Midwinter Seminar 2024 参加者の声
第18回目の開催となったMidwinter Seminar。
事前選考を潜り抜けた20名のYoung Investigatorsと1名のReturn Commentatorにより、4日間に渡って活発な討議が繰り広げられました。
- 阿久津 裕子
- 飯田 紘太郎
- 伊藤 克弘
- 内海 孝法
- 春日 良介
- 川田 大介
- 工藤 友喜
- 竹﨑 大輝
- 辻 麻人
- 東光 裕史
- 友政 弾
- 縄稚 翔一
- 平本 和音
- 藤田 悠哉
- 松尾 巴瑠奈
- 南 圭人
- 南 風花
- 横田 知衣子
- 吉田 常恭
- 吉原 理紗
- 細矢 匡
Young Investigators 20名
阿久津 裕子(東京医科歯科大学 生涯免疫難病学講座)

真冬の熱いMWS
尊敬する先輩方の勧めにより参加したMWSでしたが、なぜそこまで強く勧めてくださったのか、今となってはよくわかります。
沖縄という非日常だからこそ、臨床免疫学の世界にどっぷりと浸かることが出来た4日間でした。同年代の皆さんの熱量に驚かされ、学会で遠くから拝見していたような著名な先生方の講演に引き込まれ、そして教育に惜しみない力を注いでくださるチューターの先生方のサポートにより自分がどんどん活性化していくのを感じました。
さすが臨床免疫学会、参加者は様々な診療科や医師以外の方が全国から集結しており、このような機会がなければあまり関わることがなかったかもしれないと思うと非常に貴重な時間でした。普段はどうしても近しい環境の方々の前で研究発表をすることが多かったので、異なるバックグラウンドの方々と議論するのは難しくもあり大変勉強になりました。互いにリスペクトの精神を持ちながら交わす熱い議論は、今までに味わったことのないものでした。全身の免疫現象について多角的に学ぶことが出来たことで、臨床免疫学の面白さにより深くはまっていくのを感じました。
楽しいばかりではなく、自分の未熟さを痛感し悔しい思いをすることもありました。自分の研究者人生の中でもターニングポイントとなる機会だったと思います。今回の貴重な経験を患者さんに還元できるよう努めていきたいと、研究への思いを強くすることが出来ました。
最後になりましたが、直接ご指導いただいた藤枝先生をはじめとして多くの学びを与えてくださったチューター、RC、SCの先生方、YIの皆さん、開催にあたりご尽力いただいた事務局や企業の皆様に御礼申し上げます。
飯田 紘太郎(九州大学大学院医学研究院 神経内科学)

Midwinter Seminar 2024を終えて
この度はMidwinter Seminar 2024へ参加させていただき、誠にありがとうございました。当初は当科の磯部教授、以前参加した先輩からお勧めいただいたこともあり応募させていただいたのですが、結果的に他では得難い貴重な経験となりました。
何と言ってもMWSの密度の濃さには初日から圧倒され、各発表からdiscussionに至るまで全く気の抜けない、ふと気がついたら1日が終わっているような、そんなあっと言う間の4日間でした。様々な分野の先生方が積極的に熱くディスカッションができる場というのは他の学会では経験したことがなく、このセミナーがいかに特別であるかを感じました。また通常の学会などではどうしても質疑応答の時間が限られてしまうものかとは思いますが、MWSはその限られた時間のみならず、フリータイムや食事の時間をふくめて、研究についてはもちろんのこと、過去の経験、今後のことなど様々なことを話せる時間が多くありました。そういった時間を十分に取って頂いている点も、他では経験できないMWSの魅力の一つだと感じました。このような場に参加できたことは、自身の研究について見つめ直す機会となり、心を新たにして研究を続けていくモチベーションになったと思います。
自身の発表についても、研究室の外から様々なご意見やご指摘をいただき、さらにdiscussionできる貴重な機会でした。また参加されているYIの先生方の発表についてもその内容や発表後のdiscussion、フィードバックを通して、研究に対しての取り込み方、考えていくべきポイントなど多くのことを学ぶことができたと感じております。
最後になりましたが、ご指導いただきましたTutorの大西先生、YIの皆様、またこのような貴重な場をご用意いただきました諸先生方・事務局の方々に改めて御礼申し上げます。
伊藤 克弘(京都大学大学院医学研究科 免疫ゲノム医学/泌尿器科)

2024年、冬、沖縄
那覇に降り立った瞬間、思わず上着を脱ぐ。
京都では「真冬の寒さに逆戻り」とニュースで言っていたが、まるで別の国の話のようだ。これから始まる四日間のセミナーが素晴らしい学びと交流の機会になるのを楽しみにしつつ、まずはこの暖かな土地で感じる非日常の空気感に身をゆだねることにする。
那覇空港から国際通りまでは、電車で15分程度。オフシーズンであっても、街は多くの観光客で賑わっている。行く当てもなく歩いていると、那覇の陽光と柔らかな風が、研究の方向性に悩み、凝り固まった頭をほぐしてくれるような気分になる。まだまだ歩き足りないが、食事(本場の沖縄そばはとても美味しかった)を済ませ、バス停に向かう。
さて、ウィンターセミナーである。聞くところによると、分野によっては同じように若手研究者が集まってディスカッションする会もあるようだが、私にとっては全てが新しく、全てが感動的であった。
まずはチューターとの事前のディスカッション。これは初めて聞く人にも理解できるようプレゼンテーションをブラッシュアップするのと同時に、自身の研究を客観的に見つめ直す機会でもある。長時間自分の研究と向き合い続けていると、ともすると自分が何をしたいのか、何を知りたいのかを見失ってしまうことがある。 日本の臨床免疫学を牽引するチューターの先生に自分の研究を「語る」というのは、その反映を通じて自分の立ち位置や目標を再確認する一種の鏡のように感じられた。
そして、セミナー当日。これこそが沖縄で本セミナーを開催する最大の意義である。発表時間よりも長く、時には大幅に超過するような「熱い」ディスカッションの場というのは稀有なもので、参加者全員が発表者の研究について真剣に向き合う雰囲気の中からしか生まれないものである。特に多くの分野の研究者が交錯するというのは素晴らしく、新しい視点やアイデアが生まれる刺激的な時間であった。もちろん、沖縄というリゾート感、南国感というのも活気あるディスカッションに一役買っていたように思う。ああ、いつかまた、この場所に参加したいものである。
最後になりますが、運営事務局、協賛企業の皆さま、ご指導いただいた先生方、本当にありがとうございました。
内海 孝法(広島大学大学院医系科学研究科小児科学)

MWS2024に参加して
大学院3年目も終わるころ、Midwinter Seminar (MWS) 2024に参加させていただく機会を頂きました。広島大学の小児科からは毎年のように大学院の先輩が参加しており、『Physician-scientist』を目指す若手大学院生の登竜門的セミナーとなっています。
MWSの実際の開催期間はたったの4日間ですが、その裏には約2か月にわたる長い準備期間があり、それこそが本セミナーの大きな魅力の1つだと思います。臨床免疫研究の第一線で活躍されているTutor(TU)の先生の指導の下、グループの先生方と研究発表についてディスカッションし、互いにブラッシュアップしていく、このような経験は他の勉強会やセミナーでは決して味わうことはできないものだと思います。研究分野やバックグラウンドの異なる人々に対して、制限ある時間の中でいかに自分の研究内容とその意義について伝えることができるか、このプレゼンテーションの原点ともいえることについて改めてしっかり考え、磨くことのできた実り多い時間になったと感じます。
沖縄での4日間は、最初の発表後から質問者マイクの前にYoung investigator(YI)が殺到し、TU、Return commentator(RC)、Senior Commentator(SC)の先生方が質問する間もなく質疑時間が終わってしまうという衝撃的なスタートでした。当初は、そんな先生達の免疫愛に圧倒されていましたが、自然とこのディスカッションの輪に自分も入りたいと思うようになりました。参加者であるYIが中心となってこのセミナーを作り上げていく、そんな雰囲気が現場にありました。自分の発表は最終日かつ研究内容もこれまでの発表と大きく異なることから、皆の集中力が続いているだろうかとか、興味を持って聞いてもらえるだろうかと不安でしたが、そんな不安は全くの不要で、多くの質問やコメントをもらうことができました。研究内容はもちろんですが、何よりこの2か月間にわたって熟考したスライドへのポジティブな意見をもらえたことは自分の中で大きな自信となりました。
最後に、ご指導いただいたTUの大西先生、一緒に発表スライドをブラッシュアップしてくれたHグループの友政先生と飯田先生、多くの質問やコメントをして頂いたYI・RC・TU・SCの先生方、そして事務局の皆様に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
春日 良介(慶應義塾大学医学部内科学(消化器))

MWS2024に参加して
MWS2024にYIとして参加した慶應義塾大学医学部消化器内科大学院3年の春日良介と申します。初期研修医時代に経験した急性肝不全の症例に衝撃を受け、興味のままに消化器内科の道に進み肝疾患を専門としています。母校の大学病院に帰室後は今後肝臓を専門とする内科医として基礎医学分野からの洞察が不可欠と考え大学院に進学しました。医学生時代を通じて研究のバックグラウンドは皆無でしたが、肝臓や多臓器間ネットワークに関わる研究がしたいという思いから免疫の観点からNASHやメタボリックシンドローム、腸-脂肪相関などをテーマとした研究に取り組んでいます。
日々の診療を忘れ基礎研究に集中する期間を作りたいというのが主な参加動機でありましたが、今から振り返ると自分の研究は面白いのか?医師・研究者としてこのままで良いのか、どのようなキャリアを描きたいのか? という根源的な疑問に対する答えを求めて参加したのだと思います。研究を始めて3年弱、なんとなく感じる閉塞感や停滞感を打開してくれる期待感を“真冬の沖縄で君の臨床免疫学は変わる”というタイトルから感じたのだと思います。MWS期間中はまさに自分の潜在的な期待に応えるような、いやそれ以上の経験を積むことができました。YIやTutorからの質疑は的確かつ時に斬新であり、今後の自分の研究に大いに参考になるものでした。それぞれのテーマは違えど免疫を共通言語として、同じ熱量を持ったYI同士がお互いの研究を考えつくしながら行う15分の発表と15分の討論は何事にも代えがたい経験でした。フリータイム含め討論の場以外でも様々な交流を持つことができました。研究者として目標にしたいと思えるTutor, Return Commentatorの先輩方、研究で楽しいことつらいことを共感しあえるYIの先生方と素晴らしい出会いをすることができました。
MWSから気づけば2週間たちました。自分にとっての研究が大きく変わったわけではありませんがMWS以前よりも少し前向きに、頭の中のもやが取れたような感覚で研究に取り組めているような気がします。研究に悩む後輩たちにはMWSに参加するまでは頑張ってみればと励ましています。自分にとってそんな会でありました。
MWSに関わる全ての方々に感謝申し上げます。
川田 大介(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)

MSW2024を経て研究が一層楽しみになりました
今回、大変有意義で貴重なセミナーへの参加の機会をいただき、ありがとうございました。まず本番前から、チューターの三上先生には多くの時間を割いていただき、データの提示の仕方から、主張を補強するための情報をどう集めるかなど、自分の不足部分を補足するような丁寧な指導をしていただき、大変勉強になりました。事前のチーム内の打ち合わせでも非常に活発な議論がなされ、セミナー前からモチベーションが上がったのは素晴らしい効果だったと思います。そして本番では、どの発表も膨大なデータでありながら可能な限り分かりやすく作り込まれたプレゼンによって聴講するだけでも大変楽しく、十分な質疑応答の時間もあり議論を交わせることにワクワクし、深い理解と洞察を伴う質問からは参加者のレベルの高さを思い知り、時に理解が追いつかないことには悔しさを感じるなど、とにかく刺激的な体験でした。特に質疑応答の場では、テクニカルな質問から、他分野の立場からの意見、俯瞰的な視点からの質疑などが飛び交い、なかなか細分化された領域ごとの学会・研究会ではなされないような議論に思いました。分野に縛られない広い視野にこそヒントがある場合もあるのだと感じ、様々な分野の同世代でのつながりができたことも大変うれしく思いました。
冬の沖縄で、半袖で感じる爽やかな風と美しい海の景色で開放的な旅気分も味わいながら、志の高い研究者のレベルをひしひしと感じつつ交流を深めるという、思い出に残る稀有な体験ができました。なかなか日々同じ環境で研究を続けるだけでは、臨床免疫学の研究の最前線のレベルを意識し続けることは難しく感じます。このセミナーで感じた皆さんの熱意や臨床免疫学の研究のワクワク感を思い返すだけで、これからの研究が一層楽しみになり、自然とモチベーションを高く保てる気がします。
このセミナーで出会った先生方、参加者の皆さんと、学会などでまた再会し交流できることを楽しみにしています。臨床免疫学の発展に貢献し、できればまたMWSに戻ってこられるように精進してまいります。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
工藤 友喜(北海道大学大学院医学院 免疫・代謝内科学教室)

前を向く力をもらえました
初めに、この度はMWSに参加させていただく貴重な機会を賜り、誠にありがとうございました。
私はかねてより科内の先生方から「MWSに参加すると世界が変わる」と伺っており、純粋な興味から応募させていただきましたが、医師でないこともあり、採択いただいた後は徐々に不安が募っていきました。ところがいざ参加してみると、グループ内での事前の発表・質疑練習の時点で既に、なんて学びの多い時間だ!と驚愕する程の充実感が得られ、MWS当日にはより一層の刺激を受けることとなりました。普段学会などでは、自分の疑問は低レベル過ぎて失礼ではと不安に駆られ質問を諦めることが殆どでしたが、MWSでは皆さんの魅力的な研究内容、多角的な視点での質問や的確なアドバイスに猛烈に刺激を受け、気付けばつい自分も質問者の列に並んでいました。自身の発表にも数多くの有難いご質問やアドバイスを頂き、ただただ感謝に尽きる貴重な経験となりました。何より、「既に面白いYIの皆さんの研究を、一層面白くする方法を一緒に考えよう」という雰囲気が非常に心地よく、全力でdiscussionを楽しんでいるうちに時間が過ぎていく感覚でした。
フリータイムも、恐縮ながら初対面の方と遠出できる程仲良くなれるはずが…と不安だったこともあり、アクティビティなど一切事前予約せず当日を迎えてしまったのですが、蓋を開けてみればそんな不安は全くの杞憂に終わりました。私は美ら海水族館に行きましたが、尾が絡まり数匹で塊になってゴロゴロするタツノオトシゴや、異様なほどカメラ目線を維持してくれるマナティーに皆で沢山笑いながら、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
全日程を終え最後の挨拶で、亀田先生から、「僕らは免疫を臨床にもっていかなきゃいけない、そのためには医者もそうでないも関係ないことが今回の会でよく分かったと思います。」といったお言葉を頂き、これは私にとって決して忘れられないものになりました。患者さんを救いたいという共通の思いを持つ人はみな仲間だと、そう言っていただけているようなメッセージに、感謝の一言のみでは言い表せないような思いがこみ上げました。自分が立ち止まる時、常に「医師でないこと」が理由の一つになっていましたが、MWSで学び得た研究への姿勢と、医師かそうでないか関係なく、各々の場所でそれぞれに頑張っている素晴らしい仲間が日本各地にいることを忘れずに、今後も免疫への学びを深め臨床に還元できるよう前を向いて進んでまいります。
最後になりましたが、大変丁寧にご指導くださった岩田先生をはじめチューター、シニアコメンテーター、リターンコメンテーターの先生方、事務局、製薬会社、旅行会社、YIの皆さんと、参加のきっかけを与えてくださった渥美先生、藤枝先生、河野先生に厚く御礼申し上げます。
竹﨑 大輝(岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 皮膚科学分野)

最高の4日間
日常とはかけ離れた沖縄の地で4日間研究のことだけを考えることができるというなかなかできない経験をさせていただき今後の研究活動の励みになりました。
数ヶ月前からチューターの先生やグループのメンバーとWebで研究、発表内容について相談ができ当日に望むことができたので緊張が和らぎ、質問や助言を聞くことができました。想定していた質問もあれば思いもよらぬ質問もあり今後の展望が楽しみになりました。
普段同じ皮膚科の研究内容などは聞く機会が多くありますが、今回のように他の分野の研究に触れることで知らなかった手法や考え方を学ぶことができ視野を広げられたと思います。プレゼンテーションの内容に関してはどの方も作り込まれていて難しい内容もありますが他分野でも分かりやすく聞けるように構成されており非常に勉強になりました。
また、発表直後からマイクの前にずらっと質問者が並ぶ光景には驚きました。他のYIの方の鋭い質問や着眼点にはそのレベルの高さに毎回感心するとともに、自分のふがいなさのようなものも感じてしまいました。すこし落ち込むような気持ちもありましたが、フリータイムなどでYIの方や先生方と話し研究に関して同じように悩んだり、日々勉強したりしていることを聞け、改めてこれからも研究を続けたい、頑張らなくてはと思えたことが一番の収穫だったと思います。
MWSの魅力の一つとして研究だけではなく沖縄の地ならではの美しい景色やフリータイムでのアクティビティもあると思います。私は他のYIのメンバーとともにシュノーケリングに参加しましたが透き通る海で穏やかに魚と触れあえたのは疲れた頭をリフレッシュさせてくれました。
今回参加したのは共同研究を行っている教室の先生のお勧めからでした。沖縄で同世代の研究者と話すことができ、またベテランの先生方からも貴重なお話が聞けるまたとないチャンスだからと参加しました。私の所属する岡山大学皮膚科からは今回が初めてでしたが、期待以上の4日間で絶対に他の医局員にもMWSを勧めたいと思います。
改めてこのような機会をくださり誠にありがとうございました。
辻 麻人(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 脳神経内科学分野)

Midwinter seminar2024を終えて-私が得た最高の経験値-
はじめに、この度はMidwinter seminar2024に参加する機会を与えてくださった臨床免疫学会に深く御礼申し上げます。私は今まで研究人生とはほど遠く、臨床にしか触れてきませんでした。大学院入学時に指導教官である千原典夫先生に「自分の研究人生の転換となった若手研究者主体の素晴らしい会がある」とお話しくださったことを数年経った今でも覚えています。まさか当時はその会に参加させていただけるとは思いもよりませんでした。
自分が大学院生活で行っている研究が臓器横断的な免疫研究の先生方にどういう観点で見ていただけるのか、参加登録を行う資料を作成している段階から、かなり不安でいっぱいでした。きっと同年代の研究者達は自分ではとても及ばない知識と努力、そして研究成果を持ち寄り、自信を喪失するのではないか、知識と経験の差がありすぎて議論にならないのではないか、など不安の方が大きい状態でした。その予想は半分正解で半分間違いだったと今では思っています。
まず参加の数ヶ月前からチューター制度による研究内容のコンセプトや発表のブラッシュアップをしていただけました。自分が普段考えている常識が常識でないことに初めて気付かされたとても貴重な指導を受けることができました。
3泊4日の沖縄でのセミナーでは、予想通り同年代の若手研究者達が日々の成果を持ち寄り、活発な議論が毎日行われました。ただ予想に反してそれを目の当たりにしても自信を喪失するのではなく、むしろもっと自分の研究を深めたい、仲間の研究から何かを得たいという想いが強く、自分の不安が杞憂だったことを思い知りました。
チューターの方やシニアコメンテーターの方のバランス感覚がすばらしく、若手の議論を妨げない範囲の中でより的確なコメントを毎回くださるので、自分達が目指す将来像も同時にあることが最高の環境だと思います。
この会への参加を考えている、自分と同じ不安を抱いている方もいると思います。必ず、参加後には参加して良かったと思うこと間違いないと思いますので、ぜひ参加の最後の一押しになればと思います。
最後になりますが、いつも研究のご指導をいただきこの会にお誘いいただきました千原先生、チューターの谷口先生、YIの先生方、このような素晴らしい会を用意いただきました先生方、事務局の皆様に深く御礼申し上げます。
東光 裕史(筑波大学医学医療系膠原病リウマチアレルギー内科学)

MWS2024に参加して得られたもの
今回Midwinter Seminar 2024に参加させていただきありがとうございました。
過去所属している研究室より先輩方が参加させていただき、大変勉強となり有意義なセミナーであると話を伺っており、参加するにあたり楽しみであり緊張も多く感じておりました。
チューターの先生、同じグループの方とのミーティングを行う中で自分の行っている基礎研究に対するディスカッションをさせていただき、追加研究の必要性であったり、普段発表で使用しているスライドについて示したいことをわかりやすくする方法であったりを学ばせていただきました。
セミナー初日に行った自分の発表後には質疑応答に多くのyoung investigator(YI)の方から質疑をいただき、所属する研究室からは得たことがなかった発見があり、また亀田先生はじめとしたチューターの先生からの総評もいただき、明らかにしなければいけない点、問題点を解決する方法・糸口などをご教授いただきました。初日よりYIの方との交流が盛んになるように図っていただき、緊張が減っていきました。
私自身も他大学他研究室のYIの発表を拝見し、大学院所属年数が近しい方々の研究内容から驚くことが多かったですが、様々な面からの研究、その手法、そして免疫学の奥深さについて勉強させていただきました。
所属する研究室メンバーとも得られた知見について共有させていただきました。
今回得たことを引き続きの研究に活かしていきたいと考えます。
友政 弾(東京医科歯科大学小児科)

濃密な4日間を大きな糧に
私はMWSには、先輩方からの強い薦めもあり参加いたしました。4日間というのが絶妙な長さで、集中力を切らすことなく、十分に学ぶことができる期間だと感じました。私は小児の免疫不全症を専門としておりますが、膠原病科、消化器内科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻科など様々な分野の先生方がいらっしゃいました。発表の際には多くの質問やご意見をいただきましたが、自分の専門領域では思いつきづらいアプローチの仕方もあり、大変新鮮で勉強になりました。また、同じYIの先生方が本質を突くような質問を多くしていたこともあり、4日間、質問の質というものを深く考えさせられました。色々実験の経験を積むということももちろんですが、普段の科内のカンファレンスなどでも本質を見極める努力をし、積極的に質問していく鍛錬が必要だと感じました。また、飲み会やアクティビティで、研究に対する取り組み方、ワークライフバランス、後輩への指導の仕方、などお聴きすることができたのはとても良かったです。4日間で多くのことを学びましたが、この経験を今後にどのように生かしていくかの方が重要だと思います。今回のセミナーを大きなモチベーションとして、努力を続けていきたい所存です。最後に、ご支援いただいたすべての方々に感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
縄稚 翔一(岡山大学学術研究院医歯薬学域 腎・免疫・内分泌代謝内科学)

真剣人(ガチんちゅ)ぬ宝
真冬の凍える日常から隔絶された沖縄で
やる気に満ち溢れた真剣人(ガチんちゅ)たちと
3泊4日、寝食を共にして
発表15分、質疑応答15分という普段の学会発表ではあり得ない程の時間をかけた白熱のディスカッションをする
臨床免疫学会ミッドウインターセミナー(後述:MWS)の素晴らしい点は数多におよび、ここには書ききれない程存在しますが、敢えてまとめるとしたら上記の4点に尽きるのではないでしょうか。この度の沖縄は2月にも関わらず最高気温が25℃を超える日もあり、事務局が用意して下さった特製の半袖ポロシャツで過ごせてしまう程の異空間でした。酩酊してしまいそうな程雰囲気の良い沖縄のリゾートホテルという最高のロケーションで、最高の真剣人(ガチんちゅ)たちと熱くて厚い議論を交わせた4日間は、自分の研究室の中では絶対に味わえない刺激に満ち溢れた日々で、IgM刺激されたB細胞のごとく常に活性化していたと記憶しています。
「真冬の沖縄で君の免疫学は変わる」というテーマは、このMWSを終えた今、私なりに「MWSという環境が、免疫学を学ぶ人の姿勢を変える」事と解釈いたしました。
もともと私は、基礎研究の発表や講演を聞いていると、浅学非才ゆえに「わからない」「理解が及ばない」が先行してそのうち眠くなってしまい、とても質問ができるような人間ではありませんでした。そんな私がMSWに参加してまず衝撃を受けたのは、1人目のYIの発表が終わると、残り19人のYIのうち半数近くが瞬時に立ち上がり、マイクの前に列をなす光景でした。白熱したディスカッションを行う事を誰もが許されている、そんな”質問者天国”は私のためらいを掻き消し、恥も厚いパーカーも脱ぎ捨てて、気づけば私もポロシャツ1枚で質問用マイクの前に並んでいました。
「良い議論が生まれるような、質の高い質問をしよう。」と、チューターの先生方や大会委員長の亀田先生が意識づけて下さったマインドが、研究発表を聞く自分の姿勢を前のめりにしたものと思います。もちろん、たった15分の発表を聞くだけでは研究のバックグラウンドや意義を完全に理解するには到底足りないのですが、「もっとこの研究を良くするには、どういった議論をするべきだろうか」という視点を持つ事は、巡り巡って自分自身の研究をブラッシュアップするための視点を鍛える事に繋がるのでは、と考えるようになり、そう気づいてから以降は、できるだけクリティカルな質問をしようと思考する回路が止まりませんでした。当日は的外れな質問もたくさんしてしまったと思いますが、質問を積極的にチャレンジする姿勢を、チューターの先生方やSCの先生方が暖かく見守って下さった事に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
また、毎日、なにかしらの交流の機会が設けてある点も非常に素晴らしかったです。自分とはすでにかけ離れたレベルまで努力を積み重ねているYIや、自分と同じような点で行き詰まり懊悩する日々を送っているYIなど、同世代のリサーチャーたちが様々な分野の最前線で多種多様に頑張っているリアルに触れて、胸を打たれました。今後の臨床免疫学を変えてくれるに違いない方々と膝を突き合わせてじっくりと語り合えた機会は、何物にも代え難い宝でした。
今後、臨床免疫学者として今後のキャリアを高めていく事を決めている人にとっては間違いなくステップアップになる会だと思いますが、むしろ、私のようになんとな~く研究に明け暮れる毎日を過ごしている未熟なリサーチャーにこそ、このMWSに参加して、「何か」を変える、そんな宝物のようなきっかけを掴むのが良いのでは、と考えております。
非常にお忙しい中、Cグループのチューターとしてご指導を下さった三上先生、そして事前の打ち合わせから熱いディスカッションをして研究をもんで下さった吉田さん、川田さん、そして他のグループのYI, RCの方々やチューター/SCの先生方、スポンサーの御企業様、本当にありがとうございました。
もし、RCとして戻って来ることが幸運にもございましたら、また是非お願い致します。
平本 和音(慶應義塾大学病院 リウマチ・膠原病内科)

未知との遭遇@MWS2024
まず、本年度のMWSに参加する機会を与えていただき誠にありがとうございました。正直なところ、私はどちらかというと臨床寄りの研究を行っていたため、基礎研究の話題がメインのMWSに参加するまでは尻込みしていた感がありました。しかし参加した後はこれが杞憂であったと実感しました。最終的には未だかつてない充足感が得られ、まさに未知との遭遇という印象を受けました。この理由は、やはりMWSのシステムが綿密に練られたものであるからだと思います。個人的な感想を以下にいくつかお示しします。
1つ目のMWSの良かった点として、1演題当たりのディスカッションの時間が十分確保されていることです。確かに皆様の研究発表は内容も深く専門性も高いため、発表中は内容についていくのに必死でした。しかし発表時間以上にディスカッションの時間が設けられているため、ディスカッションをしている中でさらに発表演題に対する理解が深まります。最終的にはその研究に対するある程度の理解と周辺知識を得ることができました。これは普段の講演会や学会発表にはないメリットだと思います。
2つ目の良かった点は在り来りのものですが、やはり日本の免疫学を牽引するtutorの方々や同年代のYIの方々と知り合えたことです。今回のMWSで得た人脈は今後自身の宝物になることは間違いありません。またほぼ全員が初対面という普段と全く異なる環境(しかも沖縄の綺麗なビーチを前にして)で数日間過ごせたことで、プチ国内留学に行ったような雰囲気も味わえ今後のモチベーション向上にもつながりました。
最後になりますが、このような貴重な経験をさせていただきました関係者の皆様、およびお忙しいところ丁重にご指導いただきましたtutorの岩田先生に深謝申し上げます。まだ見ぬ未来の研究者のためにも、今後もMWSが継続し益々発展することを祈念致します。
藤田 悠哉(産業医科大学 第一内科学講座)

研究意欲への火付け役
本セミナーの最も特異的な点は、この期間基礎研究の思考に没頭できたことです。沖縄という物理的距離により、通常業務や臨床研究、家事育児などからも距離をとれました(良いことか悪いことかは別として)。これまでの人生で初めての経験でした。
没頭したこの4日間で得られたもの
- 1. 自分の研究に関する新たな視点や研究方法、今後の道筋
- 2. 基礎研究そのものの面白さ、奥深さ
- 3. 同じように苦悩しながら基礎研究をしている仲間や尊敬できる先輩方とのコネクション
これらは、私の基礎研究モチベーション向上への大きな起爆剤となりました。臨床大好きな自分がこんな気持ちになるとは思いませんでした。
来年以降、基礎研究が大好きで他の様々な研究を勉強したいという方はもちろんですが、自分の研究で行き詰っている方や研究の苦悩を共有したい方、モチベーションが少し落ちてきた方に本セミナーを強くお勧めします。
最後になりますが、参加する機会を与えて下さった田中教授、亀田教授、昼夜問わず研究に関する貴重なご意見・ご指導をいただいたTutor・SC・RC・YIの先生方、この環境を提供いただきました臨床免疫学会に感謝申し上げます。
松尾 巴瑠奈(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科,先進予防医学共同専攻リウマチ・膠原病内科学分野)

MWS2024に参加して
濃密な沖縄での4日間は、非常に刺激的で、実りのある素晴らしい体験でした。貴重な機会をいただき、大変ありがたく思っています。
世間は狭いが臨床免疫学・研究の世界は果てがない、というのがMWSを終えての感想です。Tutorである岩田先生は自分の指導教官とMWSの同期だったり、MWSで思いがけず大学の部活の後輩と再会したり、YIの1人は友人の研修同期だったりと世間の狭さを感じた一方で、色んな科の先生の研究発表を聞く機会というのはなかなかなく、免疫学・医学研究の広さというものを感じました。
事前準備の段階でTutorに指導をいただきますが、これまでと異なる視点からの指摘や、自分の研究についてどのようにわかりやすく人に伝えるか、といった事も指導いただき、自分でも明確にできていなかった部分も含め自分の研究の解像度が上がったと感じました。
MWS当日は非常に活発な討議が行われ、圧倒される部分も多々ありました。幅広い分野で様々な研究発表を聞くことができ、研究についての視野が広がったと感じています。自分の発表にも多くの質問や提案、今後の研究に向けての的確なコメントをいただき、非常に有意義な会となりました。共同研究についての提案等もいただいて本当に有り難く思っております。自分の小さな研究を深める視野、機会、金言をいただき臨床免疫学・研究の世界が広がりました。
YIの皆さんとの交流では、同じ志、苦しみや悩みを持つ仲間がいることを実感し、この非日常の沖縄という環境もあってでしょうか、繋がりを深められたと感じます。今後の再会が楽しみです。
最後に、丁寧なご指導・ご意見をいただいたTutor・RC・YIの皆様、MWS運営いただいている日本臨床免疫学会、共産企業、運営事務局の皆様に心より感謝申し上げます。この経験を糧に精進していきたいと思います。
南 圭人(東京医科大学茨城医療センター)

MWS2024に参加して
絶対にお勧めのセミナーです!
MWS2024を終えて思うのはこの一言に尽きます。
私は、今回の発表内容は臨床研究が中心で、免疫学には興味はあるものの、この会についていけるのか?そもそも会の趣旨と研究内容がマッチしているのか?など不安でいっぱいでした。しかし、Tutorの藤枝先生をはじめ、皆様のお陰で2か月間の準備から4日間の沖縄まで非常に濃密な期間を過ごすことができ、大変有意義なセミナーとなりました。
この会で得られたことは沢山ありますが、特に以下の3点が挙げられます。
- 1点目は、わかりやすくプレゼンすることの大切さです。このセミナーの推しの1つにTutorとの事前の綿密な準備があります。藤枝先生に相手にわかりやくプレゼンする方法を示して頂き、沢山の発見がありました。
- 2点目は、質問の仕方です。発表毎に15分の質問タイムがあります。発表が終わった途端マイクのもとに集まります。質問しない方が目立つ光景にまず驚くとともに、回を重ねる毎に質問をするだけでなく、その質問の質を自分でも考えるようになり、良い経験になりました。
- 3点目は、なんといっても他分野の方との交流です。普段交流する機会の少ない分野の方と、しかも同世代から上の先生まで幅広い世代の方と非日常の空間で共に過ごす機会は本当に貴重でした。今後も総会などでお会いするのが楽しみです。
最後になりますが、田中先生、亀田先生、藤枝先生をはじめSC、セミナー委員、RC、YIの皆様、運営事務局・企業のすべての方々に深く御礼申し上げます。
南 風花(京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学)

MWSを通じて得た「質問力」
実験が続く日々からの“リフレッシュ”も兼ねて沖縄に向かった私は、屍となり京都に戻ることとなりました。数週間が経過し屍から復活した今、MWSで多くの学びを得たことを実感しています。その中でもディスカッションにおける「質問力」を習得できたことは大きな収穫の1つであったと捉えています。
MWSでは、15分間のプレゼンテーション時間に加え、15分間の質疑応答時間が設けられています。発表終了直後には椅子をひく音が響き渡り、多くのYIの先生方がマイクの前に並ばれて質問される姿やその熱意に、初日はただ圧倒されるばかりでした。さらに、先生方の質問はご自身の臨床経験に基づくものも多く、臨床経験のない私は分不相応な場所に来てしまったのではないかと参加を後悔する気持ちすらありました。しかし、周りにSensitizeして頂いたのもあり、日を追うごとに質問回数を増やすまでに至りました。特に、チューターの先生方のように核心を突いた質問を投げかけるためには、以下の点に意識を向けて発表を聞くと良いという気付きを得ましたので共有させていただきます。
- ① 疾患とターゲット因子の関連がデータから十分に証明できているか確認する.
- ② 研究内容が論文となった際のシェーマを描き、それを示すのに不足しているデータはないか、またそれを補うためにどのような実験が必要であるか考察する.
- ③ 研究内容を臨床応用に繋げていく際に直面する障壁を考え、それに対しどのようにアプローチできるか検討する.
これまで、提示されたデータに関する質問をすることで精一杯でしたが、さらに「自分ならどんな提案が出来るか」を意識して発表を拝聴することで、研究内容への理解が深まるとともに、私自身の論理的思考が鍛えられていることを実感しました。15分という短い時間の中で異分野の研究内容を理解し質問するには、大変な集中力を要し、セミナー終了時には屍状態となっておりましたが、今後の研究生活に大きな影響を及ぼす経験を得たことに間違いありません。
ご指導頂きました谷口先生をはじめチューターの先生方、事務局の方々、協賛企業の方々、また異分野の私を温かく迎え入れて下さったYIの先生方に心より御礼申し上げます。さらに成長して皆様に再会できますよう、より一層研究に邁進して参ります。
横田 知衣子(大阪公立大学大学院医学研究科 ゲノム免疫学)

MWS2024に参加して
この度は、midwinter seminarに参加させていただきありがとうございました。
私は、臨床では耳鼻咽喉科として頭頸部腫瘍の診療を行っており、研究ではゲノム免疫学教室で粘膜ワクチンの研究に取り組んでいます。今回、ゲノム免疫学教室で指導していただいている先生からMWSを紹介していただきました。
「色々な科の人が参加する会だけど耳鼻科からの参加は初めてだと思う」と聞いており、普段接する機会の少ない分野の研究内容が理解できるのか、セッション以外の時間に他のYIやTU、SCの方々とうまく交流できるのか、など不安を抱きながら参加しましたが、実際にセミナーが始まると、すぐにその不安は解消されました。
初日に藤枝先生が「居眠りする人はみたことがない」とおっしゃった通り、発表内容は皆さんとても分かりやすく、最終日の最後の発表まで興味深く聞くことができました。普段の学会では質問をする際にもなかなかの勇気が必要になりますが、MWSではとても質問がしやすく、いくつも質問をすることができました。質問する際に手を挙げるのではなくマイクの前に並ぶ、というMWS特有のルールのため、他のYIがたくさん質問に並んでいる姿をみて、熱意に圧倒されるとともに、そこに混ざりたいと積極的に質問に並ぶことができたように思います。
また、セッション終了後の食事をしながらのdiscussionやフリータイムでのYIでの食事会の際には、異なる分野に携わっているからこその得難い情報を共有することができ、普段の内輪での食事会などよりも楽しい時間を過ごすことができました。
最後になりますが、このような貴重な場を用意していただいた運営委員の先生方、運営事務局の皆様、協賛企業の皆様、Tutorの先生方に心から感謝申し上げます。
吉田 常恭(京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学教室,京都大学医学部附属病院免疫・膠原病内科)

井の中の蛙大海を知る~他領域から学ぶ事の重要性~
MSW2024に参加するまでは、私のアカデミアの領域は極めて限局的で表題の通り、井の中の蛙の状態であったと反省しております。研究は自分と所属しているグループ内のclosedな環境で行われ、論文抄読や学会活動も自身の分野に偏っておりました。しかし本セミナーに参加して、そのイメージは180度変わりました。
まず驚いた事は本会独特のチュータリング制度でした。私は慶應義塾大学内科学消化器内科の三上洋平先生にチューターを担当頂きましたが、本番の2か月前からオンラインで当日の発表内容の確認とスライドの添削をして頂きました。私のテーマは既にいくつかの学会でも発表して来たものでしたが、それでも添削して頂くと伝わりやすい発表の順番や聴衆が理解しやすいスライドの魅せ方など、改善すべき箇所を多数指摘して頂き、目から鱗が落ちた事を今でも覚えております。
第一の衝撃が冷め止まぬままに当日に挑みましたが、続いて第二第三の衝撃を受ける事となりました。本会ではリウマチ膠原病分野のみならず、様々な分野のTUやYIが参加し、各分野の免疫に関連した内容の発表が4日間繰り返し行われました。発表内容のバリエーションの多さから、参加する前は他分野の事を理解できるか不安がありましたが、各発表者とTUの先生方との入念な打ち合わせで洗練された内容により、どの発表も大変理解しやすいものとなっていました。分野は違えども、我々は“臨床免疫学”という共通学問の元に集っている事を再認識し、改めて免疫学の広さと楽しさを感じました。また、今までの学会では質疑応答の時間制限やその後のスケジュールもあり、なかなか質問が出来ずにおりましたが、質疑応答15分と十分に時間が用意されており、TUやSCの先生方の雰囲気づくりや沖縄の環境も手伝って、私を含めて活発な質疑応答がなされており大変刺激的でした。大きな気づきは、参加者同士、あるいはTUやSCの先生方のハイレベルな質問を通して、皆さんが発表のどこに着目しているのかを学べた事でした。従来、質問はReviewer 1の様についつい発表の粗探しとなってしまいますが、本会の質疑応答は“その研究をどの様にしたら良いものになるか“に重点が置かれていました。この視点は私にとって大きな収穫で、”質問“の対象を自分に向ける事で、今後もどの様にしたら有意義な研究になるかを自問自答していく事が出来ると確信しました。
さらに思わぬ収穫であったのは、発表を聞いている中で、他分野の内容でも自分の現在の研究に繋がる情報が多くある事に気が付いた事でした。発表時だけでなく、オフタイムの交流を通して、例えば特殊な外注検査やその提出方法、より効率的にsingle cell analysisを行う方法、組織介在性の免疫細胞を同定するためのマウス実験の前処理の方法、抗原特異的T細胞を証明するための共培養実験の方法など、普段の研究活動ではなかなか仕入れる事が出来ない生情報を多く教えて頂けました。
沖縄の広大な海と空という非日常的な環境に囲まれ、気持ちを晴れやかなままに4日間の全日程を集中して挑む機会をご準備頂いた田中先生、亀田先生、チュータリングをして下さった三上先生、並びにTUの先生方、共に切磋琢磨した全てのYIの皆様に熱く御礼を申し上げます。私も先生方の様に後進を刺激できる様なprincipal investigatorになりたいと強く思いました。
吉原 理紗(東京大学医学部医学系研究科アレルギーリウマチ内科学)

MWSに参加して、よかったこと
この度は、MWS2024に参加させていただき、誠にありがとうございました。
MWSに参加して後悔することはないだろうと思い参加させていただきましたが、期待以上に良い経験となりました。下記に、「MWS2023に参加して、~だったこと」について、箇条書きとさせていただきます。
MWSに参加して、よかったこと
- ・沖縄の気候がちょうど良かった(温暖化)
- ・ホテルの部屋が贅沢使いだった
- ・事前にグループ内で交流が深められた
- ・同じ世代のYIの先生たちの研究について触れ、質問する機会が豊富に得られた
- ・質問タイム以外にも、YIの先生方と仲良くなり直接研究について話を聞くことができた
- ・Tutorの先生たちの貴重な研究/留学経験について伺うことができた
- ・Tutorの先生から親身に研究相談にのってもらえた
MWSに参加して、驚いたこと
- ・YIの先生方の発表もDiscussionもハイレベルすぎて追いつくのが一苦労
- ・しれっと与えられる睡眠可能時間が明らかに7時間を切っている
- ・そんな中、夜中に部屋飲みを始める輩がいる
- ・しかし、プログラム全体を通して一度も眠くならなかった
- ・教授となられたW先生との再会(!)
- ・ホテルの朝食会場混みすぎ。。。
MWSに参加して、帰宅後決めたこと
- ・臨床も研究も知識不足なので、多方面に興味を持ち普段からもっと勉強する
- ・MWSで出会った先生方とのつながりを大切にしながら日本の臨床免疫学の進展に貢献する
YI・Tutorの先生方、このような貴重な機会を与えていただき、改めて誠に感謝申し上げます。
Return Commentator 1名
細矢 匡(東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科)

受け継がれ発展していくMWSの理念
今回、Return CommentatorとしてMWSに参加させていただきました。ここ数年間、私はCOVID-19の研究に従事していましたが、振り返れば、未知の疾患に遭遇した人類が、いかに困難を克服していくかを、研究の最前線から眺めるというまたとない機会でした。そのような機会に巡り合えたのも研究を続けていたからで、私の個人的な経験を総括するつもりで参加を決めました。
10年ぶりのMWSでは、私の記憶よりもさらに活気にあふれたYIたちがお互いに熱のこもった議論を交わしており、10年前の自分たちを思い出して胸が熱くなりました。昨今の技術進歩によって、研究手法や解析方法の多様さは増すばかりですが、YI同士でも研究の意義や解釈に踏み込んだやりとりがなされていたのも印象的で、研究結果を尊重して、建設的なメッセージに繋げようとする姿勢は自分にとっても刺激になりました。
10年前の私は研究の限界を感じて絶望していましたが、その私にMWSはモチベーションを与えてくれました。いまもMWSの理念は、昔と変わらずそこにあり、われわれを研究のその先へと導いてくれるパワーを宿していることを再認識しました。
MWSの運営に尽力されておられる諸先生方、スポンサーや事務局の皆様には感謝申し上げます。このような会が今後も盛況でありますよう、私も後進を送り込んでいけるよう、尽力していきたいと思います。


