- 林 裕子
- 宮川 一平
- 河野 弘
- 高橋 岳浩
- 村田 憲治
- 池口 亮太郎
- 辻田 由喜
- 大西 佐知子
- 渡邊 俊之
- 山川 真宏
- 矢島 秀教
- 向野 晃弘
- 和田 琢
- 倉島 悠子
- 井上 なつみ
- 野々村 優美
- 重光 良香
- 河本 新平
- 宮下 梓
- 本村 良知
- 塚本 昌子
- 佐上 晋太郎
- 篠田 紘司
- 駒井 俊彦
名古屋市立大学大学院 医学研究科 産科婦人科 林 裕子
感想文
日々の忙しい臨床を離れて研究のことだけ集中でき、また同世代の様々な人達と研究について話ができたことは貴重な経験でした。参加者やチューターの先生方からのコメントも分野が違うからこその視点があり参考になりました。
参加するまでの準備はかなり大変でしたが、その苦労以上に得るものがあったと思います。
ありがとうございました。
産業医科大学 第1内科学講座 宮川 一平
MWS2015に参加して
今回は、MWS2015に参加する機会を頂きありがとうございました。熱い熱い4日間を、思ったよりも涼しい・・沖縄で過ごすことができ非常に有意義でした。そして泡盛を飲みすぎることもなく、無事に北九州に帰って来ることができほっとしています。
期間中は、自身の発表だけではなく、背景・分野は異なるけれども同世代、しかも研究生活の中で同じような悩みや苦労を経験しているあるいは経験してきたメンバーとディスカッションする機会を得ることができ非常に充実した4日間でした。
これまで、研究結果が思ったように出ない時にはついつい結果を追い求めがちになり、いつの間にか、「なぜこの研究をしているのか?」「どうして現在の研究が必要なのか?」といった初心を忘れそうになることもありましたが(本当に忘れたことはありませんが・・)、今回、全く知らない、縁もゆかりも無い分野からの発表をまっさらな状態で聞き、そして「なぜこの研究を行う必要があるのか?」「この研究結果によって臨床にどのように還元できるのか?」という疑問・興味を自分なりに抱くことを通じて、やはり基本は臨床にあるということを再認識することができました。
どの学会とは言いませんが、同じような学会に何度も参加し、何度も何度も同じような話を聞かされると、ついつい洗脳され、モノの見方も偏ってしまいがちです。MWSは、頭のリセットボタンを押し、基本に立ち返る機会を与えてくれて、そして、これからの道筋をつけてくれるような素晴らしい機会になったと思います。
最後に、このような貴重な機会を与えてくださった、SCの先生方、tutorの先生方、事務局や主催者の方々に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
徳島大学医学部 呼吸器・膠原病内科
徳島大学 疾患酵素学研究センター 免疫病態研究部門 膠原病・リウマチ内科学 河野 弘
臨床免疫学との出会い
今回のMWSに参加させていただく前は、臨床免疫学と聞いても今一つピンとこない状態でしたが、自分の発表準備段階からTutorの先生が詳細に指導をしてくださり、また、実際に参加してみて、臨床免疫学とは、日々の臨床で感じる問題点から研究テーマ、仮説、目的を設定し、それを解決するための実験を組み立てて結果を導き出し、あくまでヒトの臨床に応用できる結論を得ることを目指す学問であると教えられました。
一見当たり前のように思えるかもしれないこの学問の原点ですが、あらためて振り返ってみると普段の研究生活においていかにおろそかにしていたかを痛感させられました。
得てして有意差にこだわり、インパクトファクターの高いジャーナルにアクセプトされることを第一目標としがちですが、その結果がヒトの臨床応用につながらなければ臨床免疫学研究とは言えないのです。
この点については、臨床免疫学研究者のみならず、臨床をやりながら研究に携わっているすべての者にとって、お手本とするべき考え方だと思います。
おそらく、いかなる研究テーマを設定するか、それに関してヒトの検体をどれほど利用可能かが最も重要だと思われますが、そういう認識を持つことによって普段の臨床に対する取り組み方、患者さんひとりひとりに対する接し方が大きく変わってくるであろうと感じました。
また、今回のMWSでは同世代の色々な分野の研究者の方と意見を交わすなかで研究に対する多様な視点に触れることができ、通常の学会とは比べものにならないほどの濃密な知識、経験の共有ができたことは自分にとって大きな財産になりました。
今後は、未来のY.I.から尊敬されるような臨床免疫学研究者を目指して日々精進していきたいと思います。
最後になりましたが、今回MWSに携わったすべての皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
東京大学大学院 医学系研究科 皮膚科学 高橋 岳浩
MWS2015に参加して
この度はMWS2015に参加させて頂きありがとうございました。参加する前は長いかと思われた4日間でしたが、いざ始まってみると、熱い研究発表とdiscussionの連続、そして夜は毎晩深夜までYIやtutorの先生方と泡盛を片手に語り合い、あっという間の非常に有意義で楽しい4日間でした。
普段の研究生活ではどうしても自分の分野に関連することにのみ関心や知識が偏りがちですが、このセミナーでは内科の諸科を始めとして、整形外科、産婦人科、口腔外科、あるいは私が所属する皮膚科などの臨床の研究室、さらには、免疫の基礎の研究室から集まった熱いYIたちが、日常のそういった狭い世界の垣根を超え、十分なdiscussionの中でお互いの研究への理解を深めつつ、視野を格段に拡大させていく、そういった4日間であったと思います。
また、実際に自分のやっている実験で、「こんな実験をやってみたいが回りに経験のある人がいない」という実験手技について、それについて習熟した先生が全く別の科から参加していて、その方法・経験を詳しく聞くことができ更に実験を進めるにあたって大いに助けになりましたし、異分野の先生の実験を自分の実験にも応用して生かすことができそう、というアイディアの種をいくつも貰うことができ、そういった面でも本当に充実したものでした。
また、今回のMWSでは同世代の色々な分野の研究者の方と意見を交わすなかで研究に対する多様な視点に触れることができ、通常の学会とは比べものにならないほどの濃密な知識、経験の共有ができたことは自分にとって大きな財産になりました。
今後は、未来のY.I.から尊敬されるような臨床免疫学研究者を目指して日々精進していきたいと思います。
最後になりましたが、今回MWSに携わったすべての皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
札幌医科大学 病理学第一講座・整形外科学講座 村田 憲治
自分の人生を大きく変える出会いと言葉
私は大学院で腫瘍免疫の研究を始め、免疫に関して全くの初心者でありましたが、2年間の研究を経てMWSに参加させていただくことになりました。YIの中では唯一整形外科医という立場で、しかもリウマチではなく腫瘍免疫の領域で参加することに、とても不安がありました。しかし、交流会で皆さんと話をすると、分野に関係なくYI全員が同じ気持ちであることが分かり、交流を深めるにつれてその緊張感は少しずつとれ、最終日にはこのセミナーが終わることがとても寂しく感じるほどでした。
セミナーを通して私が最も印象に残ったのは、上阪先生の「試験管を振るその向こう側に患者さんの顔が見えなければいけない」という言葉でした。これまで、自分の臨床専門分野とは異なる基礎研究を行うことの目的は、その経験や知識、考え方を自分の臨床(整形外科、脊椎分野)に役立てるためだけと考えていました。しかし、上阪先生のお話を聞いたときに、いまやっている研究を自分の経験や業績として終わらせてはいけないこと、そして、なぜ自分はマウスではなくヒト(のサンプル)を扱った研究をしているのか、ということに気付かされました。SCの竹内先生からも「これぞ臨床免疫の研究」というコメントをいただいたとき、自分のやっている研究の意義や方向性というものを改めて認識することができ、患者さんに還元されるまでこの研究に携わることが自分の使命であると感じました。
今回の出会いは自分にとって貴重な財産になると思います。自分はいつか臨床免疫と関わりがなくなるかもしれませんが、皆さん(特にYI)との関わりはずっと続けていきたいと考えています。
北の大地から最も離れた南の楽園で、これまでにない貴重な経験をさせていただきまして、とても感謝しております。後輩には是非とも同じ経験をしてもらいたいです。本当にありがとうございました。
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 免疫研究部 池口 亮太郎
日本臨床免疫学会 Midwinter Seminarに参加して
ミッドウィンターセミナーに参加して痛感したことは、研究を実臨床に役立てることの大切さです。自分自身も、普段から患者さんに少しでも役に立つ研究をする、またしていかなければならないと考えていました。日々研究をしているとそのことを忘れ、論文をだすことの方が優先になりがちになってしまうこともあります。しかし、ミッドウィンターセミナーに参加し、上坂先生をはじめとした各先生方から、毎日熱意あふれる講義をして頂き、患者のためになる研究の重要性を再度認識しました。同時に研究を実臨床に役立てることは容易でないことも強く認識しましたが、できる限り臨床に結びつく研究をしていきたいと思います。
また、同世代の免疫研究をしている先生方と、朝から晩まで免疫・研究・臨床の話をするという非常に刺激的な3泊4日の生活を送ることができ、モチベーションのアップにもつながりました。特に自分の専門領域でない科の先生方(免疫分野の研究に関しても)の話を、じっくり聞くことができ大変勉強になりました。
毎日朝から晩まで研究発表がある分、飲み会や休み時間に野球のキャンプを見に行ったこともより楽しく感じました。
最後にこのような素晴らしい勉強の場に参加する機会をつくって下さった、臨床免疫学会の先生方、スライド作成を熱心に指導して下さったチューターの先生方、そして事務の方々に感謝の意をお伝えしたいと思います。
ありがとうございました。
防衛医科大学校 小児科 辻田 由喜
MWS感想
とても充実したセミナーでした。
同年代の臨床免疫を真剣に志す仲間ができたこととは大きな収穫でしたし、自分も今後も臨床免疫を志したいとセミナーを終えた時に思えました。
同年代の参加者の方々は皆真剣でとても優秀で、大学院生としての生活に慣れて日々漫然と過ごしていた自分にとって、今回の参加はとても刺激になりました。
自分自身の発表についても、時間をかけて丁寧に指導をしていただけるチューター制度はすばらしいと思いました。
発表内容の論理の組み立て方の指導に加え、今まで系統立てて教わったことがなかったプレゼンテーションの細かな留意点について、今回きめ細かく時間をかけて何度もチューターの先生に指導をしていただき、自分に足りない点を多く見いだすことができました。
また、他のセミナー参加者の発表や質問の内容、チューター、シニアの先生方のお話についても、普段自分が関わっている小児科の免疫不全の分野の見方とは視点が異なる点が多く、視野が広がり大変勉強になりました。
普段学会や研究会では萎縮してしまって質問を思ったようにできないことが多いのですが、MWSでは、ここで質問しなくては損だ!と感じました。雰囲気がよくて基本的な内容でも何でも訊きやすかったのも大きかったと思います。
真冬なのに南国の雰囲気で、現実を思わず忘れてしまいそうになった数日間でした。本当に楽しかったですし、楽しいだけではなく自分の世界が広がりました。
このような貴重な機会を与えていただき本当にありがとうございました。
愛媛大学大学院 血液・免疫・感染症内科学 大西 佐知子
沖縄での充実した4日間 (MWS2015を終えて)
暖かい沖縄で、熱い研究者たちとディスカッションを交わした4日間…とてもいい思い出です。といっても、最初はとても緊張して心休まりませんでした。今の経験や知識で様々な分野の研究者とディスカッションができるのか、ディスカッションの輪に溶け込めるのか・・・自分の発表に関して、15分の原稿が覚えられるのか、質問の波に耐えられるのか、など不安がいっぱいでした。でもいざ参加してみると、young investigator やtutorの皆さんがとても熱心でフレンドリーだったため、和やかで質問しやすい雰囲気ができており、発表もあっという間に終わってしまいました。SCやtutorの先生方からは、今後の研究に役立つアドバイスを頂けました。
このため、参加を迷っている人は、是非思い切って申し込んでほしいと思います。素晴らしい出会いがありますし、今後の研究生活へのモチベーションを得られます。4日間暖かい沖縄で日常業務から離れた生活をすることで、リフレッシュができます。半日のレクリエーションタイムで私は美ら海見学ツアーに参加しましたが、ダイビングをする人、プロ野球のキャンプを見学に行く人など、観光時間も充実していました。いいことだらけです。
このMWSでは本当にたくさんの人にお世話になりました。Tutorの藤尾先生には、プレゼンテーションの指導とともに、今後の研究への有意義なアドバイスを頂きました。Cグループの渡邊さん、辻田さんには、グループディスカッションを行う中で自分が気づかなかった点を指摘してもらい、プレゼンテーションに磨きをかけることができました。その他、MWSでは全国から集まった様々な分野の研究者たちに出会えました。またいつか、学会や研究会でお会いできる日を楽しみにしています。そして、このような貴重な機会を与えてくださった主催者・共催者の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
北海道大学大学院 医学研究科 免疫・代謝内科学分野 渡邊 俊之
MWSは僕の体の一部です
MWSを終えて感想文を書くにあたり、記憶を思い起こしてみると、まず応募からMWS当日までは不安でいっぱいでした。
Tutorの先生の暖かいご指導を受けられたものの、発表では厳しい指摘を受けるのではないか、また見ず知らずの人たちと4日間に渡りうまくコミュニケーションをとれるのだろうか、など言い知れぬ不安感がありました。
しかし、参加してみるとそんな不安を抱いていたことが笑い話になるくらい最高の会でした。
実際の発表ではいろいろな角度から建設的な質問や意見をたくさん頂けて、自分の今後の研究のステップアップになると実感できました。また同世代の研究者の研究内容を聞いて、自分も負けていられない、もっと頑張ろうという気持ちが湧きました。
酒を酌み交わしながら夜遅くまで研究について、仕事について、地元の話、趣味の話など、まじめなことから他愛も無いことまで話し合い、みんなで心を通わせることが出来て、そしてそのメンバーで真剣に研究発表を討論しあえたことは本当に良い経験でした。またMWSに参加できるとしたら、この同じ最高のメンバーでやりたいです。
私を含め、YIのメンバーは本当に楽しめたと思いますが、若手の臨床免疫研究者のために貴重な御時間と多大な労力を費やしてMWSを開催していただいた、上阪委員長をはじめTutorの先生方、MWS事務局の皆様にこの場を借りて深謝申し上げます。
広島大学 山川 真宏
Midwinter seminar 2015に参加して
今回、私は参加者の中で、唯一歯科医師としてMidwinter seminar 2015に参加させて頂きました。他の参加者は医師や医学研究を中心に行っている人がほとんどであり、特殊であることは間違いないと思います。しかし本来は歯科・医科問わず、分野を超えて様々な立場の人と研究や臨床について話あうことがとても重要であり、どんなに優秀な研究をしている人でも、自分の研究や臨床が社会のなかでとのような立ち位置にあるかを常に考えなければならないでしょう。参加する前は、自分より優れている全国の医学研究者とディスカッションすることに少なからず不安を感じていました。しかし、何度も発表している内容でも、普段周囲にいる人からもらう意見とは大きく視点が異なる意見を頂いたり、またその疾患の臨床に実際に携わっている人の考えを聞けたことは、このような会に参加しなければ叶わなかったことだと思います。また参加者の皆さんは、年齢も出身も専門も全てが違う立場の人たちでしたが、実は自分と似たような悩みを抱えていたり、逆に意見を求められたりと、研究のみならずプライベートに関しても本当にたくさんのお話をさせて頂きました。そういった様々な人といろいろな話をすることで、ともすれば視野狭窄になりがちな自分の日常に風穴が開いたことが、なによりの収穫でした。
もちろん期間内は、発表やディスカッション以外の時間もとても楽しく、4日間で忘れられない素晴らしい思い出がたくさんできました。当初は全く知らない人たちと寝食をともにすることに少し不安を覚えていましたが、開放的なリゾート地で一緒に生活することで、とても仲良くなれたことが本当に嬉しかったです。そして本当に良かったことは、全国の素晴らしい研究や人間性に触れることで、明日への強いモチベーションにつながったことだと思います。貴重なつながりを今回だけで終わらせるのではなく、これからも連絡のやり取りを通して、人生の財産にしていこうと思います。
Midwinter seminarへの参加を考えている皆さんへ。この会は良い面しかないと思います。得られるものは人それぞれ違うと思いますが、あらゆる面で確実にプラスになることは間違いないでしょう。強いて悔やまれる点があるとするならば、4日間は本当に一瞬であり、素敵な時間をもっと共有していたかったことと、連日ディスカッション・飲み会・遊びで楽しみ過ぎて、どうしても睡眠時間が短くなってしまうことくらいです。
最後に、終始ご丁寧にご指導して下さった北海道大学 保田晋助先生と、参加の後押しをして下さった広島大学 山崎聡士先生、また礼儀知らずの私に対して大変親切にして下さった参加者の皆様に心から感謝を申し上げます。
札幌医科大学 消化器・免疫・リウマチ内科学講座 矢島 秀教
MWS2015に参加して
MWSに参加することで、さまざまな分野で活躍しているYIのみんなと交流でき、大きな財産を得ることができました。
参加前まではハードルが高いものと感じ、非常に緊張していました。しかしながら実際に参加してみると、研究内容に限らず発表以外のことについて諸先生方やYIのみんなと話をすることで、徐々に緊張感が和らいでいきました。普段は、時間的な余裕もなく、また他大学の先生方とゆっくりとコミュニケーションをとることは意外に少ないと思います。MWSに参加することで、自分とは違う環境で切磋琢磨してきている同世代のYIのみんなと接することで、視野を広げることができました。
発表の時間は非常に緊張したが、質疑応答の時間では本質的な質問をたくさんしていただき、今後の勉強課題を得ることができました。
またTutorの北海道大学の保田晋助先生には、発表内容やプレゼンテーションにつきご指導いただき、非常に勉強になり、よい経験を得ることができました。
今回参加したYIのみんなとも今後仲良くしていけたらいいなと思います。このような貴重な機会を与えていただいた諸先生方やそして事務局のスタッフの皆様に感謝申し上げます。
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 展開医療科学講座 向野 晃弘
Midwinter seminarに参加して
私は教授からMWSはとても勉強になるから参加するといいよと勧めて頂きました。先輩方から参加している研究者の方はレベルが高く、Discussionがとても熱いと聞き、正直ついていけるのであろうかと不安な気持ちになりました。
でも、必ず自分のためになるであろうという期待や好奇心の方が最終的に勝ったので、参加を決意しました。
膠原病内科、腎臓内科、消化器内科、神経内科、産婦人科、小児科、皮膚科、整形外科、歯科、基礎といった様々な分野から同世代の研究者達(YI)が参加していました。2日目からは若手研修者の発表がありました。発表15分、質疑応答15分でこれまで発表した中で最も長く、質問もたくさん受け、貴重な経験になりました。様々な分野のYI、チューターが独自の視点で質問をするので、さらに深い発表になっていくことが素晴らしいと思いました。私は基礎的な実験をほとんどしたことがないので、質疑応答についていくのが精一杯でした。同世代でこれだけ質問ができるということは、研究指導者とたくさんDiscussionしているということに当たり前なことなのですが、気づきました。『自分の研究をどのように臨床に役に立てていくか』このことが大切なのだと思いました。大変刺激を受けた4日間でした。
チューターの保田先生には仕事が終わった後に時間を割いて頂き、電話でスライドの添削、プレゼンテーションの練習まで何度も指導して頂きました。今まで自分では気づけなかったことがたくさんありました。本当に感謝しています。YIの皆さん、全ての先生方、長期間に渡って準備をしてくださったMWS事務局の皆様に感謝しています。今後も学会でお会いすることがあると思いますが、何卒よろしくお願い致します。
またこのセミナーに参加を勧めて下さった川上先生にこの場をお借りしてお礼申し上げます。免疫学を志す後輩に是非勧めたいと思います。
埼玉医科大学 リウマチ膠原病科 和田 琢
人生の大きな分岐点となった素晴らしい経験
私はこのMidwinter Seminarには、以前参加されました先輩からお話を伺い、数年前からずっと参加したいと思っており、この会に参加することを目標として研究に励んできました。この度、その念願が叶ったことを心から嬉しく思っております。
私にとっては日々の研究や診療において他施設の方と交流する機会が少なかったので、その世界で精力的に頑張っている同世代の方達と交流を深めることを楽しみにしておりましたし、一番の目的として今回のセミナーに挑みました。
その一方で、私の場合は約1年間研究から離れ、臨床メインの生活を送っていたため、周りについて行けるか不安もありました。しかし、チューターの山崎さんと事前に電話でやり取りし本当に励まされました。心から感謝しております。
ここ最近は臨床メインでやってきたことから、それこそ「臨床免疫学」という観点でいうなれば、開き直って臨床医の目線でディスカッションすることが出来れば、このセミナーの目的を果たせるのではないかと思い、自分は参加者の中でも年配の部類に入ることもあり、勇気を持って積極的にディスカッションに参加することを心がけました。
セミナー中のディスカッションのみならず、その後も深夜まで談笑しながらもアカデミックな内容で盛り上がり、本当にかけがえのない経験でした。
実際に参加してみて、皆さんのレベルの高さに圧倒されておりましたが、そのような方達と交流する機会を得ることが出来たのは本当に嬉しかったです。
ここで出会った仲間達のことはこれからも大事にしたいと思っておりますし、またどこかでお会い出来る機会を楽しみにしております。
あの時の美しいビーチは夢か幻か、早速いつもの忙しい日常に戻っております。
しかし、そんな忙しい毎日も、今回のセミナーで上がったモチベーションをそのままに、今まで以上に精力的に頑張ることが出来ています(ただし、研究はやはり忙しくてなかなか出来ませんが・・・)。
この経験は一生忘れませんし、人生の大きな分岐点となりました。この度は、本当に素晴らしい経験をありがとうございました。
筑波大学 医学系医療系内科 膠原病・リウマチ・アレルギー内科 倉島 悠子
MWS2015に参加して
以前にMWSに参加された先輩方からは「キツイ、かもしれない」「楽しいよ」「毎日飲んだよ」「今後も付き合いの続く仲間が出来るよ」「ディスカッションが濃密だよ」「他の分野の先生の話が聞けるので刺激的だ」と期待も不安もべらぼうに膨らむ話を聞いていましたが、そのどれもが本当のことで、非常に充実した四日間でした。
今思い返しても「水曜日から連日真夜中まで飲み続けるなんて狂気の沙汰だった」ということを筆頭に、15分ずつの発表・討論、飲みや休憩時間で研究からプライベートまで様々なことをYIの方々と話し合った日々は印象深く記憶に残っています。
恐らく自分が感じたもの得たもの深く反省したこと今後に活かすべきことは、美ら海水族館のイルカのオキちゃん(芸歴40年)に抱いた敬意以外は他のYIの方々とほぼ同じだと思うので、一つ一つは詳述しませんが、以下の二つが最も強く、今回お世話になった方々に声を大にしてお伝えしたいことです。
Tutorとして指導して下さった山崎先生、なにからなにまでありがとうございました。
プレゼンの拙さに歯がみしていた中で、事前の三回の電話・メールでの丁寧な指導とリハーサルを経て「よいプレゼンとは何か」ということを考えるだけではなく少しでも実践することが出来たのではないか、と思っています。今後もっと精進していきます。
ご多忙な中おおくの時間を割き、熱心に、それでいて穏やかに指導して頂き、深く感謝しています。
また、自分が何故医師になり何故研究をしているのかということに関し、原点に立ち返りました。
まさにそのためのMWSなのだという色々な方々の笑顔が見えてきそうですが、本当にありがとうございました。質の高い合宿形式のセミナーを9年にわたり継続されてきた運営委員の先生方、事務担当の方々、共催の製薬会社の方々に心から御礼申し上げます。何らかの形でこのご恩を返せたら、と思っておりますので、今後とも宜しくお願い致します。
この経験は一生忘れませんし、人生の大きな分岐点となりました。この度は、本当に素晴らしい経験をありがとうございました。
金沢大学 小児科 井上 なつみ
モチベーションが、確実に上がる。
今回、かつてミッドウインターセミナーに参加経験のある上司から勧められ、応募することになりました。それまでセミナーの存在を知らなかったに等しく、私のような初心者が行っては場違いではないか?と断ろうかと思っていました。そんな中、流されながら諸々の書類を準備し推薦状をいただいてからというもの、事務局からの連絡とともにチューターの先生やグループのYIとのメールのやりとりが始まり、あっという間に当日でした。これまで取り組んでいた研究内容をしっかりと考え直す機会になったこと、また他分野であり、かつ自分の研究内容に、良い意味で詳しすぎず、先入観のない方々との意見交換ができたことが収穫でした。思いがけないポイントを再検討するきっかけになりました。
当日までは緊張しかなかった一方、実際にその場に行くと、他のYIの気合の入ったプレゼンテーションを聞きプレッシャーを感じる一方、自分の研究を、どうしたら興味を持って聞いてもらえるだろう、と真剣に考えました。これまでは発表の準備をしたり、なんとか乗り切ることに必死だったので、プレゼンに対する態度が変わりました。
チューターの先生やSCの先生方は、どの先生もお話が面白かったのが印象に残っています。また、臨床での貴重な経験を無駄にせず「臨床免疫学」につなげていくことの楽しさが、少しわかったような気がしました。臨床で忙しくすごす日々ですが、それだけで終わらない心を持ち続けたいと思います。
それから沖縄での開催はぜひ毎年継続が良いと思います。気分が開放されるのと、お酒もおいしいのと、食事もおいしかったです。相部屋も実は不安でしたが、お酒のヘルプもあり、全く問題なく過ごせました。美ら海も行きましたが、期待以上の経験ができました。
今回のミッドウインターセミナーでたくさんの先生方とお話しさせていただき、またYIのみなさんとも、研究の話からたわいもない話までできたこと、他では中々得られない機会です。また臨床免疫学会でみなさんにお会いできたら幸いです。
京都大学 皮膚科 野々村 優美
臨床を知っているからこそできることを
MWS2015に参加して、いちばんよかったと思う事は、現在自分のしている研究、目指す方向について、「臨床科の研究室だからこそできることを研究し、臨床の成果につなげることが重要」という目標を、再認識でき、その重要性を肌で感じることができた事です。
幸いなことに、現在私の所属する研究室は基礎医学の研究室出身の指導教官が多く、アカデミックな雰囲気で指導いただいております。毎日非常に勉強になり充実しているのですが、一方で自分の能力の限界を感じたり、また、皮膚科という限られた分野の研究の意義について漠然とした疑問を覚えたりすることも、ありました。
MWS2015のたくさんのプレゼンテーション、質疑応答に接する中で、「臨床にどう還元するのか?」という命題が臨床家にとって重要であると、肌で感じる事ができました。また、この命題を強く意識して一生懸命研究している仲間がこんなにたくさんいるのだ、自分もがんばらなければ、と、叱咤激励を受けた気持ちで、MWS2015から京都に帰ってきました。
また、他分野のプレゼンテーションにこんなに濃厚に触れたのは初めての体験で、(ついていくのに必死でしたが)非常に興味深かったです。同年代の方たちの知識やディスカッションのレベルが高いことにも驚きました。「ひょっとしてこのアイディア、科は違うけど皮膚科の研究にも拝借できるかも?」というプレゼンテーションやディスカッションもたくさんあり、皮膚科という枠にとらわれず知識を得たり発表したりすることの重要性に気づくことができました。同年代に比べまだまだ自分は遅れをとっていてがんばって追いつかないといけない、というのが正直な気持ちです。数年後には、自分の発信した研究成果やアイディアで、他分野の人たちにもインスピレーションを与えられるような、そんな研究がしたいと思うようになりました。前向きな刺激を与えてくれた濃密な3日間でした。
最後になりましたが、このようなすばらしい機会を与えてくださいましたSCの先生方、tutorの先生方、事務局や主催者の方々に、心より感謝申し上げます。
長崎医療センター リウマチ科 重光 良香
Mid Winter Seminer2015に参加して
私は所属の大先輩からこの会を勧められ応募させていただきました。
プレゼンの準備ではいかに相手に伝え、興味を抱いてもらえるということの難しさを痛感し、何度もtutorの先生にご指摘を受けることができ大変勉強になりました。
会の初日には委員長の熱い演説がなんとも心に残り、沖縄という非日常な空間で、見たこともない研究内容のプレゼンの数々に圧倒された3日間でした。時にはするどい意見も飛び交うほどにヒートアップすることもありました。今までに受講させていただいた勉強会の中でもこれほどインパクトの強いものはありませんでした。
私にとっては大先輩ばかりの会でしたが、質疑応答からアフター5のお酒を交えたディスカッションにおいても畑違いの研究者が集まることで、好奇心を高め合える貴重な時間を過ごせました。
会を通じてさまざまな場面で「臨床に役立つ研究」をというこの会のメッセージが伝えられました。自分は何のために研究するのかという根本的なことを再認識することができました。今後、自分が研究に本格的に取り組めるチャンスがある際にはMWSの参加者からいただいた刺激と、臨床への思いをこめて実践できるよう精進したいと思います。
最後になりましたが、ご指導いただいたSC・tutorの先生方、参加者のみなさまがた貴重な経験をさせていただき大変ありがとうございました。
独立行政法人 理化学研究所 統合生命医科学研究センター 粘膜免疫研究チーム 河本 新平
基礎免疫の研究者にとっても充実した4日間
今回のMidwinter Seminarの参加者の中で、唯一の基礎免疫の研究者としての参加。周りは臨床免疫の研究者の方ばかりだったので、初日の感想は、「場違いなセミナーに参加してしまった」でした。
しかしながら、実際のセミナーが始まると、それぞれの先生方の発表内容も非常におもしろく、質疑応答の時間も足りなくなるほどディスカッションが白熱する中身の濃いセミナーであり、単なる研究発表だけに終わらない、ディスカッションを大切にした非常に教育的かつ魅力的なセミナーでした。臨床免疫と基礎免疫を研究する研究者同士が、お互いの経験や知識をもとに、疑問や意見を交換し合うことで、新たな切り口で研究を考える機会になったと思います。実際に、私の発表に対して、臨床の先生方から多くのコメントを頂き、自分の研究が基礎研究にありがちな、臨床応用を考えていない独り善がりな研究に陥っていたことを痛感しました。たとえ臨床応用に直接つながるような研究でないにしても、常に臨床への応用を視野に研究を捉えることによって、自分の研究がより深化していくのではないかと気づかされました。臨床免疫学、基礎免疫学といえども同じ免疫学という医学である以上、目標とすべきは医療への還元であり、その最終目標に向かって、どのように研究をすすめていくべきなのかを常に考えていかなくてはならないということをこのセミナーを通して学ぶことができました。
このセミナーにおいて、チューターである塚原先生には大変お世話になりました。塚原先生とのディスカッションは非常に楽しく、また、発表に関してもいろいろなアドバイスを頂くことができ大変勉強になりました。運営委員長の上坂先生、他のチューターの先生方にも多くの有益なアドバイス及びコメントを頂くことができました。このセミナーで得たものを大切にしながら、研究者として成長し、今度は、自分がチューターとしてこのセミナーに戻って来たいです。本当にありがとうございました。
熊本大学 皮膚科形成再建科 宮下 梓
心から参加してよかったMWS
MWSに参加でき幸運でした。研究を行なう臨床医としての考え方や、研究を行なう際のアプローチの方法などを学ぶことができました。最も良かったのは、同じような志(多少は異なるかもしれませんが)を持ち苦労を共有できる仲間に出会えたこと、我々の将来の良いお手本になるようなすばらしいチューターの先輩先生方に出会い、ご指導いただけたこと、だと思います。MWSに参加することで、自分の研究に対するモチベーションは確実に高まり、頑張って続けていこう、という気持ちが強くなります。よって、私は後輩達に、MWSにぜひ参加してほしいと思いますし、自分も今後積極的に学会に参加しこのMWSで得た仲間との関係、自分のモチベーションを維持していこうと思います。
3泊4日、朝8時から夕方まで発表の場がありましたが、young investigatorのプレゼン&ディスカッションの時間がしっかり15分ずつあって良かったと思います。ディスカッションで出た質問やご意見は今後に活かせるものでした。ホテルにほぼ缶詰め状態で、相部屋で、夜も飲み会があり、かなり濃厚な3泊4日でしたが、私はこの濃厚な時間が、短期間でみんなと仲良くなるためには大事だったと思います。24人という人数も多くも少なくもなくちょうど良かったのかなと思います。みんなで観光の半日があったのも距離が縮まる良いきっかけでした。チューターの先生方のプレゼンの時間が5分と少し少ない気はしましたので、せめて10分程度あれば良いのにと思いました。
MWS事務局の方々には、参加前の準備の段階から大変お世話になり有難うございました。おかげ様で、3泊4日の間、何の困ったこともなく、発表、討論、講義に集中することができました。大変有り難いことでした。
このMWSに参加しなければ出会うことがなかったであろう仲間、先生方に出会えたことは一生の宝だと思います。この出会いを無駄にしないように今後も頑張っていきたいと思います。
九州大学大学院 医学研究院 成長発達医学生体防御医学研究所分子免疫学 本村 良知
MWS2015に参加して
今回、私は小児科の教授に勧められてMWSに参加しました。臨床免疫学会には所属しておらず、研究が一段落して論文が査読の段階でもあったので、セミナーの内容もあまり把握しておらず、比較的軽い気持ちで参加を決めました。
実際にMWS参加してみると、スライドを準備する段階からSkypeでのやり取りがあり、スライドの問題点などについてtutorの先生より丁寧な指導をして頂きました。セミナーではほとんど門外漢でしたが、どのテーマでも積極的な討論が行われ、今まで体験した事のない濃密なものとなりました。今まで(基礎)免疫学会に参加した事はあったのですが、小児科以外の臨床の先生の発表やご意見を聞く機会に乏しかったので、自分の研究の意義や進め方、妥当性等を改めて見直すきっかけになり、非常に有意義な時間となりました。
また、多くの先生方と親睦を深める事が出来、今後の研究を続ける上で貴重な財産になったと思います。
最後にこの様な素晴らしいセミナーを開催して頂きましたスタッフの皆様、様々なアドバイスを頂きご講演頂きましたTutorやSCの先生方、貴重な時間を共に過ごしたYIの方々、本当にありがとうございました。今後もこのMWSがますます発展していく事を願っております。
慶應義塾大学医学部 リウマチ内科 塚本 昌子
臨床免疫を肌で感じる4日間
この度はMWS2015に参加させていただき大変よい経験をさせていただきました。暖かい春先の沖縄で天候にも恵まれ、青い空ときれいな海を目の前にしながらも、そのことを忘れてしまうくらいの充実した発表で、臨床免疫の世界を楽しむことができました。
MWSに参加するまでのチューターの先生とのディスカッション、そして発表当日の討論は今後の研究の方向性を考えるいい機会になり、大変有意義でした。YIの先生方の発表も他分野に及んでおり、大変難しいものでしたが、大変興味深く勉強させていただきました。研究の行き着く先にはベッドサイドが見えるようで、研究だけではなく臨床を意識した内容は臨床免疫でしかできないと感じました。
最後に、Midwinter Seminarという貴重な場を私たちに提供して下さいました、主催者の皆様、Tutorの先生方、YIの皆様、そしてサポート頂いた皆様に感謝申し上げます。今後もこのセミナーが発展し、多くのYIが参加できるよう、いつまでも続くことを願っています。
広島大学 消化器・代謝内科 佐上 晋太郎
Midwinter Seminar 2015を終えて
我々グループHは12月末からはじまりました。紹介シート作成でみんなのバックグランドがわかり、本番2ヶ月前の時点で既にワクワクした気分でした。スライドを山岡先生にチェックしてもらい、それだけでも新しい指摘をたくさんいただきセミナーに参加して良かったなと感じていました。その上、1月には班員にTutor山岡先生を加えた4人で将来のことやみんなの研究に対する考え方をたくさん伺うことができ、我々のように臨床研究が主体の研究室とはちがった雰囲気を感じることができました。
そして迎えた本番、飛行機からのリムジンバスのほとんどの人がMWS参加者。バスの最後尾を乗っ取り、みんなの研究の細かい内容はわからなくても、苦労話や免疫学についての考え方を会場につく前から語りあうことができ、1時間のバス乗車時間はあっという間に去って行きました。振り返ってみると、やっぱり事前に顔合わせをセッティングしてもらえたことはとても最高のはからいだったと感じます。みんなの発表を聴いているとほぼ完成されたデータの数々と発表馴れしている感じに衝撃をうけました。そして、自分の発表の際には緊張してしまいましたが、帰りのバスではリラックスして他の仲間から意見を聴くことができて、充実した4日間でした。夜中の飲み会では上下関係なく、科や研究分野を超えた仲間としての契りを交わしていく時間となり、皆悩み、苦しみ、研究成果を解釈していっていることがよくわかりました。むしろ昼間のdiscussionよりもさらに深い内容について盛り上がっている様子は今までに経験したことがないものでした。
最後に、特筆すべきはTutorの方々のすごさです。よく「Role modelを見つけなさい」と言われていましたが、Tutorの先生方はまさにRole modelです。みんな熱くて、人柄も素敵で、よくぞこんな人ばかりが集まったものだなと思いました。漫然と研究と臨床と教育をバランスよくやっていきたいなと思っていましたが、お手本がこんなにたくさん集まっていて、その先生達が一生面倒をみますといってくれていることがこんなに安心感を感じさせてくれるのだなあと驚きました。今まで基礎研究の学会には参加していませんでしたが、Tutorの先生や他のYIと会うためにも今年度からは参加していこうと思います。
最後に、この会を運用、継続していただいている先生方と製薬会社、事務局、臨床免疫学会、そしてこんな素敵な会に誘っていただいた山崎先生に感謝いたします。感謝の意を表現するには臨床免疫学会に参加することだと思うので、発表できるように目の前の実験を進めることに邁進していこうと思っています。
九州大学大学院 医学研究院 神経内科学 篠田 紘司
Midwinter Seminar 2015に参加して
この度私は、所属する研究室の先輩から勧められ、大学院4年の時点でMidwinter seminar 2015に参加し、今まで参加した学会やセミナーとは完全に異なる、刺激的な4日間を過ごすことができました。
私は大学院生の間、神経免疫疾患のマウスモデルを用いて抗原特異的なCD4 T細胞の活性化因子に関する研究を行なって参りました。幸いそのテーマで得られたデータによって、論文をまとめることができましたが、自分の研究がマウスモデルに強く依存し、ヒトへの応用性が見えづらい点に問題を感じていました。そして、今後どのような方向性で研究を進めていくかについて悩んでいた時期にこのセミナーへの参加を決めました。
特に心に残っているのが、上阪先生による、臨床免疫学と基礎免疫学の話で、ヒトを診療する臨床家として、マウス免疫学だけに没頭するのではなく、実際の患者さんを見た視点で、その治療に役立つものを研究するべきだとする臨床免疫の志に関するお話でした。それは、私が抱えていた問題そのものであり、今後求めていきたい方向性をより確かにすることができました。
実際の発表では、同年代の若手参加者が、膠原病や皮膚疾患など幅広い分野で、様々なアプローチを用いて意欲的に研究しているのを拝聴し、自分の分野でも使えそうな、試してみたい情報を幾つも知ることができました。そして、何よりも貴重だったのが、同年代の若手参加者や、tutor先生方と連日飲み交わして様々な話をする経験でした。普段は交流することが少ない膠原病や皮膚疾患などを専門とする先生方と熱く語り合えたことが、沖縄の最良の思いです。
ホームページに書いてあるとおり、確かにこの4日間で私の臨床免疫学は変わりました。進むべき方向性がより確かになり、今後の研究への意欲が飛躍的に高まったことを実感しています。今後も臨床免疫学会に参加して、よりよい研究ができるように努めていきたいと思います。
東京大学医学部 アレルギー・リウマチ内科 駒井 俊彦
臨床免疫の考えを体感した仲間との出会い
この度はMWS2015に参加させていただきありがとうございました。
合宿形式の4日間のセミナーを沖縄で過ごし、楽しさを感じながら勉強できたことはもちろんですが、通常の学会参加では得難い大きな2つの意義を感じました。1つは、臨床免疫の考え方を体感できること、もう1つは志を同じくする異分野の先生方との出会いです。
1点目の“臨床免疫”への意識の体感ですが、臨床応用・患者さんを常に意識する臨床免疫学の精神は基礎免疫学とは異なるという点を上阪委員長やチューターの先生方に身をもって教えていただきました。言葉の上では何となくわかっていても、臨床に活かすために免疫学の探究をする、という自身が研究に入った原点が抜け落ちがちになってしまうことは、質疑応答やディスカッションの中で度々認識させられました。夢物語ではなく現在の研究を実臨床に活かすことを真剣に仲間と語り合い創意工夫を考えるのは、目的意識を強く持てるだけでなく、研究へのモチベーションを強く高めるものとなりました。
2点目の“臨床免疫仲間”との出会いは、かけがえのない大きな財産です。臨床免疫・研究者同士の交流に興味のあるYIが参加者となっており、チューターの先生方のご尽力により交流しやすい環境が整えられていたため、短期間でも濃厚な人間関係を築くことができ、臨床・研究に前向きな意見交換ができました。まじめな話は抜きにしても、普段の生活から隔絶された沖縄の地で寝食を共にし、発表を控えた戦友として夜な夜な語り明かしたのは楽しかったです。
私が座右の銘として大切にしている考え方の、「観察の領域において、偶然は構えのある心にしか恵まれない」というパスツールのserendipityの精神を育む上でも、志を同じくする異分野の仲間の先生方と胸襟を開いて語り合う本セミナーは格好の機会でした。例年参加者は同じように感じていると思いますが、私は今回参加したYIと仲間になれて本当に良かったです。
最後になりましたが、このセミナーを企画運営してくださった主催者・共催者の方々、多岐にわたるご指導をいただいたSenior Commentator、Tutorの先生方、グループのTutorとして発表のご指導や飲み会の先導をしてくださった山岡先生、参加の機会を与えてくださいました山本教授・藤尾先生、本当にありがとうございました。参加を悩まれている先生には、唯一無二の経験が得られる機会として是非参加をおすすめします。このMWSを通じて得た臨床免疫の精神と仲間を財産とし、臨床に活かせる免疫学の探究に努めます。