Midwinter Seminar

日本臨床免疫学会

参加者の声

Midwinter Seminar 2019 参加者の声

第13回目の開催となったMidwinter Seminar。
事前選考を潜り抜けた23名の参加者により、4日間に渡って活発な討議が繰り広げられました。

MWS写真

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  • 運営委員と講師・参加者一覧
  • 参加者の声
Young Investigators
Return Commentators

Young Investigators 22名

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 発生発達病態学分野 谷田 けい
ミッドウィンターセミナーに参加して

上司に勧められ、ミッドウィンターセミナー(MWS)に応募しようと決めたときは、学会で主催する、よくあるセミナーの一つかな、という程度の認識でした。しかし、どうも様子が違うと、じわじわ気づかされました。ホームページを見てみると、美しい沖縄の風景と「真冬の沖縄で君の臨床免疫学は変わる」のタイトル。参加者の声のページを開いてみると、参加した先輩方の「濃い」「熱い」「有意義な」という重量感のある言葉の数々。同じラボで以前MWSに参加した先輩と直接話してみると、オーディエンスからどんどん質問がでるから覚悟するように、とのアドバイス。研究を始めたばかりで、学会でもなかなか質問や意見を言えない私は、沖縄での開催に心動かされ応募を決めた自分を呪いました。

MWS参加の採択が決まり、グループに配属され、チューターの先生とグループメンバーとのスカイプでのディスカッションが始まりました。スライドの作り方や発表の仕方など、細かいところまで目を配っていただきました。ディスカッションを重ねるごとに、スライドが出来上がっていき、それと同時に自分の理解も整理されていくのが実感されました。卒業以来の大学の同級生と、別々の大学のラボからの参加でたまたま同じグループに配属されるという、奇跡のような嬉しい出来事もあり、MWSへ抱いていた不安な気持ちが少しずつ晴れていくのがわかりました。

いざMWS初日。人生初の沖縄に降り立ち、お昼にソーキそばを食べ、東京からの服装だと汗ばむなぁ、と暖かい気温にうれしい文句を言いながら会場に向かいました。ここまでの雰囲気で、自分は沖縄旅行に来たのかなと一瞬錯覚しそうになりました。しかし会場に到着すると、ぴりっとした雰囲気に気が引き締まりました。幸か不幸か一番手の発表でしたので、MWSの実際の雰囲気がわからないまま、緊張して発表させていただきました。Young investigator(YI)とはいえ、私よりも研究経験の豊富な同世代の仲間から、さまざまな質問を受けたことは、とても刺激になりました。また、分野やバックグラウンドの違うほかのYIの方々の研究内容を聞くことができ、「座学でこんなに眠くならないのははじめて!」とわくわくすることができました。自分の知識経験不足から、十分に議論に参加できなかったのが心残りですが、その悔しさも含め、たった4日間のセミナーで研究に対するモチベーションが向上したのではないか、と思います。沖縄といういつもと違う環境で、勉強して、遊んで、飲んで、という、学生のような“合宿”だからこそ、記憶に残り今後につなげられるような経験ができたんだと思います。MWS同期、という新たな仲間ができてうれしいです。

MWSの運営にご尽力賜りました事務局の方々、お忙しいなか時間を割いて直接ご指導頂きましたチューターの福島先生、その他たくさんの方々に感謝し、今後の研究に力をいれていきたいと思います。

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京都大学大学院医学研究科 皮膚科 足立 晃正
他のセミナーでは得られなかった3つのこと

ミッドウィンターセミナーに参加して得られたことが3つあります。

1点目はプレゼン方法に関してです。チューターや同じグループのYIと3人で、セミナーが始まるまでの2か月ほどの間に何回もスカイプによるディスカッションをさせていただきました。自分の研究テーマを15分という限られた時間の中で、初めて聞く相手にいかにわかりやすく伝えられるか、ということを今までにないレベルで考えることが出来ました。

2点目は初めて聞く研究内容について何が大事なポイントかということを考えられるようになるきっかけが得られました。セミナー前まで自分は積極的に質問をするタイプではなく、学会発表などは受け身の姿勢で聞いていました。しかし、周りのYIや先生方が鋭い質問をしているのを聞いて、どのような所に着目して聞いていけば良いのかということが3泊4日という短い間で考えられるようになり、重要なポイントや問題点を探し出し積極的に質問をすることができました。

3点目はアンメットニーズに応えられる可能性のある臨床免疫研究の重要性を再認識できました。自分は基礎研究を中心に行っているのですが、チューターや他のYIの方々の発表で1人の患者さんから深いところまで掘り下げて研究をし、病態解明、治療につなげているのを聞き衝撃を受けました。また、懇親会でチューターの先生が、今の医学では十分に説明できない患者さんの訴え(身体所見、検査所見からも異常がないのに痛みやかゆみを訴えるなど)に対して今後取り組んでいきたいという話しをされていたのに深く共感し、自分もそのような研究に取り組んでいきたいと考えるようになりました。

これらのことが得られたのは、4日間もわざわざ沖縄まで来てセミナーを受けているのだからという思いがあったのかもしれませんが、コメンテーターやチューターの先生方が熱心にこれまで臨床免疫研究に取り組まれていたことを惜しみなく伝えていただいたこと、周りのYIの熱心な姿勢に自然と感化されたからだと思います。事務局、スポンサー企業の皆様にもお世話になり、この場を借りて感謝申し上げます。

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岡山大学病院 リウマチ膠原病内科 渡辺 晴樹
真冬の沖縄で臨床免疫学と自分を見つめなおす

3年前のMidwinter Seminar(MWS)に落選しリベンジを誓ったことを忘れかけていた2018年秋、岡山に来られた亀田先生とお話させて頂く機会があり、今回再チャレンジさせて頂くことになりました。

道半ばの研究の初めての発表の場がMWSというやや高いハードルを越えることとなりましたが、チューターの向井先生の懇切丁寧なご指導と、チームBメンバーとのwebミーティングを通して、何とか準備を進めていくことができました。

緊張しつつ訪れた沖縄は半袖で過ごせる快適な環境でしたが、紺碧の海を眺めながら足を踏み入れた会場は、young investigatorsと臨床免疫学を引っ張るsenior commentator、チューターの先生方との熱い戦いの場でした。年齢もバックグラウンドも異なる研究者の発表とディスカッションを通して、臨床免疫学自体の多様性と個々の視点の多様性を学ぶことができ、’Think different’な刺激的な時間はあっという間に過ぎて行きました。夜には泡盛も入ってフランクに様々なお話ができ、physician-scientistとしてさらに研鑽をつんでいくモチベーションを得ることができました。

昼も夜も戦いの連続でクタクタになりつつも、晴天に恵まれたフリータイムには初の沖縄ゴルフを楽しむことができました。右に左に多様過ぎるショットを放ち苦難の連続でしたが何とか18ホールを終えました。。気楽なレジャーゴルフですので、来年は多くの方が参加されることを期待致します。

今回真冬の沖縄という普段とは違った環境の中で、日本人がその一翼を担ってきた「免疫学」に臨床医としての視点を加えられる臨床免疫学の面白さを再認識できました。また「臨床・教育だけでなく研究を通じて自己免疫疾患で苦しむ患者さんの役に立ちたい」、という私の目標を再確認できた有意義な時間となりました。

最後に、委員長の亀田先生、直接ご指導くださった向井先生、盛り上げて下さったチューターの先生方や参加者の皆様、また事務局及びスポンサーの皆様に厚く御礼申し上げます。沖縄という地で普段とは視点を変え思考を自由に解き放てる本セミナーが今後も続いていくことを祈念しております。

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九州大学大学院歯学府 口腔顎顔面病態学講座 顎顔面腫瘍制御学分野 坂本 瑞樹
2019年 冬 沖縄

私は今回の参加者の中で唯一の歯科医師でした。その中で、しっかりプレゼンスを示したいと思っており、個人的には『ぶち破れ!』をテーマに参加させていただきました。

私は歯科口腔外科での臨床・免疫学として『シェーグレン症候群』や『IgG4関連疾患』に着目して研究をしてきました。しかし、他分野の研究は全く無知であり、そこにあえて飛び込んで行き、自分の臨床免疫学の世界観を変えたいと参加前から考えていました。なので、参加前のSkypeミーティングや個人的なチューターからのメールでの指摘事項を考えていく中で、まず自分の研究の目的やメッセージがより明確になっていくことを感じました。

実際にMWS2019が始まると、想像以上にレベルの高い発表ばかりで、驚き!驚き!驚き!の連続。さらに、ここで面白いのが、MWS中の質疑応答加算。プレゼン内容のレベルも高ければ、活発な質疑応答も本当にハイレベルで、僕は終始呆気にとられる、そんな初日でした。初日にして、僕の決意、ぶち破れたり!。。となりそうでしたが、ここで救世主が現れました。北大の藤枝先生です。懇親会でもっと頑張れと声をかけてくださり、何か僕も吹っ切れました。知識のない自分、みんなと仲良くなりたい自分、そしてMWSを最高に楽しみたい自分、全部出していいじゃないかという気持ちになりました。

それからというのも、僕は、まず皆さんがどういう着眼点で質問しているのかを逐一メモしました。すごい初歩的なことかもしれないですが、本当に勉強になりました。そして、疑問をそのままにしない、自分の領域ならどう展開するかなど考えながら、プレゼンを聞くうちに、質問も自ずとできるようになりました。これは、自分自身にとって本当に大きな成長です。

また、飲み会・アクティビティの際は、坂本瑞樹を是非皆さんに知ってもらおうと、積極的に動き、話しかけ、お酒を飲みまくりました。最終日には、沢山の先生方と気軽に休憩中に意見交換や疑問点を解消できるまでになりました。とある先生から、『昨晩ずっと研究のこと語ってましたよ』と声もかけもいただきましたが、記憶にはございませんでした。そして後日、チューターから『ムードメーカーとしてYI同士の交流を活性化してくれた』とのコメントを頂いた時は、大変光栄でした。(毎朝ギリギリまで寝かせてくれ、一緒に早歩きで会場まで行ってくれた同室の木村先生にも本当に感謝です。)

『2019年 冬 沖縄』というリゾート地での非日常な3泊4日は、僕の今後の臨床免疫学者として精進していくきっかけとなり、また将来的にはリターニー選出されるような研究成果を残し、歯科医師だからこそ持てる発想・着眼点を皆様に還元できればという目標にもなりました。

 本当にありがとうございました。
 また、沖縄で皆様にお会いしたいです。

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熊本大学大学院生命科学研究部 皮膚病態治療再建学分野 木村 俊寛
沖縄での熱い4日間

この度MWS 2019に参加させていただき、大変楽しく大変刺激的な4日間を過ごすことができました。

例年チューターとして参加されている福島先生の勧めで参加応募したことに始まり、最初は自分なんかが参加して大丈夫なのかと不安でしたが、事前skypeにてチューターの向井先生を始めとしたチームマクロファージのメンバーが暖かく迎えてくださり、セミナー前から当日合流できる事が楽しみになりました。そして迎えた沖縄は非常に熱く(暑く)、他のYIの方々の実験レベルや怒涛の質疑に圧倒されつつも、免疫学の基礎的な内容から、今後自分の実験に応用できそうな最新の知見など、数多くの知識を得ることが出来たことを大変嬉しく感じます。

セミナー以外でも、連日の飲み会では美味しい沖縄料理と泡盛、オリオンビールを囲んで先生方と談笑する事が出来、フリータイムではシュノーケリンググループに滑り込みで加えていただきました。残念ながら青の洞窟には行けませんでしたが沖縄の澄んだ海の中で綺麗な魚たちとのんびり遊泳し、日々の疲れも吹き飛ぶほどとても気持ちよかったです。

実はもともと人見知りな性格で、人の顔を覚えるのも非常に遅いのですが、沖縄の空気がそうさせたのか、MWSでは比較的積極的に自分から交流を図る事ができたような気がします。そのためか今では皆さん全員の顔を憶える事ができました!!

同じチームマクロファージの渡辺さん、同室の坂本さんをはじめとして、議論も飲み会も盛り上げて下さったYI、RC、SCの皆さん、そしてセミナーの進行や飲み会のセッティングまでYIのために尽力して下さったチューターの先生方、最後になりましたが事前ミーティングから最後まで暖かく面倒を見ていただいた向井先生、本当に楽しい4日間でした。今後もどこかの学会でお会いする機会があるかと思いますので、その日を楽しみにまた日常に戻っていきたいと思います。

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筑波大学医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー) 長田 侑
“つたえる”ことの大切さを知る4日間

この度はMWS 2019に参加する大変貴重な機会を与えていただき、誠にありがとうございました。諸先生方から非常に刺激的なセミナーと拝聴し期待しつつも、研究結果もまだまだ不十分であり、不安を抱えながら沖縄に向かいました。しかし振り返って考えますとこの早いタイミングで参加させて頂けたことに大変意義を感じており、感謝を申し上げます。

まず、日本各地の同世代のYIの方々が、独創的かつ熱意溢れた研究をなさっていることに純粋に刺激を受けました。また、MWSは診療科の異なる分野の先生方が集まりますので、普段の学会とは雰囲気も異なり、新鮮に感じました。

MWSで一番驚いたことは、プレゼンテーションが“わかる”ことです。学会聴講ではいつも途中でついていけなくなる私でしたが、どのYIの方も、一度聞いただけでもスッと頭に入ってくるような、作り込まれ洗練されたプレゼンテーションでありました。伝えたいメッセージが何なのかが明確で、それに沿ったストーリーが構成されておりました。これは多大の貴重な時間を頂戴して、徹底的に発表を指導していただいたチューターの先生方に心より感謝申し上げます。15分の長いディスカッション時間に討議が絶えないのは“わかる”プレゼンテーションがあってこそで、それによってたくさんのsuggestionを持ちかえることができるのだと思います。また、正しく理解してもらうことは研究を臨床に還元するうえでも不可欠です。

またMWSでは食事・フリータイムなど含めて全員が交流できるような工夫がたくさんあり、日を追うごとに緊張がほぐれ、活発な意見交換ができる雰囲気が出来がります。大学を超えた同世代の研究者同士の交流の場は少なく、たくさんの貴重な情報交換をすることができました。

最後に3か月に亘りご指導を頂いたチューターの藤枝先生、運営委員の先生方、講師の先生方、事務局の方々ならびに一緒に過ごしてくださったYIの皆様方に心より感謝申し上げます。今後も末永くMWSが続くことを祈念しております。

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広島大学大学院医歯薬保健学研究院 小児科学 郷田 聡
刺激が大事

三月の沖縄は暑かった。そして、三月のMWS 2019 in沖縄は熱かった。この4日間会場の熱量に圧倒されました。通常の学会や研究会とは異なり、このMWSでは発表15分、質疑応答は15分としっかり時間が設けてあり、初日から質問がバンバン飛んでくる光景を目の当たりにして少々驚きました。MWS参加を誘ってくださった上司の先生の言葉通り、熱量の高い会、それがMWSでした。高い熱量の分、刺激され学んだことも多かったです。

この会で学び、得たことを二つ挙げます。ひとつは“いかに伝えるか”ということの大切さでした。今まで医局の中のみで実験・研究のdiscussionを行っていたので、“この研究の面白いところはどこなのか”、“この結果は本質的な部分とどう関わるのか”という点をあまり深く考えずに日々実験していたように思います。このMWSでは、まったく分野の異なる人が集まり、免疫という共通のテーブルの上でお互いの疑問をぶつけあうという、日常ではなかなか経験できない状況が作られています。違う分野の人に対して、自分の研究のポイントがどこにあるのか、得られている結果から何が言えるのかを、いかにわかりやすく伝えるかを考えさせられました。結局のところ、この思考過程が自分の研究をより客観視し、次の手を導き出すよい方法なのかもしれないと感じました。他のyoung investigatorの発表を見ていると、非常にわかりやすくスライドが作られており、初めて目にする分野でもスーッと内容が頭に入ってくるものが多かったです。自分の今後の発表にこの経験を活かせていけたらと思います。

このMWSで得たもう一つは、Young investigatorそれぞれが大学院生として全国津々浦々で頑張っている、自分だけじゃないという認識です。普段は一人で細々と実験しており、思うような結果が得られないと、気分が滅入ることもしばしばです。しかし今回様々なYoung investigatorと食事や飲み会を介して知り合うことで、それぞれ異なる境遇で奮闘していることを知りました。壁にぶつかったとき、彼らも頑張っているだと思うと励みになります。

4日間沖縄という非日常のなかで、様々な方々と知り合い話すことができました。まだ肌寒い本州とは違い、沖縄の暑さが気持ちをOnにしてくれたおかげかもしれません。そう考えると、刺激が大事なのは免疫細胞もヒトも一緒なのでしょう。

亀田先生をはじめ、丁寧にご指導してくださったTutorの先生、たくさんのコメントしてくださったReturn commentatorとYoung investigatorの方々に感謝申し上げます。

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京都大学大学院医学研究科 脳病態生理講座 臨床神経学 濱谷 美緒
脱・固定観念の沖縄旅 -「私専門じゃないんで」を禁句にする-

セミナーに参加させていただき、大変ありがとうございました。準備期間も含め、大変充実した、本当に楽しい期間でした。

自分の研究主題としています多発性硬化症は、約150年前に初めて報告され、欧米ではcommon diseaseだということもあり精力的に研究がなされてきましたが、それでもまだ病態の解明には至っておりません。何か全く違った視点からの考察が必要なのかな、と日々感じていますが、なかなか…。しかし今回のセミナーで、全然違う分野のお話にも興味を持たれる先生方のお姿に、皆様のアンテナの広さや熱意を身をもって感じ、こうした姿勢がBreakthroughをもたらすのだなと感得しました。ついつい言う「私専門じゃないんで」、禁句にします。多様な分野の研究者が一堂に集う機会は稀であり、自身のアンテナを広げるうえで絶好の機会でありました。

また長年研究をされていてなお好奇心を持ち続けておられる姿にも感銘を受けました。これから研究を続けていく原動力になりました(蕪村の言う蛍を飛ばしている場合ではないことに気づけました)。

また異国のような沖縄での開催ということで、非日常空間での集中力アップに加え、フリータイムにレジャーを通じて皆様との交流を深められ、非常に良かったと思います。

最後になりましたが、お忙しいところ根気よく、丁寧にご指導いただき、意見の言いやすい、交流のしやすい環境を作ってくださったチューターの藤枝先生をはじめ、セミナーを運営いただいたコメンテーターの先生方、チューターの先生方、また事務局や旅行会社、企業の方々に心からお礼申し上げます。今後とも、ご指導どうぞよろしくお願い申し上げます。

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長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 先進予防医学共同専攻先進予防医学講座
リウマチ・膠原病内科学分野 井川 敬
MWS 2019を終えて

このたびはこのような素晴らしいセミナーに参加する機会を与えていただき、誠にありがとうございました。

参加されている先生方は多岐の診療科、職種にわたり、ひとつひとつの発表の内容もバラエティに富み、非常にレベルの高いものばかりでした。参加者の皆様は他の分野の先生方にも、わかりやすい発表を心がけており、知識不足の私にも非常に面白く勉強させていただきました。わたくし自身の発表に対しても、たくさんの質問、コメント、アドバイスをいただき、現在の研究における課題、自分の知らない実験メソッド、今後すすめていきたいことに対するヒントなども得ることができました。また各発表におけるディスカッションタイムでは、参加者それぞれのバックグラウンドによる視点や着眼点の違いからの質問、議論、コメントなど、ひとつひとつが勉強になり、おおげさでなく1つの発表毎に多くのことを学ぶことができるという非常に贅沢な時間を過ごすことができました。そして、セミナー本体の充実度はもちろん、毎晩行われる食事会(飲み会)、フリータイムでのアクティビティでもおおいに親睦を深めることができました。「真冬の沖縄で君の臨床免疫学は変わる」というタイトルにあるように、自分の立ち位置、専門分野が異なってはいても、臨床免疫を共通言語にしている方であれば、必ずや多くのことを得られるセミナーだと思います。チューターの岡田先生には、参加決定後から発表直前まで、異なる専門分野の方々にも伝わりやすいスライドの作成の仕方、論理の展開方法など、丁寧にご指導いただきました。セミナー終了後も温かい励ましの言葉もいただき、心より感謝申し上げます。今回MWSに参加したことで、通常はお話する機会があまりない先生方と交流することができ、一生忘れられない財産となりました。最後になりましたが、チューターの先生方、SC、RC、YIの方々含め、セミナーの運営に携わった全ての皆様方に、心より感謝申し上げます。そして今後ともよろしくお願い申し上げます。

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東京大学大学院医学系研究科 皮膚科学 上條 広章
Midwinter Seminarに参加して

今回、Midwinter Seminarに参加する機会を頂きありがとうございました。当教室でも諸先輩方が毎年参加しており、非常に勉強になり研究に対する意欲が湧いたとのことでどのようなSeminarなのか期待と不安の中参加致しました。

セミナー参加前に、チューターの先生とSkypeやメールを通してやりとりを行い、セミナーでの発表をよりよい形にするため様々なアドバイスを頂くことができました。どうしたらわかりやすく自分の研究を伝えられるか、また発表データの取捨選択など素晴らしい指導を頂きました。またセミナー当日では、自分の専門分野とはまったく異なる領域の非常に高いレベルの研究発表を聞くことができました。研究を患者に還元するという、臨床を忘れない研究の重要性を再認識することもできました。15分の質疑応答では同世代であるYoung Investigatorから本質を突くような鋭い質問が多数あり圧倒されました。今回のSeminarで質問の仕方・考え方も学びたいと考えておりましたので非常に勉強になりました。

この4日間で様々な先生方と知り合い、お話することができました。異なる分野の熱く研究をしている先生方のお話を聞くことができ、沖縄料理も十分に堪能することができました。やっぱりソーキそばは美味しいです。

最後に、このような機会を与えてくださったチューターの岡田先生をはじめとする日本臨床免疫学会の先生方、運営委員の方々に、深く御礼申し上げます。

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横浜市立大学医学部 精神医学教室 阿部 紀絵
沖縄の非日常がもたらしてくれたもの

MWSの余韻もそこそこに日常に戻り、興奮冷めやらないような、ひと安心したようでいて、どこか物足りないような複雑な思いの中、沖縄の写真を眺めています。「沖縄で開催するのは、非日常的な思考、行動を可能にするため」という、開講式で明かされた目論見通り、まさに、いつもの病院、いつもの教室では考えないようなことを考え、いつになく積極的に行動していた沖縄での自分を、少し照れ臭い気持ちで振り返っています。

MWSのハイライトは、なんといっても、分野を超越した横断的な熱いディスカッションではないかと思います。しかし、免疫という共通項があるとは言え、異なる専門領域の研究者同士が、お互いの研究内容を深く理解し、建設的な議論をすることは、日常のコンサルテーションやリエゾンとは似て非なるもので、端から容易なものではありませんでした。精神科医である私の場合は殊更かもしれませんが、発表の準備を進める中で、精神科という領域の特殊性、免疫学の知識や、基礎研究の経験不足が、強く意識されるようになり、「場違いかもしれない」、と不安を感じることも多々ありました。そんな中、チュータリングを通して、他分野の先生方にも理解してもらいやすいようなプレゼンテーションをすること、「自分が困っていること、わからないこと」を素直に表現すること、「見当違い、専門外」であることを恐れずに、質問、コメントをすること、それがお互いの新たな発見につながること、を丁寧に教えていただき、「非日常」的ディスカッションを楽しめるところまで引き上げていただきました。MWS会期中、日常では得難いたくさんのフィードバックを頂いたことは言うまでもなく、そこに至るまでのプロセスも同じくらい貴重だったと感じています。

また、立場や領域は違えども、同じようにもがき、苦しみながら、臨床・研究を両立している参加者との交流は大変刺激になりました。研究についてはもちろん、家族のこと、キャリアのこと―学会で偶然知り合っただけでは、聞かない・話さないであろうことについても語り合う中で、思いがけず、自分の研究の位置づけ、家庭人や研修者としてのライフプランを見つめ直す機会になりました。基礎研究や創薬に携わる先生方のご発表も大変興味深く拝聴し、日常では「悩みの種」になりがちな患者さんを、臨床家として直接診られていることの有難さ、幸せを改めて感じることができました。

最後になりますが、この場を借りて、MWS 2019に関わってくださったすべての方々に心より御礼申し上げます。

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九州大学医学部 生命科学科 藤原 愛紗
臨床免疫学会MWSを終えて

臨床免疫学会MWSに参加させて頂き有難うございました。まだ学生で、研究経験も発表経験も少ない私にとってこの学会への参加はかなりの挑戦であり、MWSに参加させて頂けるとわかってからは楽しみな気持ちもありましたが、やはりとても不安でした。しかし、事前に行われるチューターの先生とのディスカッションやグループミーティングで先生方からたくさんのアドバイスを頂いたり、発表内容を興味深いと言って頂いたりしたことで本番では自信を持って発表することができました。チューターの藤木先生や同じグループの片桐先生、吉松先生には大変感謝しております。

MWSの大きな魅力1つは免疫という点では共通ですが、それ以外は様々な分野の先生方が集まっていることだと思います。免疫応答はとても興味深いですが、様々な細胞やサイトカインなどが絡み合っていて難しく感じます。しかしMWSでは免疫のいろんな面を専門に研究されている先生方から実際の病態などと合わせた詳しい説明を聞くことができるので曖昧だった知識が明確になり、より多くのことを学べました。先生方の研究内容は本当にどれも興味深かったです。知らなかった実験方法や最先端の技術などを用いた研究も多く、これから研究していく上でとてもためになりました。さらに私は発表、質問の仕方などの面でもたくさんのものを吸収することができました。最近、発表などをさせて頂く機会が増え、自分がしている研究の魅力を違う分野を専門とする人に伝えるのは簡単ではないことを痛感します。でもそれは簡単に乗り越えられる壁ではなく、発表が上手な人の発表を見て、真似して、経験を積むしかないと考えています。ですので、私とってこのMWSを通して素晴らしい発表をいくつも見させて頂いたことはとても有り難い経験でした。

MWSでは毎日飲み会があったり、フリータイムにシュノーケリングをしたり発表、討論以外でもとても楽しい経験をさせて頂きました。たくさんの先生方とお話させて頂いたのですが、飲み会でチューターの先生が、研究は大変なことの方が多い、でも何かを見つけたとき、予想を超えた結果が出た時の感動や興奮を知っているからやめられない、とおっしゃられていた言葉が印象的でした。これから研究していく中でうまくいかない時もあると思いますが、チューターの先生方のように研究がやめられない、と思えるような研究ができるように努力していこうと思います。

臨床免疫学会MWSを終えて、研究意欲は勿論のこと、もっと免疫について知りたい、もっと発表経験を積みたいという気持ちでいっぱいです。このモチベーションを忘れないようにこれからも研究に携わっていきたいと思います。

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東邦大学医学部内科学講座 膠原病学分野 片桐 翔治
MWS2019に参加して

この度はMWS2019に参加させていただき、ありがとうございました。

夢のような4日間を過ごすことができ、楽しみながら勉強できたことはもちろんですが、通常の学会とは異なった密度の濃い時間を過ごせたことと、志を同じくする異なる分野の方々と過ごせたことが大変貴重な時間でした。

会期に至る前段階から、チューターの先生とのやり取りを通して、よりわかりやすい説明を心がけ、違う分野の方にも分かっていただくスライド作りに注力するのは、今後学会などで発表する上でも大変勉強になりましたし、自分の実験内容を見つめ直す良い機会でした。

4日間の会期の間ではたくさんの臨床免疫学に携わる、同年代や先輩方の研究の話を聞くことができたことや、皆様の将来のビジョンを伺うことができ、自分の将来設計の良い参考になりました。

また、会を通して、様々な場面で「臨床に活かせる研究」という、医療者として、根本的な問いを意識することができました。何のために研究をするのかを再認識し、今後の自分の研究生活に役立てて行きたいと感じました。

最後になりましたが、主催者の皆様、ご指導頂いたチューターの先生方、参加者の皆様、貴重な時間を過ごさせて頂き、誠にありがとうございました。今後とも、学会などでお会いすることあると思いますので、宜しくお願い申し上げます。

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慶應義塾大学医学部内科学教室(消化器) 吉松 裕介
多様で新鮮な刺激を受けた充実のMWS2019

私は、大学での日常では臨床の傍ら基礎研究を進める日々を過ごしており、はじめは免疫の知識面で全国の同世代の人たちと討議する自信がなく、参加を躊躇しておりましたが、複数の上司からの薦めもあったため、多少の不安を抱えながら参加しました。

しかし、まず、tutorの藤木先生にはセミナー前のスライドチェックで違う分野にも関わらず大変丁寧にご指導いただき、また、いざセミナーがはじまってみると、序盤からYIだけでdiscussionの時間が足りなくなるような活発な議論がなされ、SC・RC・tutorの先生からも発表自体や今後の研究を進めていくにあたって、決して批判的ではなく発展的なご意見が飛び交い、非常に雰囲気のよいセミナーでした。

私自身も普段の大学のカンファレンスでは聞いて理解することで完結している傾向にありましたが、会の中盤以降はなんとか雰囲気に馴染めるようになり、他の分野の人たちがお互いに理解していく中で、普段指摘されないようなポイントに疑問点を見出して実際に言葉として表現することで、自分たちの知見を深めるだけでなく、研究の質を高め合うことができているように感じました。夜のお酒の席でも、上の先生を含めて普段異なる環境にいるからこそ、お互いの研究や将来のことを楽しく語り合うことができ、参加する前の不安はいつの間にか払拭されており、あっという間の充実の4日間でした。

何と言っても沖縄という非日常の地で開催される本会であったからこそ、初対面の人たちばかりの中で積極的に溶け込んで行けたのかと思います。大学に戻った後も、本セミナーでの知見を自分の研究に活かすだけでなく、周囲の研究にも視野を広げて関わっていくことで、研究室を若手から盛り上げていこうと思います。また、既に後輩には強く本セミナーへの参加を薦めております。

最後になりますが、本セミナー中のみならず、開催前後において、準備やフィードバックを入念に行っていただいたSC・RC・tutorの先生方、運営事務局の方、本会にご推薦いただいた本学のスタッフの先生方、またこの充実した日々を共に楽しく過ごしていただいたYIの方々に厚く御礼申し上げます。

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金沢大学医薬保健研究域医学系 小児科 水田 麻雄
刺激で溢れるMWS

実際に参加するまではHPを見たり参加したことがある方の話を聞いたりしてもなんとなく本当かなと思う部分がありましたが、想像を遥かに超えて刺激的で楽しい4日間でした。

MWSは通常の学会とはかなり違って専門も地域も全く異なる人たちが集まるということで、少なからぬ不安がありましたが、実際に始まるまでにSkypeでのやりとりが数回あり、しかも自分達のグループは最初から全体で議論していたため、実際にメンバーにお会いしたときには既に昔から知っていたかのような親しみを感じていました。また他の参加者の方々もキャラクターが良い人ばかりで、そのうえ発表内容はどれもかなりレベルが高く、驚きの連続であると共に、逆に今自分ができる実験手技や方法・考察に関しての拙さを顕著に感じてしまいました。それでも、逆に同世代の皆がこれだけのことが出来ているのだからという前向きな気持ちにもなれるのもMWSならではのような気がします。

MWSは、昼間は時間が勿体ないと思うくらい真剣に発表を聞いて議論し、夜は連日遅くまでお酒を飲みながら色々と語り合いと想像以上に濃厚な4日間で、日に日に疲弊していく胃と肝臓に反比例して研究への熱意がまた高まっていく不思議さがあります。これらは参加者全員の熱気と、スライド作りに始まり、会期中の運営や雰囲気作り、鋭いコメントなど多岐にわたってお世話頂いたチューターの先生方のお陰であり、皆さんには本当に感謝しかありません。今後は高まったモチベーションをいつもの日常にうまく馴染ませながら、自分が出来ることを増やし、継続していこうと思います。みなさま、今後も引き続きよろしくお願い致します。

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慶應義塾大学先端医科学研究所 細胞情報部門/外科学(一般・消化器) 竹村 裕介
非日常での新しい出会い

この度はMWSに参加させていただき誠にありがとうございました。参加する前は、自分の研究が通用するのか、外科医なんかが参加してよいものだろうかという不安と、大学院修了も近く研究だけでなく臨床などが手一杯な中4日も沖縄に行っていてよいのだろうかという焦りで、正直気が重くやめようかと思ったこともありました。しかし、非常に温かいTutorの先生やグループの方に支えられて何とか参加させていただくことができました。実際に参加してみると、遠く離れた冬の沖縄という非日常の中で、これまでほとんど一緒に会話することのなかったリウマチ科や皮膚科の先生方と出会い杯を交わすことができ、本当に刺激的なあっという間の4日間を過ごさせていただきました。

MWSでは、ディスカッションを通じて、非常に多くのものを得ることができました。特にどんな質問をしてやろうかと必死にスライドに食らいついて、集中して批判的に他の先生方の発表を見ることができました。また、自分が独学で勉強をしたらとても時間がかかってしまうような実験手法やアイデアを学ぶとても良い機会でした。何よりもMWSでは若手同士伸び伸びと質問し合う雰囲気があり私のような門外漢でも温かく受け入れてくださり本当に感謝しております。

多くの専門外の先生方と出会うことができたことはMWSで得られた一番大きな財産でした。これまで出会ってこなかった先生方と出会い、遠い存在だと思っていた他の科の先生方の人となり、価値観、考え方を知ることができ、これからの臨床にとって非常に大きなものを得ることができたのではないかと思います。

このような貴重な経験をさせていただきました関係者の皆さま、および非常に丁寧にご指導いただき、温かく支えてくださりましたtutorの中野さんに感謝御礼申し上げます。

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東京大学大学院医学系研究科 免疫疾患機能ゲノム学講座 太田 峰人
冬の沖縄で得たもの

MWSの卒業生の先輩に参加を勧めて頂いた事もあり、今回思い切って参加させていただきました。

MWSが他のセミナーと大きく異なるのは、事前準備の徹底と、4日間かけて行われるディスカッションの濃密さだと思います。

事前にはSkypeでチューターの中野先生に、発表の内容のみならずプレゼンテーション技術も含めた大変熱心な御指導を頂きました。自分でも驚く程、発表スライドの論点が明確になり、感銘を受けたのと共に、満を持してセミナーに臨む事が出来ました。

沖縄での4日間でまずとても印象的だったのは、参加者の皆さんのバックグラウンドや研究内容の多様性でした。自分が専門とするリウマチ・膠原病分野の先生は案外少数で、消化器内科、皮膚科、外科、小児科、病理、神経内科、精神科といった多様な背景をもったYIの先生方が全国から集まって共にディスカッション出来たのは、大変刺激的でした。臨床免疫学という共通のテーマに対して様々な角度から取り組む先生方の研究発表を聞き、分からない事はどんどん質問する事で、全身の免疫現象について体系的に勉強する事が出来ましたし、自分の研究に対する視野が広がる感覚が味わえました。

冬の沖縄で、多くの仲間を得る事が出来ました。寝る間も惜しんで様々な事を語り合いました。懇親会でTutorの先生方が、”MWSに参加する人は良い人が多い”とおっしゃっていましたが、まさにその通りで、本当に信頼できる、気の合う仲間が出来ました。今後研究を進めて行く上で、ここで得られた信頼関係はとても大切なものになるだろうと確信しています。

MWS2019に参加させていただけたことを心より感謝申し上げます。中野先生をはじめ委員・チューターの先生方、YIの皆さん、事務局の皆様に厚く御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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札幌医科大学医学部 病理学第一講座 菊池 泰弘
MWS 2019に参加して

Midwinter seminar 2019に参加する機会を頂き、誠に有難うございました。このセミナーには同じ講座の先輩方が以前より参加しており、全ての方が大絶賛しておりましたので、私も是非参加したいと思い、応募致しました。

セミナー参加前には、チューターの佐藤先生から自分の発表のわかりやすさや研究に対する考察が深まるような数多くの素晴らしいご指導をして頂きました。セミナー期間中も私のチームは最終日の発表でしたが、チューターの先生の部屋に毎朝集合し、発表の練習やチームでのディスカッションを繰り返しました。これによりチームの団結力や私個人の発表の質も間違いなく向上したと思っております。

自分にとって本セミナーに参加して確実に変わったと言える点が2点あります。1点目は常に明日の医療に役立つのか?という姿勢で研究するということです。私は病理を専攻しておりますが、病理は様々な科と連携し、基礎医学と臨床医学を橋渡しする代表的な存在です。この最も根幹をなすべき考えの重要性を改めて痛感しました。2点目は研究に対するモチベーションが上がったということです。同世代のYIの素晴らしい研究発表やディスカッション能力のレベルの高さを目の当たりにし、さらにフリータイムや飲み会などでも24時間、研究の話題で盛り上がりました。大変、感銘と刺激を受け、やる気が湧いてくる感覚がありました。

最後に、このようなすばらしい経験ができましたのも、コメンテーター、チューターの先生方をはじめ、このセミナー運営に携わる全ての方々のご尽力あってのことだと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。今後はこの貴重な経験や出会いを大切にし、さらに研究を進めていきたいと思います。本当にありがとうございました。

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筑波大学 皮膚科 田中 亮多
MWSという「場」

MWSは、普段であれば交わることなかったかもしれない様々な背景を持った若手研究者たちが集う「場」です。他方、普段参加する学会や研究会などは、興味の方向性や背景がある程度似たような研究者が交流する機会の方が多いように感じます。

MWSの軸はYIが繰り広げる15分のプレゼンテーションと15分のdiscussionにより構成される研究発表の「場」です。しかしながら、グループ形式でtutorと共に練り上げる事前準備を通しての交流(Warm up)の「場」や、沖縄という日常の喧騒を忘れさせてくれる「場(パワースポット)」が用意され、そして臨床免疫を牽引する先輩からのTalkとMessageで心を揺さぶられる「場」も提供されます。そうして、プレゼンテーションには自然と集中して耳を傾けられるようになることで、疑問もたくさん沸いてきますので、15分という議論の時間が長すぎると感じることはありません。更に、Offの時には、普段私たちを追いまわすTimeやTaskを気にすることなく交流や議論の続きが和やかに行われる環境がそこにはあります。今思えば、全てが仕組まれているようで、参加さえすれば自然体でそうした「場」に居合わせることができます。

最後に、私に「場」を提供してくださった方々へ深く感謝申し上げます。特に、腫瘍グループで御指導いただいた佐藤Tutorは、研究内容の議論から発表スライドまで私にやさしく問いかける形で様々な気づきを与えてくださいました。そして、当初はきちんと起きて参加できるかどうか心配されたグループ朝練の「場」を設けて下さったことで、チームの団結力を深まりました。また、積極的にセミナーに参加できたのは、シャイだけど実は情熱的なグループGメンバーと気さくで素敵な仲間のおかげです。あと、花粉がなかったのも、ちょっとよかったかも。というわけで、4日間という短い期間でしたが、合宿形式で沖縄に集い、集中して研究のことを考えて、また議論も繰り広げられるMWSは、想像していた以上にすばらしい「場」でした。

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大阪大学大学院医学系研究科 癌幹細胞制御学 長谷川 加奈
Midwinter Seminar 2019を終えて

沖縄という地に惹かれて正直はじめは軽い気持ちで応募しました。内容はともかく沖縄で楽しめたらいいやと。しかし、フタを開けてみると、想像以上、期待以上に楽しく、熱く、充実したもので、非常に得るものも大きかったです。

私の発表は最終日の4日目だったので、最初の3日は聴くだけ、という受け身の構えでスタートしたのですが、グループごとの発表、そして、15分と、発表と同じ時間だけあるディスカッションタイムでは質問が止まないことにまず驚きました。「さすがお医者さん。みんな頭良いし、すごいな。」でも、「圧倒されて終わり」にはしたくない、と必死に頭を使って考え考え、挙手。やっとの思いで一つ質問するだけだけど、少し達成感を感じ、徐々に楽しくなってきました。

YIどうしはお互い歳が近く、日増しに打ち解けられました。自分の発表がある最終日には、顔も名前も知っている仲間のような感じになっていたので、今までの学会発表などでは感じたことがない感覚になっていました。「この仲の良いみなさんに分かってもらえるように話そう。伝わるといいな。」質疑応答の時間、驚くほど的確な質問がどんどんやってきて、感激しました。分かっていない部分に対してのご指摘は次なる課題になる気がしました。何か研究で悩んだ時にはこの人たちに相談しよう、とさえ思えるほどでした。

このセミナーの良いところは、思ったことは何でも言いましょうというアットホームな空気に包まれていることだと思います。運営委員の先生方やチューターの方々がそういう空気を作ってくださっており、それが本当にありがたかったです。アットホームな空気に助けられ、また沖縄という土地が気を大きくしてしまうせいか、いろんな話ができ、いろんな意見が言え、そういうところから良い議論ができるような気がしました。非常に有意義な4日間でした。

今後もお付き合いを続けていきたい人たちと出会え、志を同じくした人たちと出会えたことが嬉しく、心から行ってよかったと思えるMidwinter Seminarでした。

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北海道大学大学院医学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室 河野 通大
MWS 2019に参加して

この度はMWS 2019に参加する機会を与えていただき誠にありがとうございました。

これまでに参加した上司や同僚から、絶対に参加するべきと勧められたことをきっかけに応募し、まだまだ寒さ厳しい北海道からは考えられない穏やかな3月の沖縄で大変貴重な4日間を過ごすことができました。

普段の学会では出会うことのできない様々な分野の先生方と知り合い、異分野の研究分野についてディスカッションすること、また自分の研究について異分野の先生から新たな視点で質問を受けることで、いままで理解・着目できていなかった自分の研究の様々な側面を認識することができました。

また、多くの先生方のプレゼンや質疑応答と、それに対するSC, tutorのコメントを聞くことで「魅力的なプレゼントは」という点について、改めて考え学ぶきっかけにもなりました。

また何より印象に残ったことは、連日遅くまで熱く飲み、語り合うことで感じた同世代の先生方の情熱やエネルギーでした。今回出会った「臨床免疫」という同じ志をもつ仲間とこの先何十年も切磋琢磨し成長していけるような自分でいたいと強く感じました。

最後になりましたが、多くの準備をくださったSC、tutor、RCの先生方、協賛会社の皆様、運営会社の皆様に心より御礼申し上げます。

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産業医科大学 第一内科学講座 元 舞子
真冬の沖縄でかわった私の臨床免疫

糖尿病代謝、内分泌を専門にしている私にとって臨床免疫Midwinter Seminarに参加させていただける機会をいただけたことは本当に幸せでした。志も研究内容も非常にレベルの高いYIAの皆様との交流や、幅広く深い知識をもったSenior Commentator、Tutorとの出会い、指導は一生忘れられないものとなりました。沖縄という非日常的な空間で、多様性をもった様々な先生方と沖縄の昼と夜を満喫しながら研究をはじめ様々なことについてじっくり語り合うことができ充実した4日間でした。さらに研究を深めていきたいと思います。運営していただいた事務局、先生方に感謝申し上げます。

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Return Commentators 1名

金沢大学医薬保健研究域医学系小児科 清水 正樹(2008年参加)
11年ぶりのMWS

2008年に開催された2回目のMWS以来、11年ぶりに参加させていただきました。「真冬の沖縄で君の臨床免疫学は変わる。」 自分にとってもMWS2008での出会いによって、大きく変わりました。そして今回多くの方とのdiscussionを通じて、reactivateされました。今後の自分のphysician scientistとしての人生をさらに変えてくれる、そんなかけがえのない時間を過ごすことができました。委員長の亀田先生、チューターの皆様、協賛企業の皆様、そして事務局の皆様、本当にありがとうございました。

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