そうした進歩の一方で、他の免疫疾患同様にIBDにおいても未だに明らかとなっていないメカニズムは存在し、治療抵抗性の難治性IBD患者は存在する。従って、さらなる IBDの免疫学的病態解明に基づく、治療の開発が期待されている。本講演においては、まず炎症性腸疾患診療ガイドライン2020に基づいて、IBD治療エビデンスの紹介をさせていただく。加えて、期待される新規治療薬とその効果、さらにそこからみえてきた背景にある免疫学的病態を最近の知見をもとに紹介する。最後に、今後の治療における課題やIBD研究の方向性についても触れてみたい。


 15:10-15:50
Annual Evidence Review 4
 テーマ
自己炎症性症候群のアニュアルエビデンスレビュー
 講 師
西小森 隆太(久留米大学医学部 小児科)
 抄 録
 自己炎症という概念がNIHのKastner博士らにより提出されて20年の年月が経った。その間に、ヒトゲノム地図が解明され、次世代シークエンサー・全エクソーム解析などの遺伝子解析技術の進歩により新規自己炎症性症候群の遺伝子同定が行われた。また原因遺伝子の同定は病態解明を加速し、クリオピリン関連周期熱症候群など分子標的薬治療につながった疾患も存在する。一方、患者数が少ないことにより、ランダム化比較試験が行われる疾患は少なく、治療におけるエビデンスは必ずしも多いとは言えない。このような自己炎症性症候群におけるアニュアルレビューの試みとして、ここ数年、新規に原因遺伝子が同定された疾患について述べるとともに、治療において進展のみられた疾患をとりあげ、自己炎症性症候群の代表的なエビデンスについての知識をアップデートする。学会員あるいはこれから臨床免疫を学ぼうという参加者に対して、本講演が自己炎症性症候群のより一層の理解に貢献する事を祈念する。


イブニングセミナー/
共催:ギリアド・サイエンシズ株式会社/エーザイ株式会社 16:00 – 16:50

座長:藤尾 圭志(東京大学大学院医学系研究科 内科学専攻 アレルギー・リウマチ学)


 テーマ
JAK阻害薬の基礎的・臨床的考察
 講 師
松本 功(筑波大学医学医療系 膠原病リウマチアレルギー内科)
 抄 録
 関節リウマチ(RA)治療では、早期診断のもと、寛解達成と維持を目標にし、アウトカムとして関節破壊などの構造的変化の抑制を目指している。メトトレキサート、生物学的製剤をさきがけとして、多くの有効な薬剤が適応追加され、RAの治療成績は大きく進歩した。しかしながらまだ壁が存在し、炎症は沈静化できても、こわばりや疼痛などの自覚症状の改善が不十分なことも実臨床では遭遇する。生物学的製剤に劣らぬ効果を持つJAK阻害薬が本邦で登場しすでに9年が経過し、RAでは5種類の製剤が使用可能である。JAK阻害薬はサイトカイン受容体下流のキナーゼ活性を阻害する低分子化合物で、ターゲットも多肢にわたる。また、経口薬であるメリットは大きく、コンプライアンスも良好と考えられ、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、乾癬性関節炎などへの適応も広がっている。一方、肝あるいは腎代謝であることや、細胞内シグナル伝達を広く阻害する故、安全性に関する懸念は生物学的製剤より少ないとは言えない。
 本セミナーではRA治療において、寛解達成維持の障壁となりうるこわばりや痛みのメカニズム、関節構造破壊の抑止、帯状疱疹誘発の素因などの最新情報をまとめ、JAK阻害薬の特性・注意点にも触れながら基礎的・臨床的考察を概説する。