- 中津川 宗秀
- 中嶋 蘭
- 大嶋 宏一
- 小林 拓
- 日比谷 健司
- 中川 紀子
- 纐纈 力也
- 杉田 和成
- 原 肇秀
- 常見 幸
- 渡部 香織
- 中川 久子
- 熊田 朗子
- 徳永 美貴子
- 東山 礼一
- 向井 知之
- 藤田 昌昭
- 吉賀 洋平
- 宮崎 雄生
- 刀祢 裕美
- 西本 哲也
- 中村 寛
- 川村 直
札幌医科大学 第一病理 中津川 宗秀
濃密なディスカッション
参加前、たくさん友達ができるということで聞いていましたが、どんな感じなのかちょっと不安でした。でも、たまたま行きの飛行機で隣に座った人が、MWS参加者で、同じ腫瘍免疫の領域で研究している人だったり、初日の夕食では、チーム内でいろいろと話ができ、そして各自自己紹介では、意外にも過去に自分と接点のある人が参加していたり、また他のチームのチューターの先生も声をかけてくれて、不安感はまったく消えていました。同室の方も非常にフレンドリーで二人部屋でしたが、気兼ねなく過ごさせていただきました。
プレゼントップバッターでしたが、最初からYIの方々、チューターの方々からといろんなディスカッションができて、自分的にはよかったかなと思いました。他のプレゼンで、自分の領域ではない分野はなかなか理解がむずかしい内容もありましたが、それはしかたないかなと思います。ディスカッションしたいポイントを絞り、明確にして、そのポイントを中心にディスカッションするのは非常によいと思いますが、まったくの初歩的な質問でもかまわない雰囲気も必要だと思います。質問者が多少片寄ってしまうことは、仕方のないことなのかなとも思いますが、なにかもう少し質問者がばらけるような工夫があってもいいかなとも思います。
DFの先生のお話の中では、臨床から得られた知見が、最初はあまり認められずインパクトファクターの低い雑誌にしかのらなかったけど、あとあと別のグループがNatureでその現象について発表されたという話で、臨床から得られる知見の重要性や、臨床免疫という分野の可能性についてのお話と、世界のトップクラスのラボのトップは、インパクトファクターの低い雑誌でもきちんと論文を読んで情報を収集しているという話は印象が残っています。
その他、食事はおいしく、部屋もよかったと思います。レクリエーションは、自分はゴルフにいきましたが、他のチームのチューターの先生とも交流できたのも収穫でした。
今回参加させていただき、チューターの先生とまたチーム内でのディスカッションもなかなか濃密で非常に収穫がありましたし、自分の研究分野のみならず、いろいろな話が聞けたのと、いろいろなYI,tutor,DFの先生方と知り合いになれたことは今後の自分にとって、非常にプラスになるものでした。ありがとうございました。
京都大学京都大学大学院 医学研究科臨床免疫学 中嶋 蘭
期待をはるかに上回る、刺激的なセミナー
臨床免疫学会主催のMidwinter seminar 2009に参加させていただきました。このセミナーには2007年と2008年に私の同級生2名がそれぞれ参加し、大絶賛しておりましたので、私も是非参加できるようになりたいと思っておりました。その結果は期待をはるかに上回るものでした。
セミナー参加前の準備段階では、チューターの先生から発表に関しての指導だけでなく、自分の研究に対する考察が深まるような数多くの示唆をいただきました。また、メールでグループ内公開ディスカッションが熱く繰り広げられ、非常に新鮮な思いと共に沖縄に行く前から自分の知識の偏りと不足を痛感しました。
セミナー当日においては、自分の領域と異なる分野の発表に触れ、知識と経験の少なさを改めて痛感しましたが、通常の学会と異なり同世代のYIの発表ということがより一層の刺激になりましたし、質問も頭に浮かんだことを自然と口に出すことができました。自分の研究に関しても、他のラボの先生方からのご意見を頂き、普段気づかなかった考え方に触れることができました。
その他の時間も、他大学・他分野の皆様と、沖縄の温暖で開放的な環境も相乗してか、すぐに打ち解けられました。多くの時間を一緒に過ごすことで、4日間という短い間にも関わらず心から親しみを持つことができました。
私達がこのようにすばらしい経験ができましたのも、このセミナーを運営して下さっている全ての方々のお蔭と思い、感謝の気持ちで一杯です。特に、チューターの先生方はご自身の多忙な生活にも関わらず、YIの一人一人に対して多大なお時間とこれほどまでに熱心な指導を下さるというご苦労を思いますと、その責任感と人を愛することのできる人間性は心から尊敬いたします。
皆様本当にありがとうございました。
理化学研究所 横浜研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター 大嶋 宏一
チューターのマジック?!専門外の内容も理解しやすい発表に
小児血液・腫瘍科医として、臨床ばかりしており、MWS2009にお誘いいただいたのは基礎研究を始めてまだ半年を過ぎて少しの時でした。ほとんどが内科の分野の参加者ばかりであろうし、皆、基礎の知識も経験も豊富な方ばかりで、自分はまだ時期尚早かとも迷いましたが、沖縄というロケーションにも魅かれ、『えいや!』と参加を決めてしまいました。
参加が決定後、チューターの先生からメールで連絡をいただき、そこから3人の仲間とともに、自己紹介から始まり、2カ月間のメールディスカッションがスタートしました。顔は見えないのですが、皆、自分の専門外の仲間の研究内容に積極的に質問をし合い、当日の発表内容以外のこともお互いにたくさん学び合いました。チューターの先生の絶妙なタイミングでのコメント、問題提起、刺激!?のお陰で、途切れることなく、ディスカッションは続きました。
当日発表のスライドを第一の締切日ギリギリの大みそかに、チューターの先生に送ったことは忘れられません。焦りましたが、チームの仲間は仲良く一緒にギリギリに送っていました。その後、なんと1回1時間以上にも及ぶ電話ディスカッションを3回も受けることができました。1回1回、とても丁寧に、しかも鋭く・適切にアドバイスをいただき、眼から鱗が何度も落ちました。極めてご多忙なチューターの先生は何故こんなに熱心なのか、沖縄に何故こんなに安く行けるのか、罠があるのではと不安になるくらいでした。
ついに沖縄に上陸し、有名な先生方、全く会ったこともない参加者に出会いました。『本当に皆と仲良くなれるのか?』と思っていましたが、気付いたら初日の夜から最後の夜まで毎日、皆で沖縄料理を頬張りながら、夜中まで熱くディスカッションしていました。当然、皆の発表はどれも素晴らしく、これまで自分の専門外の内容の発表をここまで真剣に聞いたことはありませんでした。これは、各チューターの先生のマジックで、専門外の人も理解しやすい発表になっているからだと思います。しかも、発表時間と同じ時間ディスカッションに割かれており、おまけに最後にチューターの先生や偉い先生方のアドバイスも受けられる、という特典付きでした。おまけに、ご飯もすごい豪華、やはり罠があるのでは・・・と疑うほどでした。
小児科医であっても、基礎の知識と経験が多少不足していても、皆の発表は基礎研究で得たものを臨床に応用をしたいというスタンスだったので、理解しやすく、逆に臨床の現場で深く病態を考えるコツ、自分が行っている治療の意味を分子レベルで考えるコツを得たような気がします。このような眼には見えない宝物と、これからも一生付き合っていきたいと思うチューターの先生方、仲間という宝物を得ることができました。
どうもありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。
慶應義塾大学 消化器内科 小林 拓
サイエンスの醍醐味!活発な議論
今回のMWS参加の話を上司から頂いたのは、秋ごろでした。実はこのMWS2009に参加するまでの約一年、僕はほとんどの時間を臨床に費やし、研究面では実際に実験をする時間を持つことはほとんどできていませんでした。ただ、今夏には念願であったアメリカへの研究留学を控え、再度リサーチマインドを奮い立たせる必要がありました。今考えてみると、おそらく上司が今回のMWS参加の話を持ってきて下さったのは、そのような私にハッパをかける意味だったのだと思います。
コメント
数か月後、真冬(といっても半そでも可能なくらいの気候ですが)の沖縄に、その術中にはまった(?)自分がいました。すでにチューターの先生とグループ内の(young investigator; 以下YI)のメンバーとのメールでのdiscussionを経て、ただならぬ(?)雰囲気を察していましたが、現地での熱気はそれをさらに上回るものでした。セッションが始まり、当初は他のメンバーの勢いに押されていた自分でしたが、幸運にも自分の発表は初めから4番目で、発表と質疑応答(思い出せないくらいにいろいろと質問を頂きました)を経て、開き直ることができました。それ以後、飲み会、セッション、飲み会、セッションと、身の上話から研究に関するdiscussionに至るまで、皆と語り合うことができました。はじめは見知らぬ面々に囲まれた学会発表のような雰囲気でしたが、徐々に、気心の知れた仲間たちとのミーティングのようになっていき、活発な議論を経験して、これこそサイエンスの醍醐味だ!!と感じずにはいられませんでした。
この会の素晴らしさを文面でうまく伝えることはできませんが、経験したYIのメンバーは皆同感だと思います。まだ経験していないYIの皆さんは、もしチャンスがあるのであれば、絶対に経験してください!!私自身にとっては、留学への最高の助走になったことは、言うまでもありません。かくして、心地よい余韻を残し、私にとっての人生一度きりのMWSは終了しました。YIのメンバーのみんな、tutor、DFの諸先生方、素晴らしいチャンスを与えてくれた上司をはじめ、この会を支えて下さった関係者の皆様に厚く御礼申し上げたいと思います。
琉球大学大学院医 学研究科感染制御医科学講座分子病態感染症分野 日比谷 健司
私の研究を奥深くしたMWS
今回MWSへ参加することは、第1回参加者である医局内の先生より、お話があり、思いもかけず参加の機会を得ることができました。これまで、私は形態(病理像)で生体の病態を捉えようとしてきました。しかし、その病理像を形成するダイナミックな駆け引きをしている免疫系に対し深く考えを及ばすことはなかったように思います。そうした意味で、今回のMWSへの参加は、私の研究内容を奥深いものとし、そして新たな研究の方向性が示されたことで大変有意義なものとなりました。
私にとりまして、MWSは日常と非日常の狭間の中で始まりました。といいますのも開催地からの参加であり、現実を引っ張っての参加となってしまったためでした。開催初日のWelcome Partyへは終わりかけの頃に参加となりましたが、奥の円テーブルに、まるで良く知る仲間のようにチューターをしていただいた森尾先生と同じグループの先生方の笑顔が暖かく迎えてくれました。翌日の発表に関しては、適度な緊張感を持って発表することができました。参加者(YI)からの質問に関しては事前にグループ討議が行われていたので予測がついてよかったのですが、チューターやDFの先生方からの質問は極度の緊張感を持つものでした。しかし、その質問への返答がたとえ不適切なものであったとしても大変示唆に富むそして貴重な意見でした。自分の発表後は他のYIの先生方の研究に対しても、質問事項を考えながら緊張しながら興味深く拝聴させていただきました。また会を通して読谷村の日常を離れた場所で、その風景と風が少し私を日常から離し、心の癒しを与えてくれたように思います。
MWSが終り、再び日常に戻った今、いくつかの変化があります。まずこれまで立場上質問を控えていた医局内の勉強会や症例報告などで必ず質問するようにしました。研究や実務面では、特に顕微鏡のレンズの先に見えるリンパ球が誰で何のためにそこに集まっているのかと気になるようになりました。そして言葉では表現できない心の変化があるかと思います。以前とは変わらぬ現実を行っていたとしても何かというときにサポートしてくれる仲間(MWSのYI, Tutor, DF, Secretary)がいるという安心感があるのかもしれません。私はこのMWSの主催である日本臨床免疫学会が若い研究者をサポートし育てようという気構えをこのMWSを通して強く感じました。またこの家族的なMWSとはこれからも人との繋がりという意味で続き、自分の人生の中で大きな意味を占めることを予測させてくれています。DFの竹内先生が、そのDF talk の中で「臨床研究はその数が限られてしまう制約はあるものの、その研究成果が、疾患の診断、治療あるいは予防に直接結びつく知見を生み出すという意味で大変価値のある研究である」とおっしゃっていたことが、n値の少ないマイナーな分野を研究する私にとって力強い心の支えとなりました。今後も臨床の症例の中から知見を見いだし、臨床に貢献できればと考えております。
最後に、大変貴重な時間を幾度も割いてご指導を賜りました森尾先生初め、チューター、DFそしてYIの先生方、会の運営開催にご尽力いただいた事務局の方々に感謝の意を述べ、この手記を終わらせていただきます。ありがとうございました。
防衛医科大学校 医学研究科 中川 紀子
同世代の臨床免疫を研究していると交流できた日々
今回、Mid Winter Seminarに参加させていただけたことをまず、御礼申し上げます。
これまで身内でのdiscussionしか行っておらず、今回初めて他科の先生方と意見を交わすことができ、大変充実した日々を送らせていただきました。
実際に沖縄に行く前のtutorとのdiscussionでは、ひとりよがりだった点や十分理解できていない点が明らかになり、改めて教科書を開き勉強するいい機会となりました。事前のグループディスカッションも実際のプレゼンテーションの時よりもゆっくりとスライドを見て質問したり考えたりできて有用でした。
沖縄についてからは、自分の研究についてももちろんですが、内科、皮膚科の先生方の研究内容や論理の組み立て方について学ぶことの多い4日間でした。発表時間も15分とこれまでで最も長く、討論時間も15分と時間があり、じっくり考えることができました。ただ、本当は他の人の発表時にもっと質問できればよかったのですが、うまく考えをまとめようとしている間に時間が過ぎてしまったのは反省しなければ、と思い、今後の課題も見えた気がします。
このセミナーで、もうひとつ有意義だったのは同世代の臨床免疫を研究している人たちに出会い、交流できたことだと思います。部屋がtwinだったことや、夜一緒に飲めたこと、free timeに一緒に行動できたことで通常のセミナーよりも4日間深く付き合えたと思います。今後は何か迷ったり行き詰ったりした時にもお互いに相談できればいいなと思っています。
いいことづくめのセミナーでしたが、もし、残念なことを挙げるとすれば、このセミナーにはもう参加できないことだと思います。次回以降の参加者の方々も満足されることと思いますし、同じような感想が出てくるのではないかと感じました。
今後はこの経験を生かし、さらに研究を進めていきたいと思います。ありがとうございました。
東京大学 医学部 アレルギーリウマチ内科 纐纈 力也
レベルの高い発表と議論で刺激的な会
2009年2月に開催されたMidwinter siminarに参加させて頂き、ハードスケジュールではありましたが、非常に良い経験を得られたと思います。
約一月前頃よりチューターの先生よりプレゼンテーションに関しての綿密な打ち合わせがあり、次々と指摘される問題点に必死で修正しているうちにあっという間に当日になってしまっていました。セミナーに於いては非常にレベルの高い皆様の発表と議論に大変刺激を受け、大変有意義な会となりました。また大変ご高名なDFの先生方のご講演を身近に伺うことができ、大変感銘を受けました。また、セミナー以外にも様々なバックグラウンドの同年代のYIの方達と交流することができ、大変貴重な経験だったと考えております。
何らかのきっかけでこのセミナーを知り参加を迷われている先生がいらっしゃいましたら、是非とも応募されることをお勧めします。1人30分の持ち時間ということにビックリされるかもしれませんが、準備段階からチューターの先生が丁寧にアドバイスして下さり、会場でも様々な発見があると思います。
最後になりましたが、このような貴重なセミナーを開催して下さいました運営委員、DF、チューターの先生方、また事務局の方々に深謝申し上げます。
産業医科大学 医学部 皮膚科学 杉田 和成
若手研究者との交流で新しい見方、考え方に触れる
今回、日本臨床免疫学会MWSに参加させていただきました。現在、私は、臨床に従事しながら、研究活動も行っています。研究テーマは接触皮膚炎のメカニズムについての解析です。解析は、T細胞、樹状細胞、一酸化窒素など多岐にわたります。研究を始めた私にとって、若手研究者との交流は大変魅力的なものに感じていました。
MWSへの参加が決まり発表当日までスライド作成やディスカッションをチューターの先生と行いました。プレセンテーションの仕方からディスカッションまで、チューターの先生からアドバイスいただけたのが良かったと思っています。E-mailを何度もさせていただきましたが、親身に指導してくださり大変勉強になりました。
MWSでは好酸球の循環動態について発表させていただきましたが、質疑応答でも大変話しやすく、活発な討論がなされていました。講義の間にお話される、DFの先生がたのメッセージも貴重で感銘を受けました。これまで経験したことのない分野の参加者からは違った視点からの意見も多数いただきました。
夜は、全国から集まった参加者と遅くまでお酒を飲みながら語り合いました。この会で、様々な分野の研究者と交流でき、新しい見方、考え方に触れることができたのは大きな収穫だったと思います。
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 皮膚病態学 原 肇秀
プレゼン技術の大切さを実感
この度、Midwinter Seminar 2009に参加する機会を与えていただき有難うございました。昨年参加した先生が準備に追われている姿をみて、大変そうなセミナーという印象しかなく、当初は戸惑いながらの参加でした。実際参加してみると、自分の分野では知り合うことができないであろう様々な分野の方々との異文化交流が大変面白く、刺激的な毎日を過ごすことができました。YIの先生方とは同世代ということもあり、すぐに意気投合することができ、昼夜にわたり仕事、研究、プライベートなど色々な話ができたことが大変印象的でした。
従来の学会や研究会とMWSが大きく異なる点としては、その発表・討論の長さとチューター制度にあるかと思います。MWSはこれまでに経験したことのない、15分発表、15分討論というスタイルでしたが、その時間枠では収まらないような活発なディスカッションの中で多くのことを学びました。とくに、研究を始める段階における実験のデザインが重要であり、得られた結果からの解釈や臨床応用についてひとつずつ充分に検討していくことがいかに大切であるかを再認識しました。また、チューターの亀田先生からは、スライドの作成の段階から、自分でも気づいていないような実験の矛盾点やデータの解釈について的確で示唆に富むアドバイスをいただき、スライド作成についても細かく指導していただきました。チューターの先生方は発表の指導のみならず、当日の発表のイントロダクションをしてくださり、これが大変わかりやすく、個々の発表内容がすっと頭に入っていくのがわかり、同時にプレゼンの技術がいかに大切であるかを実感させられました。
沖縄での非日常は一度しか味わうことができませんが、この研究会を通じて知り合った方々とは末永く刺激しあえる仲間でありたいと実感しながらこの文章を終えたいと思います。委員の先生方、事務局の方々、YIの皆さん、本当にお世話になりました。これからも情熱をもって臨床と研究に取り組んでいきたいと思います。
兵庫医科大学 内科学 リウマチ・膠原病科 常見 幸
内容の濃いセミナーで、「参加してよかった」
「大変だったけど、参加してよかった。」、これが、私のMWS2009の感想です。
当初は、開催地が沖縄だし、数日間日常業務を離れられるし、美味しい沖縄料理も食べたいしetcと、軽い気持ちで参加を申し込みました。ですが実際はとても内容の濃いセミナーで、多くの刺激を受けることができ、参加できて本当によかったです。
発表については、事前に、内容についてtutorの先生から電話・メールで何度も指導していただけましたし、沖縄では発表後の質疑応答時間だけではなく、休憩時間や懇親会の場でも他のYIやtutorの先生方と何度もディスカッションすることができました。また、YIの先生方がご自分の発表について、背景などから分かりやすくプレゼンテーションしてくださったので、異分野の発表に対しても集中して聞くことができました。普段の学会・研究会では、自分の発表・質疑応答が無事に終了すればそれっきり、さらに異分野の発表の際はつい気が緩んで聞き流してしまいがちだった私でしたが、今回のMWSに参加して、研究に対する姿勢・考え方そのものを見つめ直すことができました。また、どの発表も、最終的に基礎研究をいかに臨床に応用するか、という事が明確に示されており、臨床免疫学を研究する意味を再認識するいい機会にもなりました。
フリータイムでは、ソーキそばなど沖縄の郷土料理を食べたり美ら海水族館に行けたりと、わずかな時間でしたが沖縄を楽しむことができましたし、毎晩のように催された夜の飲み会で、YI同士の交流を深めることもでき、発表以外でも得るものが多かったです。
MWSの全体を振り返ると、全日程のうち、半日のフリータイム以外は朝から晩までほとんどが発表・質疑応答の時間に充てられていて、当初想像していたよりも大変でしたが、その分、他の研究会等では得られない密度の濃い、充実した時間を過ごすことができ、貴重な体験になりました。そして、そんな密度の濃いセミナーだからこそ、わずかな息抜きに非日常を楽しめる「沖縄」での開催でよかったです。
今後は、MWSで得たものを忘れず、今まで以上に臨床免疫の研究に励みたいと思います。
最後になりましたが、このような素晴らしいセミナーを企画・運営していただきました全ての方々に心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科 渡部 香織
不安は期待へ、充実した4日間
大学院3年目が終わろうとしている頃、今年もMWSが沖縄で開催される話を聞き、参加してみたいような、行ったら何かが変わるような気持ちを自覚しながらも、やはり自分とは懸け離れた場所のようで踏み出せず躊躇していました。しかし、周囲の先生方の勧めと、やはり今だからこその経験、出会い、得られるものが数多くあるのではと思い応募を決めました。
実際参加してみると、それは想像以上のものでした。参加前に抱いていた不安は初日に期待へと変わりました。異なる分野の同世代のYIの方々が熱意を持って研究発表を行う姿に圧倒されながらも、様々な分野の発表はとても興味深いもので、素直に疑問を口に出し、和気藹々とした討論に参加でき、充実感を持ち続けた4日間でした。
また、臨床免疫学の面白さを実感できたことは大きな収穫でした。目的を明確にして臨床に還元しようと研究を行う重要さ楽しさを感じることができ大変有意義な時間でした。今後このすばらしい経験を生かし、臨床・研究に高いモチベーションを持って励んでいきたいと思います。
最後に、MWSの運営にご尽力くださった皆様に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
北海道大学大学院 医学研究科内科学分野免疫代謝内科学 中川 久子
得たものは、よい経験よい仲間よい師匠
セミナーへの参加が決まった時、過去に参加した先輩たちに「出来ることならもう一度行きたい」「楽しいよ」と言われていましたが、ディスカッションが盛んであるということで非常に不安でした。
覚悟を決めていざ沖縄へ。飛行機の中では、参加者らしき人々が日々の臨床や研究についてディスカッションを始めていて、不安はさらに募るばかりでした。次の日、他のYIのすばらしい発表や活発な議論に戸惑いながらも刺激を受けて、自分の出番を迎えました。話しながら自分の話の下手さを実感し、内容も参加者に伝えられず、とても悔しい思いをしました。これまで学会では細分化されたセッションでのみ通じる話を一方的に話して、相手に伝わったかどうかを気にしたことはありませんでしたし、わかるものなんだろうと勝手に思い込んでいましたが、それでは意味がないことがよくわかりました。また、臨床免疫学はワイドな視点が必要であることを学びました。
しかし、得たものは反省ばかりではなく、よい経験よい仲間よい師匠でした。多くのYIと美ら海水族館に行き、ご飯も食べ、お酒も飲み、いろんな話も出来ました。発表もすばらしく、刺激をもらえるYI仲間が出来たことは大きな財産です。そして、このセミナーのすばらしいところはtutorの先生方がとても身近なことで、私の発表の反省点や相談事、研究の進め方などを丁寧に親身になってアドバイスをくださいました。とても感動しました。本当にこのMWSに関わった方すべてに感謝しています。ありがとうございました。
最後に参加しようか迷っているあなたへ、思い切って参加してみてください。絶対あなたにとって得るものがたくさんありますから。
金沢大学 皮膚科 熊田 朗子
やる気を奮い立たせる原動力になったMWS
MWS2009は、とてもとても貴重で有意義な経験でした。
私は研究に着手したばかりで、こんな未熟なレベルで参加していいのだろうかと不安の固まりでしたが、チューターである筑波大学の松本先生にプレディスカッションでご指導と励ましをいただいて、どうにか準備を終えました。
実際に参加してみると、初めての沖縄かつリゾートホテルという非日常的な空間と、様々な講演会や著書でお名前を拝見する高名な先生方にフランクに声をかけていただき、更に何でも質問できるという夢のような状況に、ネガティブな思考やこれまでの疲れは一瞬にしてふっとんで行きました。
また、普段なかなか交流する機会のない他科や医学部以外の研究者のみなさんとも、同じ苦労を味わっているという親近感からかすぐにうち解けることができました。
ディスカッションは予想以上に活発で、初めて耳にするような研究がたくさんあり、その内容もハイレベルでした。またとない機会だからと少ないながらも質問をしてみましたが、他の参加者の方々は全く専門とは違う分野の発表にもどんどん質問や提案をされていて、本当にすごい人達がいるものだと感服しました。
自分の発表はというと、まず研究発表自体が初めてで、更にその理解も充分ではないために、プレゼンテーションをするだけで冷や汗もので、どんどん浴びせられる質問に最後は頭が飽和状態になり、松本先生の暖かいフォローをいただいてどうにかこうにか乗り切ることができたという次第でした。しかし、フロアから今後研究をすすめるにあたって指針となるようなアドバイスをいくつもいただけ、とても参考になりました。
松本先生には開催前のプレディスカッションから懇切丁寧にスライドのチェックをしていただき、さらに発表終了後にも実験内容や手技の質問、相談にのっていただいて、どれだけ感謝してもしたりないほどお世話になりました。
更に高級リゾートホテルに滞在し朝から晩まで美食に舌鼓をうつという、あり得ないほど恵まれた環境で勉強(や観光、飲み会)に集中することができました。どうしてここまでしていただけるのか本当に謎でした。
この会は、数多くの方々のご尽力のうえに成り立っています。このご恩に報いるために臨床免疫の分野でがんばらなくては、と生意気ながら思いました。MWSから2ヶ月がたった今でも、MWSの記念写真を見ると「よし、やるか!」と自分を奮い立たせることができます。まず、今年の秋の臨床免疫学会で少しでも進歩した姿をチューターの先生方に見ていただくことができるよう日々の研究に取り組みたいと思います。そして、会場でMWS2009の同期のみなさんと再び会えることを楽しみにしています。
最後に、この会を支えてくださった先生方、事務局の皆様、協賛企業の皆様に心から御礼申し上げます。
そして、今後もこの素晴らしい会が続き、これから臨床免疫に携わる研究者の力となることをお祈りいたします。
産業医科大学 医学部 第一内科学講座 徳永 美貴子
「良い質問」のスキルを学習
教授からの推薦を頂き、第3回のMWSに参加させて頂きました。今回プレゼンしたリツキシマブの研究は6年程前から手掛けており決して“若手研究者”という立場ではありませんでしたが、一昨年から産業医として研究から少し離れた仕事に就いているため、様々な分野の先生方の活発な討議の中に揉まれてみたいという気持ちになり参加することに致しました。
セミナーでは、免疫と臨床という共通言語があることからどの先生のご発表に対しても比較的馴染み易くはありましたが、基礎的かつ最新の知識がないと有益な質問ができないことを痛感。また、自分の意図を盛り込んで質問することで演者からより良い応答が得られることも学び、日頃学会でも滅多に質問しない私は「良い質問」のスキルを大いに学習させて頂きました。発表につきましても、YIの先生からの質問や、会終了後に頂いたチューターの先生方の意見は大変参考になり、今後の学会発表や論文作成に生かしていきたいと思っています。
そして何よりも、それぞれ違う環境にいながらも同じ志で日々研究している先生方と強い「仲間意識」を持って過ごすことができた充実感を味わいました。今回は残念ながら私の酒豪ぶり(?) を発揮できませんでしたが、先生方とのお酒を交わしながらの会話ではセミナーとは対極の満足感が得られました。当然、素晴らしい環境を整えて頂けたことが思い出を更に良質にしたことは間違いありません。
4日間のセミナーは長くもあり短くもありという感じでしたが、秋に開催される日本臨床免疫学会でYI、チューターの先生方とお会いできる機会が設けられていて、まだまだMWSは続くのだという晴々とした気持ちで沖縄を後にしました。今度はぜひ皆さん方と美味しいお酒を交わしたいと思っています。
最後に、ご指導頂きました松本先生をはじめ、MWSの運営にあたられた全ての方々に感謝申し上げます。有り難うございました。
東海大学 医学部 臓器線維症研究ユニット 東山 礼一
熱い議論で広げられた、自分の意識
沖縄といえば夏、という印象があり、当初オフシーズンの冬の沖縄にはあまり興味をそそられなかったのですが、このセミナー紹介サイトで費用の安さに気づき、さらに前回参加された方々の感想を読んで、これは大変有意義な会なのだと認識を新たにしたのを覚えています。実際、冬とはいえ沖縄には日常を離れる要素がたくさんあり、そんな環境でしばしば交わされる熱い議論は、普段狭く陥りがちな自分の意識を予想以上に広げたと思います。
また、「脱顆粒」や「裏ちゅら海」など、このセミナー独特のキーワードが生まれたのも印象的でした。(「裏ちゅら海」は、沖縄美ら海水族館で思いがけず参加できた関係者限定のバックヤード見学のことです。)学術的な刺激もさることながら、多様な背景をもつ研究者が集い語り合う利点は多々あり、今後もその価値は失われないでしょう。
この場をお借りしてチューターの川畑先生をはじめ、このセミナーでお世話になった先生方に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
愛知医科大学 リウマチ科 向井 知之
研究者としてやっていく覚悟ができたMWS
このたび第3回のMidwinter Seminar(MWS)に参加させて頂きました。
私は小さな医局に属しているため、普段は診療や教育に忙殺され研究には余り時間を割けない状況でした。また、上司も多忙で研究に対して直接的な指導を受ける機会は少なく、研究をする上のモチベーション維持に苦労し、研究を続けたものかどうか悩んでいました。そんな時にこういった若手研究者のセミナーがあることを知り、現状打破のきっかけになればと申し込みました。
他のYIの先生方の優れた発表を聞き、正直多少気後れする部分もありましたが、いろんな分野の研究に触れることができ、大変勉強になりました。また、MWS3日目の自分の発表では、未熟なデータにもかかわらずYIの先生方から多くの質問をいただきました。またチューターの先生をはじめ多くの先生から貴重なアドバイスを頂くことができました。
発表に関すること以外で今回のMWSに参加して特に意義深かった点をあげますと、
- 「臨床免疫」という切り口で異分野の先生方と交流をすることができ、分野は違えど皆が研究に対して熱意をもって取り組んでいることを感じたこと
- またそういった異分野の先生方と連携をとって研究を進めることの大切さを感じることができたこと
- 臨床と結びつける、中でも創薬と結びつける研究の重要性を認識できたこと
- 色んな若手研究者の生態(?)を垣間見ることができ、またその後ろにいる指導者にも色んなタイプの人がいることを知ったこと
MWSを通して学ぶことのできた上記諸々の事柄から、中途半端ではなく徹底的に研究をやりたいという思いを強くしました。「研究者としてやっていく覚悟ができたこと」。これが個人的には最大の収穫でした。このたび秋から海外の施設で学ぶ機会を得ましたので、研究にしっかり打ち込もうと思っています。今後、諸先生方と連携をとりながら、創薬に結びつくような研究をしていきたいと考えています。
最後に、MWSの開催にご尽力下さった先生方、事務局の方々に深く御礼申し上げます。また、この会の益々の発展をお祈り申し上げます。
神戸大学大学院 医学部 医学研究科 内科学講座 免疫感染内科学分野 藤田 昌昭
多くの方々と顔見知りに
正直、エントリーの時点では本当に軽い気持ちでした。“沖縄で勉強会ってええなぁ。行ってみよう”ぐらいのものでした。しかし本当に参加してよかったと思います。自分の研究に対する異分野の方からの問題点の提起は今後の研究活動におおいに役に立つことと思います。しかし、それ以上に、多くの方々と顔見知りになれたことのほうが私の中では重要であったように思います。研究に行き詰った時にはきっと斬新なアイデアを提供して頂けるに違いありません。毎日一緒に飲んだ仲ということで共同研究を立ち上げる時など気軽に連絡できればいいですね。何なら雇ってください。
筑波大学大学院 人間総合科学研究科疾患制御医学専攻 臨床免疫学 吉賀 洋平
MWS参加によって見つめ直せた自分
MWSに参加して学んだこと、良かったこと。
スライドの作り方、発表方法、ディスカッションの意義、データの解釈の仕方、研究の面白さ、他大学他分野の先生との交流。
私だけでなく、MWSに参加したすべての先生が、同じ感想をもったと思います。
感想を書き出すと、他の先生方と同じになってしまうので、私が感じた『MWS参加の意義』を表したと思われる詩を紹介したいと思います。
「馬鹿になれ」 -アントニオ猪木-
馬鹿になれ
とことん馬鹿になれ
恥をかけ
とことん恥をかけ
かいてかいて恥かいて 裸になったら 見えてくる 本当の自分が 見えてくる
本当の自分も 笑ってた…
それくらい 馬鹿になれ
うまく言えませんが、私は、MWSに参加して、研究に対する姿勢だけでなく自分の性格も含めて、自分の良い点、悪い点がよく見えた気がしました。MWSは、自分を見つめ直す良い機会だったと思います。来年、MWS参加を考えている方々は、ぜひ参加してください。
最後に、この会に参加する機会をくださった諸先生方に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
国立精神・神経センター 神経研究所 免疫研究部 宮崎 雄生
幅広い分野の研究者との交流
MWSが終了し1週間が経ち、研究へのモチベーションが上がっているところです。参加者、DF、TUの先生方の情熱に感動したわけですが、さらにセミナー期間中を通じて、研究を臨床に還元する事の重要性を強く認識することが出来ました。これは当たり前の事のようなのですが、数年間で研究結果を出さなくてはいけない大学院生、ポスドクにとっては忘れがちな事だと思いますし、自分自身はそう簡単に臨床還元が可能な研究などできないと諦めかけていました。今後は困難覚悟でこのようなテーマに取り組もうと決意したところです。
自分にとってはこのような精神的な効能がもっとも貴重であると考えていますが、それだけではなく実質的な効果も得られました。当然のことながらMWSの魅力は幅広い分野の研究者と交流できることですが、なかでも自分とは専門分野の異なるTUの先生に研究の内容や発表方法に関してアドバイスをいただける事は貴重な経験であると思いました。また当日は発表、質疑応答の時間が十分にあるため、プレゼンテーション、ディスカッション技術の訓練に有用でした。
最後に、沖縄で過ごしたこの4日間は日常とあまりにも異なっており、なんだか夢を見ていたような、または高熱にうなされていたような気がしています。しかしながら、思い返してみると本番はるか前からTUやグループの皆さんとのディスカッションを通してすでにMWSは始まっていたわけですし、ここで知り合った皆さんとお付き合いさせていただくことで、夢ではなく自分の一部として今後もしっかりとMWSを噛みしめていこうと思っています。
金沢大学 医学系研究科小児科 刀祢 裕美
小児科とリンクする部分を考えながら聞く発表
セミナー終了後の小児科大学院生の一日
朝病院に行ってパソコンをつける。
ジンベーザメのデスクトップ。
Western blotの準備、泳動し始めたところで、外来に呼ばれてお手伝い。
先輩の先生(MWS2回生)に聞かれた。沖縄どうだった?
いやー、みなさんの話になかなかついていけんくて、一生懸命聞いとるだけでしたー。
ひよこを大海に放り出したようなもんやしなー、とは教授。その通り。広いし、おぼれるし。
少し復習しよう。まずはTregのぉ。開いたけど、また呼ばれた。レパトアやってくれー。
おっとwesternもそろそろ上げないと。さて患者さんのpyrin、出てください…
うーん、やっぱり出ん。がっくり。
でも、みんなももっと大変でもがんばっとるんやろうなぁ。
よし気合入れて、また明日。今日も座ってゆっくり勉強できんかったなぁ。
では当直に行ってきます。超未熟児を見ながら、この子たちに還元できることがないだろうか…NK4かぁ、ちゃんと大事な血管が育って、異常な血管が抑制されるようなことが可能なものなら、未熟網膜症の管理に使えんかなぁ。
金曜日、プレゼンテーション、ポインターは回さない、と。伝わったかな。いや、いまひとつやな。背景をどのように入れるかはやっぱり難しい。
そういえば熊田先生にほんと会わんなー(一緒に長谷川先生のろくろ回し姿を想像してしまう)。
向かう前から大海は広く、実験を始めて間もない私には、pre-discussionからすでに何がわからないのか考え込む、といった具合でした。実際は、初日、久松先生に、みんながどんな風に発表するのか見ていればいいよ。と言われて腰をすえました。知識不足の中で、各グループの最初のtutorの先生方のまとめのintroは、頭を整理するのに絶好でした。YIの皆さんの発表や質問を聞いているうちに、質問はできないなりに、皆さんがやっている研究が小児科とリンクする部分を考えながら発表を聞くことが出来ました。自分が最終日の発表だったのでその後ゆっくり飲みながらdiscussion、という時間がなかったのは少し残念でしたが、頂いた質問やコメントを元に勉強しなおしているところです。
tutorの久松先生には最初から最後まで締め切りに間に合わないダメなYIで大変ご迷惑をお掛けしました。臨床に還元するという最終目標を忘れないように、というメッセージが先生のお言葉には常に含まれており、忘れないように向かっていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
私の臨床は、新生児の分野です。赤ちゃんたちとにらめっこしながら、治療方針を決定していく場であり、今の仕事とは最も離れたところにあると思います。現時点では、どこの新生児科医も身も心も削りながら仕事をしています。しかし、早く生まれる子達が少しでも安定して育つ環境が出来るように、我々も安定してそれを支えることができるようになることが目標です。まだまだアイデアはありませんが、めげずに皆さんに頂いたヒントを大切に持ち続けて、考えていきたいと思っています。
最後にもう一つ、実験がすすまないと、壁に並んだtutorの先生方の優しい笑顔とYIの皆さんの気合いの入った顔、楽しそうに語られるDFの先生方の顔が順番に浮かんできます。がんばらんとな。と思います。
YIのみなさん、DFの先生方、tutorの先生方、事務局の方、MWSを運営してくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
慶応義塾大学 医学部内科 西本 哲也
発表・討論のなかで得た多くの知識や経験
2009年2月に開催された臨床免疫学会主催Mid Winter Seminar (MWS) 2009に参加させていただきました。一昨年、昨年と私の所属する研究室から先輩の先生方がMWSに参加されており、私はMWSの魅力を懇々と説かれた上での参加となりました。このような場合、過剰に膨らんだ期待と現実とのギャップに落胆を覚えることが多くみられるものと思いますが、MWSがその期待を裏切るようなことは決してありませんでした。
セミナーは口頭発表(15分)・質疑応答(15分)を繰り返すというプログラムで行われました。若手研究者(YI)を主体とするセミナーであることを忘れるような質の高い、そして内容の濃いプレゼンテーションに、自分の研究内容が恥ずかしく思えてしまう気さえ感じました。それでも、発表・討論のなかで多くの知識や経験を得ることができたのは間違いありません。
MWS2009の運営委員長である三森経世先生のご挨拶のなかに「日常業務を離れ臨床免疫学の世界に浸ることで、将来の研究に有益な何かをつかみ取ってください」とのお言葉がありました。私は「将来の研究に有益な何か」を挙げるとしたら、迷わず「MWSで出会い、語り合ったYIの先生方との出会い」と答えたいと思います。
このセミナーに参加する機会を与えてくださった諸先生方並びに運営に尽力してくださった関係者の方々に深く感謝をいたします。期待通り、いや、むしろ期待以上に魅力的で刺激的なセミナーを本当にありがとうございました。
長崎大学 第一内科 中村 寛
目からウロコの質問やコメント
偶然、医局に貼ってあったポスターを見て最初は「こんなセミナーがあるんだなぁ。」という程度の印象でした。しかし、医局の先輩が2008年に参加しているのを知ってどんな感じなのかを聞きにいったところ、「こんなに熱くて楽しい会はないっ!」との話であり、参加を決意しました。
臨床の合間に行っている、しかもまだ1年にも満たないPreliminary研究であり、当初は狼の群れの中に入っていく一匹のヒツジのような気持ちでした。しかし、チューターの先生の手厚いご指導による事前準備のなかで少しずつ発表内容もまとまっていき、また、自分の気持ちのなかでも少しはやれそうな気がしてきました。
会場へ到着しいろいろな分野の研究者と日中はお互いの研究についてディスカッションを行い、夜は泡盛の杯を交わしながら、お互いの研究はさることながら普段の生活についても夜遅くまで語り明かしました。自分の拙い発表についても、いろいろな分野から示唆に富む質問や、応援のコメントをいただき本当に目からウロコの気持ちでした。
かなり濃厚な3泊4日のMWSを終え、ヒツジは未だヒツジのままだと思います。しかし、明らかに参加前には入っていなかった何らかのスイッチが入ったヒツジになったような気がします。また、後輩や同期の研究者にも是非参加を勧めたいと思います。
最後にMWSの開催にご尽力くださった先生方や事務局の方に心より感謝申し上げます。
慶應義塾大学 先端医科学研究所 細胞情報研究部門 川村 直
発表内容の意見交換、若手研究者との交流
今回のMWS2009に参加させて頂いて良かったのは、チューターとのやりとりで発表内容の意見交換ができた事や、他分野の発表を聞けたこと、そして何より若手の研究者との交流ができた事です。
今回、チューターの田中先生には最初のスライド作成から発表前日まで、色々と御迷惑をおかけしましたが、丁寧に指導して頂き、どうにかこうにか発表することができました。最初、2月の沖縄に行ける事にうかれていたので、田中先生のご指導がなければ、無事に発表できたか不明でした。本当にありがとうございます。
MWS2009の参加者のなかで一番の若手ではありましたが、多くのYIの先生たちの発表を聞けた事、そして交流ができた事が自分の刺激となって、何より良かったです。ありがとうございました。